ホームページの制作会社を探しているけど、どの方法で探すのがおすすめなのだ?
ホームページの発注を検討している人も多いと思います。数多くのホームページ制作会社があるので、自分で直接問い合わせも可能です。
しかしホームページ制作の一括見積もりサイト経由で複数の業者に相談することもとても意味ある選択です。
HP制作業界で、今人気の見積もりサイトにはそんな心配はなく、むしろ使わないと損です。なぜ、ホームページの発注に見積もりサイトを利用すべきなのか、その理由とオススメの見積もりサービスについて解説したので参考にしてもらえれば幸いです。
HP制作の発注に無料一括見積もりサイトを使うべき理由
ホームページ制作の一括見積もりサービスは無料で利用することができます。「積極的に利用すべき」「利用すべきではない」という方でWeb業界でも意見が分かれています。
筆者は、以下のような理由からホームページ制作の見積もりサービスは積極的に利用すべきだと考えています。
- 「見積もりサイトを使う会社 = レベルが低い」は時代遅れ
- 価格下落圧力が発生してお得になる
- 相場が分かりボッタクリを回避できる
- 見積もり会社を使っても制作料金に上乗せされない
- HP制作会社からの面倒なセールスも回避できる
- 本命のホームページ制作会社への交渉材料にできる
見積もりサービスで一番最初に検討すべきなのが比較bizです
営業電話もかかってこないので、見積もり未経験者がとりあえず使ってみても損はありません
「見積もりサイトの登録業者 = レベルが低い」は時代遅れ
まず「見積もりサイトに登録しているHP制作会社はレベルが低い」は令和現在は間違った認識です。
ホームページ制作業界はWeb集客の超激戦区です。Web広告で黒字化させるのが非常に難しい業界です。また開発力はあるけど、SEO集客のために企業ブログやYouTube動画を作成している暇がない制作会社も多いです。
特に近年はあらゆる業種でポータルサイトで比較するユーザー行動が一般化しました。Web広告やSEOのためのコンテンマーケティング費用のコストが高騰しているので、費用対効果の良い集客方法として、見積もりサイトはWeb業界でも重宝されており、大手企業のWebサイトを手掛けているレベルの高い制作会社も営業活動に導入しています。
価格下落圧力が発生して制作費用が安くなる
比較bizのような「公募型」の一括見積もりサービスを利用すると、制作料金が安くなる傾向があります。
理由としては、同じクオリティ、同じサービスの事業者がいれば、より安い値段で提示した制作会社の方が案件を受注できる可能性が高いからです。一括見積もりサービスは価格下落圧力発生装置とも言えます。
相場が分かりボッタクリを回避できる
見積もり会社を通さずにホームページ制作会社に依頼してしまうと、発注意欲が高いと考えられ、予算が高く(普通)になると思われがちです。
また、ホームページ制作業界には、よく分からない値段設定やオプションを設定している悪徳業者や、他社が行っていないような、複雑な契約を締結しようとする業者も存在します。
見積もり会社経由であれば、変な価格を提示されることもありません。より予算を安くするために、外してしまっても大丈夫なオプション、月額メンテナンス契約の相談も運営会社にできるので、社内にWeb制作に詳しい人材がいないのであれば、貴重なアドバイザーとなってくれます。
特に相場を知りたいのであれば、公募型の見積もりサービスを利用しておけば、効率よく複数の制作会社から見積もりを取得することができます。
サービス名 | 紹介/公募型 | HP制作会社側 が支払う手数料 | 見積もり希望者の料金 | 相場を知るための利用 | マッチング後の自由度 |
---|---|---|---|---|---|
比較biz | 公募型 | 激安 | 無料 | ○ | ○ |
Web幹事 | 紹介型 | 平均 | 無料 | △ | ○ |
アイミツ | 紹介型 | 平均 | 無料 | △ | ○ |
HP一括見積もり.com | 紹介型 | 平均 | 無料 | △ | ○ |
発注ナビ | 紹介型 | 平均 | 無料 | △ | ○ |
