Dropboxや1Password、ロゼッタストーンなど、世界的なソフトウェアの日本販売代理店として著名なソースネクスト。
そんなソースネクストが販売を務める、イタリア発のホームページ自作ソフトが「WebSite X5」シリーズ(EVOLUTION / Pro)です。
「HTMLやCSSの知識がなくても直感的にWebサイトが作れる」というコンセプトのソフトですが、WixやWordPressといったツールが主流の現在、あえてWebSite X5を選ぶメリットはあるのでしょうか?
結論から言うと、「買い切り型でローカル(自分のPC)にデータを残したいWindowsユーザー」には強力なツールですが、「手軽さを求める初心者やMacユーザー」には不向きという、明確に人を選ぶソフトです。
最新の機能やリアルな評判を踏まえ、WebSite X5のメリット・デメリットを徹底解説します。
なぜ今、WebSite X5(Pro版)が注目されているのか?

WebSiteシリーズは2005年にイタリア(Incomedia社)で誕生し、世界で累計150万ユーザーを抱える老舗ソフトです。日本では長らく「EVOLUTION」版が1万円弱で販売されていました。
しかし近年、上位版である「WebSite X5 Pro」に、ChatGPTと連携した「MagicText(AIによる文章自動生成)」機能などが搭載され、大きく進化しています。イタリアの開発元も現在のAIトレンドに合わせて精力的にアップデートを続けています。
さらに、ソースネクストの公式サイトでは定価約2.6万円のPro版が80%オフの3,980円前後で投げ売り(割引キャンペーン)されることが多く、「話題のAI搭載で買い切りなら安い!」と購入を検討する人が急増しているのです。
【比較表】WebSite X5・Wix・WordPressの違い
WebSite X5を、同じく人気のホームページ作成ツールである「Wix」「WordPress」と分かりやすく表で比較してみました。
| 項目 | WebSite X5 (Pro/EVO) | Wix | WordPress |
|---|---|---|---|
| 料金体系 | 買い切り ※セール時数千円〜 | サブスク (月額1,000円〜) | 無料 (※サーバー代のみ) |
| サーバー契約 | 必要 (自分で月額1,000円程度) | 不要 (ツールとセット) | 必要 (自分で月額1,000円程度) |
| 対応OS | Windows専用 (Mac不可) | Webブラウザ (Win/Mac両対応) | Webブラウザ (Win/Mac両対応) |
| 日本語の情報量 | 非常に少ない | 多い | 圧倒的に多い |
| データの管理 | 自分のPC内(ローカル) | Wixのシステム上(クラウド) | サーバー上 |
| こんな人向け | 月額課金が嫌で、自分のPC内で完結させたい人 | サーバー設定など難しいことをせず、今すぐ作りたい人 | 本格的に集客・収益化を目指したい人 |
WebSite X5をあえておすすめする人(メリット)
Wixやジンドゥー(Jimdo)などのクラウド型ツールが全盛の時代に、あえてWebSite X5を選ぶメリット(おすすめな人)は以下の通りです。
サブスク(月額課金)がどうしても嫌な人
Wixなどは毎月継続してシステム利用料がかかりますが、WebSite X5はソフト自体が「買い切り」です。長期的なソフト代を安く抑えたい人には魅力的です。
ホームページのデータを自分のPC(ローカル)で管理したい人
クラウドサービスがサービス終了するとHPも消滅するリスクがありますが、WebSite X5はHTMLファイルを自分のパソコン内に出力するため、手元に完全なデータが残る安心感があります。
WebSite X5の明確なデメリット(購入前の注意点)
AI機能の追加や破格のセール価格など魅力的な点もありますが、購入前に必ず知っておくべき致命的なデメリットが3つあります。
- Mac非対応(Windows専用ソフトである)
- レンタルサーバーの別途契約が必要(完全無料では維持できない)
- 日本語のユーザーや情報(サポート)が圧倒的に少ない
Mac非対応
WebSite X5の最大の注意点は、Windows環境でしか動作しないという点です。Web制作やデザインを行う層にはMacユーザーが非常に多いですが、Mac版はリリースされていません。 「安いから」と飛びついて購入し、後から自分のパソコン(Mac)にインストールできないことに気づくというトラブルを防ぐためにも、必ずご自身のOS環境を確認してください。
レンタルサーバーの別途契約が必要

WebSite X5本体(EVOLUTIONやPro)は数千円〜の「買い切り」で購入できますが、作成したホームページをネット上に公開するためには、自分でレンタルサーバー(月額1,000円程度)とドメインを契約する必要があります。
Wixやジンドゥーのようなクラウド型Webサイトビルダーであれば、自作ツールとサーバーがセットになっているため、別途サーバーを借りる手間がありません。
「ソフトが買い切りだから、その後は一切お金がかからない」と勘違いしやすいですが、結局サーバー代が毎月・毎年必要になるため、運営コストの総額はWix等と大差ない(あるいは高くなる)ケースもあります。
日本語のユーザーや情報(サポート)が圧倒的に少ない
WebSite X5はイタリア発のソフトであり、日本に上陸してから数年経過していますが、国内のユーザー数が少なく、ネット上に日本語の解説記事や情報がほとんどありません。
WordPressやWixであれば、操作で分からないことやエラーが出ても、Google検索やYouTubeで調べればすぐに解決策が見つかります。しかしWebSite X5の場合、トラブルが起きても自力で解決しなければならない(あるいは英語の公式フォーラムを読む必要がある)ため、Web初心者にとっては非常にハードルが高い環境です。
WebSite X5に関するよくある質問(FAQ)
- Q. Macでも使えますか?
A. いいえ、使えません。WebSite X5はWindows専用のソフトウェアです。Macユーザーの方はWixやWordPressなどのブラウザ上で動くツールをご利用ください。
- Q. 本当に買い切りで、追加費用は一切かかりませんか?
A. ソフトウェア自体は買い切りですが、作成したサイトをインターネット上に公開するための「レンタルサーバー代」と「ドメイン代」(目安:年間1万円〜1.5万円程度)が別途必要になります。
- Q. 初心者でも簡単にネットショップが作れますか?
A. WebSite X5にはカート機能が搭載されておりネットショップの作成は可能ですが、日本の決済システムへの対応や使い勝手を考慮すると、国内では「BASE」や「Shopify」などの専用プラットフォームを利用する方が圧倒的にスムーズで集客もしやすいです。
WebSite X5 EVOLUTION まとめ
- ◯ 上位版(Pro)のAIテキスト生成機能などは優秀
- ◯ セール時の価格(数千円)は買い切りソフトとしては破格
- ◯ サブスク(月額課金)に縛られず、ローカルでHTMLデータを管理できる
- ✕ Windows専用でありMacでは動かない
- ✕ ソフト代とは別にレンタルサーバー代が毎月必要
- ✕ 日本語の情報が少なすぎるため、挫折しやすい
WebSite X5は「Windowsユーザーで、どうしてもクラウド(サブスク)型が嫌で、自分のパソコン内にデータを置いてHTMLを出力したい人」にとっては、非常にコストパフォーマンスの高い優れたツールです。
しかし、「これから手軽にホームページを作りたいWeb初心者」や「集客・収益化を本格的に目指したい人」にはおすすめしません。
Wixやジンドゥー、さらには日本にはBiNDupやペライチなど、国産でサポートが手厚いHP作成ツールも潤沢に揃っています。また、将来的なSEO(検索上位表示)やカスタマイズ性を考えるなら、最初からWordPress(ワードプレス)で作成するのが最も確実です。