HP制作.jp | 紹介型 | 平均 | 無料 | △ | ○ |
ランサーズ | 公募型 | 安い | 無料 | ○ | X |
ミツモア | 公募型 | 安い | 無料 | ○ | △ |
ゼヒトモ | 公募型 | 安い | 無料 | ○ | △ |
見積もり会社を使っても制作料金が高くならない
HP制作の見積もりを利用すると、制作費用に上乗せされると思っている方もいるかと思いますが、これは間違いです。
確かに見積もり会社を利用すると、制作費用の数%が成功報酬として制作会社から見積もりサービス運営会社に支払われています。
しかし、これは宣伝広告費です。発注主の納品物の見積もり金額に上乗せしていると、公式サイト上に掲載している費用と一貫性がなくなり、口コミ評価が下がるので、していない業者が多いです。
問い合わせフォームからの直接の見積もり依頼の方がコストが安くなるということはありません。むしろ一括見積もりサイト経由は交渉材料を持っているので、成約させるためにはメリットを打ち出さなければなりません。
HP制作会社からの面倒なセールスを回避できる
1つの会社に直接問い合わせしてしまうと、制作会社によっては、セールスがしつこい場合にもあります。
最近の見積もりサービスは電話番号や事業者名を直接伝える必要がないサービスも増加しています。見積もりを取ったからといって、必ず発注しないといけないプレッシャーに悩まされることもありません。
とりあえず、ホームページ制作の相場だけ確認して、今すぐには発注しないという使い方もサービスによっては可能です。
本命のホームページ制作会社への交渉材料にできる
既に発注したい本命のHP制作会社が存在している場合もあるかと思います。一括見積もりサービスを利用すれば、概算の予算がわかるので、本命の制作会社と予算交渉する材料になります。
また社内でHPのリニューアル担当にイヤイヤ任命され面倒に感じている方もいると思います。HP制作会社を選ぶ際の選定基準などの社内資料を作成する義務があれば更に面倒です。サクッと業者の選定基準の資料を作る場合にも無料一括見積もりは役立ちます。
ただし、冷やかしレベルでの無料一括見積もりは基本的に望まれていません。比較的寛容なのは「ランサーズ」や「比較ビズ」のようなプロジェクト公募型の見積もりサイトだけです。運営会社が制作会社を数社ピックアップする紹介型の見積もりサービスはリストを取得するだけなら避けましょう。
おすすめのホームページ制作見積もりサイト8選
ということで、見つかるホームページ制作会社のレベルにも料金的にも見積もり会社を通した方がメリットが多いです。
世の中には数多くのホームページ制作の見積もり比較サービスが存在しますが、オススメのホームページ作成の見積もりサイトを8つ紹介したいと思います。
- Web幹事 (紹介型)
- アイミツ (紹介型)
- 比較biz (プロジェクト公募型)
- ホームページ一括見積もり.com (紹介型)
- 発注ナビ (紹介型)
- ホームページ制作.jp(紹介型)
- ランサーズ (プロジェクト公募型)
- ミツモア (紹介型)
Web幹事
Web幹事さんは2018年に見積もりサービスを開始した、業界では後発組のホームページ見積もりサービスになります。他社が総合見積もりサービスが多いのに対して、Web幹事さんはWeb制作特化型であり、社内の全リソースをHP制作の一括見積もりに特化してサービス開発しています。
元々Web制作会社からスタートしたこともあり、Web制作の工程については他社よりも熟知しており、権威のあるWeb制作会社とも人脈でつながっています。
まずはどういった経緯でホームページを制作したいのか要望を伺い、その内容を元に、最も的確だと考えられるホームページ制作会社を紹介する仕組みになっています。
紹介してもらえる事業者は少ないですが、その分、予算やジャンルにマッチした会社を厳選して紹介してくれるサービスで、質の高いサービスだと業界関係者の間でも評判です。
比較ビズ
比較Biz(比較ビズ)は相談型ではなく、ホームページ制作会社とのマッチングプラットフォームです。
多くのホームページ制作会社から一括で見積もりを取るのに適しているので、相場を知るためにも一番最初に利用するのがオススメです。
他の見積もりサービスが、ヒアリングの後に紹介する流れですが、比較ビズの場合にはマッチングサイトなので、相談内容をプラットフォーム上に投稿して、そこから複数のWeb制作会社からコンタクトがあり、オンライン上でやりとりすることになります。
マッチング後後は直接訪問してお互い自由にやり取りが可能です。最初は連絡先を渡す必要がないので、見積もりの投稿をしても営業電話がかかってこない優れた仕組みです。
もちろん比較ビズ本部からの営業もありません
「見積もりが欲しい」「相談がしたい」「提案が欲しい」など様々なスタンスでWeb制作会社からの提案を待つことができます。
方式のメリットは数多くのWeb制作会社から一気に見積もりをもらうことができます。最終的にはより安い価格で提示した方が案件獲得しやすいので、価格が安くなりやすいメリットがあります。
また比較bizさんは制作会社の利用料が月額1万5千円程度で、案件を受注できた際に○割を見積もり会社に支払うようなシステムではありません。ホームページ制作会社からすれば、非常にコストパフォーマンスが優れた集客手段なので、数多くの優良Web制作会社が利用しています。
- 珍しいプロジェクト公募型の一括見積もりができる
- とりあえず見積もりが欲しいなど、気持ちが固まっていない段階で使いやすい
- HP制作会社側も月額1万円の固定費だけで使えて案件獲得手数料なし
- 登録しても営業電話がHP制作会社・運営のどちらかも来ない
- 補助金を使ったWeb制作の相談にも対応
- クラウドソーシングと異なり直取り引きOK
アイミツ
アイミツは数多くの見積もり系の検索キーワードで上位表示されている、Web制作・システム開発系の見積もりの最大手です。
ホームページ制作以外でもシステム開発や非IT系サービスの外注など、様々な見積もりを行うことができ幅広い用途で人気があります。東証一部上場企業のリブセンスと資本提携していたりと経営母体も安定しています。ホームページからフォームを入力すると、要望のヒアリングのために電話連絡が入るので、そこで要望を伝えて3〜4社程度紹介してもらう流れです。
また自社コンテンツの充実度には定評があり、ホームページ制作専用の見積もりシミュレーションも用意してあるので、試しにどれぐらいの相場なのかを簡単に概算することができたりと、色々役立つ機能満載になっています。
ホームページ一括見積もり.com
ホームページ一括見積もり.comは個人事業主の方でも使いやすいホームページ制作サービスです。
100社程度のホームページ制作会社が登録されており、Webサイト上でも公開されているので、どのホームページ制作会社が紹介されるのか、ある程度目星がつくところがユニークな点かと思います。当サイトでも紹介しているおすすめホームページ制作会社も複数登録しています。
発注ナビ
発注ナビはITmediaや@ITなど有名ITニュースサイトを運営するアイティメディアグループが運営する比較サイトです。2011年にスタートした見積もりサービスのパイオニア的な存在であり、数多くの大手企業が利用してきた実績があります。
システム開発系の業者の検索に強みがあり、ホームページ制作会社も数多く登録しています。何か予約機能、ログイン機能・ECサイトなどWebプログラミングが必要なホームページの制作を依頼したい場合に検討してみてください。
ホームページ制作.jp
「ホームページ制作.jp」は、以前は、少しWebサイトが使いにくい印象でしたが、2019年にサイトデザインを大幅リニューアルし、以前より使いやすく改善されました。
「ホームページ制作.jp」の特長としては、制作会社はお金を払えば登録できる訳ではなく、独自の審査基準をクリアして優良業者に認定されないと、登録できず案件を紹介してもらえないことです。またイエローカードというペナルティ制度があり、トラブルを起こした企業は排除される仕組みがあったりと、登録業者の質が高く保たれています。
また見積もり依頼はしたものの、発注はしない場合に、代行で断ってもらうことができるので、ストレスなく見積もりを取ることができるのもホームページ制作.jpさんを使うメリットの1つです。
ランサーズ
ランサーズは、主にフリーランスのWebデザイナー・Webエンジニアを探すマッチングサイトです。
フリーランスのWeb制作事業者が登録しているので、法人に発注するよりも料金は安くなるメリットがあります。全国のフリーランスから一括見積もりを取得する場合に適しています。
デメリットとしては、個人なので信用度は落ちます。またホームページ制作は、副業でもできると考えている方が多く、Webデザインを独学で学んだような初心者レベルのフリーランスも数多く登録しているので、業者の選定には少しコツが必要です。
Webデザイン・Webプログラミング・SEOなど全てが得意なレベルの高いフリーランスを探すのは、ほとんど不可能なので、どこかは妥協する必要があります。
ミツモア
ミツモアも比較ビズやランサーズと同じく一括見積もりを取得することが得意な見積もりサイトです。
比較ビズと違う点としては、自分の住んでいる都道府県の近くに住んでいるHP制作事業者に限定されて紹介されます。また、最大の見積もり可能数は5件となります。
ミツモアの場合、どちらかというと、フリーランスの方が多く登録してることもあるので、長期的なお付き合いがしやすい法人の制作会社は、まだ少ないですが、近隣に住む個人のWebデザイナー依頼したい場合にはランサーズや比較ビズと合わせて利用を検討してみてもいいかもしれません。
ミツモアはHPの発注だけでなく、自社サービスの集客ツールとしての活用も合わせて利用できる可能性があります。
mitsumo(ミツモ)
mitsumo(ミツモ)はフリーランスのWebクリエイターも登録できるマッチングサービスです。大手プログラミングスクールが運営しています。
これからサービスを開始するようですが、現在のところ、発注側のWebサイトは用意されていません。現在は完全無料(登録料・利用料・成約料含む)でWeb制作会社・Webクリエイターを募集しています。
フリーランスも登録できる見積もりサイトということで、コストパフォーマンス的に今後、成長する可能性があります。
HPの一括見積もりサイト まとめ
- 「見積もりサイトを使う会社 = レベルが低い」は時代遅れ
- 価格下落圧力が発生して制作費用が安くなる
- 相場が分かりボッタクリを回避できる
- 見積もり会社を使っても制作料金が高くならない
- HP制作会社からの面倒なセールスを回避できる
- 本命のホームページ制作会社への交渉材料にできる
サービス名 | 紹介/公募型 | HP制作会社側が支払う手数料 | 見積もり希望者の料金 | 相場を知るための利用 |
比較biz | 公募型 | 激安 | 無料 | ○ |
Web幹事 | 紹介型 | 平均 | 無料 | △ |
アイミツ | 紹介型 | 平均 | 無料 | △ |
HP一括見積もり.com | 紹介型 | 平均 | 無料 | △ |
発注ナビ | 紹介型 | 平均 | 無料 | △ |
HP制作.jp | 紹介型 | 平均 | 無料 | △ |
ランサーズ | 公募型 | 安い | 無料 | ○ |
ミツモア | 公募型 | 安い | 無料 | ○ |
ゼヒトモ | 公募型 | 安い | 無料 | ○ |
以上オススメのホームページ制作見積もり比較サービスでした。
どの業界でも、世間的には「世界中の営業マンから一斉に電話がかかり業務がパンクする」など、見積もりサイトに対してマイナスイメージをお持ちのビジネスパーソンも多いと思います。しかし、ホームページ制作業界では、一部の時代遅れな見積もりサイトだけです。
ホームページ見積もり会社にも色々と特色があります。多くの会社から、とりあえず一括見積もりで相場を知りたい場合には比較bizがオススメです。一括見積もりにありがちな、営業電話なども、電話番号が制作会社に伝わることはないので心配ありません。
また発注意欲が高いので、自社の要望にマッチした開発力の高いWeb制作会社を1〜2件だけ厳選して紹介して欲しい場合には、Web幹事やアイミツも合わせて検討してみてください。