Web知識なしでホームページが作成できるということで、古くから日本の中小企業や個人事業主の間で人気のあるホームページ作成ソフトがジャストシステムから発売されている「ホームページビルダー」。
ホームページビルダーって、Windows版はあるけど、Mac版はありませんよね。
でもこれだけ人気のあるソフトなんだから、Macでも同じような代用ソフトがあるのでは? と思っている方もいると思います。
そこで、Macでも利用できるホームページビルダーみたいなソフトを紹介したいと思います。
結論を先に言えば、Mac版のホームページビルダーはないので、WixのようなノーコードHP作成ツールを利用すれば、ホームページビルダーに似た機能でHPを作成することができます。
そもそもホームページビルダーとは?
その前にホームページビルダーがどのようなソフトなのか簡単におさらいしておきたいと思います。
通常ホームページを作成するにはサイトの構造を表記するHTMLとデザインの装飾を行うCSSの知識が必要になります。
さらに、サイトに動きをつけるJavaScript(jQuery)、問い合わせフォームなどデータのやり取りに利用するPHPなど、様々なマークアップ言語・プログラミング言語の知識が必要になります。
会社のホームページ作成するのに、そんなにWeb知識を覚えている暇はないよ…
という事業者のために作られたのがWeb知識が一切不要でワープロ感覚でホームページが作成できることをコンセプトとしているのがホームページビルダーです。1994年に誕生した当初は非常に画期的でした。
現在バージョン22まで発売されている大ベストセラーソフトとなっています。ホームページビルダーを開発しているのは株式会社ジャストシステム。一太郎などの日本語ワープロソフトで有名ですね。
株式会社ジャストシステムはWindows寄りの会社なので、ホームページビルダーが今後Mac版対応になる可能性は低いです。
ホームページビルダーのようなソフトウェアを「Webオーサリングツール」と呼びます。つまりMac対応のWebオーサリングツールを調べればいいわけです。
Mac版ホームページビルダーはDream WeaverかBiNDの2択
ホームページビルダーが今後Mac版をリリースする予定はないですが、代替のWebオーサリングツールとして候補に上がってくるのが「Adobe Dreamweaver」と「BiNDup」です。
Adobe Dreamweaver
DreamweaverはAdobe社が作成しているWebオーサリングツールです。ホームページビルダーよりも高度なサイトが作成できますし、プロのWeb制作会社でも利用している会社が多いです。
しかしながら、難易度が高く、最低でもHTMLとCSSのマークアップ言語の知識は必要となります。
何よりデザインテンプレートが用意されていないので、最初から全て作成しなければならず、正直ホームページビルダーを検討しているレベルの方には非推奨なソフトとなっています。
BiNDup
もう一つのMac用のWebオーサリングツールとしてはBiNDシリーズがあります。
Dreamweaverと違ってBiNDではデザインテンプレートが用意されているので、HTML・CSSのコーディングを行う必要がありません。ホームページビルダーをお探しの方はDreamweaverよりもBiNDシリーズを選んだ方がいいでしょう。
ただし、BiNDはバージョンによっては非常に評判が悪いです。バージョン8が特に評価が低かったです。
プロモーションビデオを見る限りでは、ホームページビルダーに負けず劣らずの非常にレベルの高いWebオーサリングツールに思えるのですが、売上的にはMac・Windows版合わせてもホームページビルダーにかなり差をつけられている状況です。
近年はクラウド化し「BiNDup」となり、買い切りソフトではなく月額課金サービスとなりました。
おまけ:Win版ホームページビルダーとBoot Camp(ブートキャンプ)
ご存知の方も多いと思いますが、MacにはWindows OSをインストールできる機能(Boot Camp)があります。
Bootcampを利用すれば、Windowsのソフトも大半のものが動くので、Macでもホームページビルダーを利用することも可能で、どうしてもホームページビルダーを使いたいという方は、Windows OSを購入してMac上で動かくことも検討してみてもいいかもしれません。
ただ、実際BootCampしてまでホームページビルダーにこだわる理由は、2022年現在はありません。他にも色々とMacで利用できるホームページ作成ツールは存在しますからね。
時代はWebオーサリングツールからWebサイトビルダーへ
ホームページビルダーに変わるMacで利用できるWebオーサリングツールを2つ紹介しました。
DreamweaverはHTML・CSSのコーディング知識が必要でホームページビルダーを探している方にはちょっと敷居が高いです。一方のBiNDは評判がイマイチ…とMacでは長期的にお付き合いしていきたい決定打的なWebオーサリングソフトが存在しないのが現状です。
「Wikipediaに記載されている他のWebオーサリングソフト」はアップデートされていないものが大半で、Macで簡単にホームページを作る環境が整っていませんでした。
しかし、ちょうど10年ぐらい前にWixなどのWebサイトビルダーが脚光を浴びるようになりました。実はWebオーサリングツール市場は衰退していますが、代わりにWebサイトビルダー市場が伸びています。
Webサイトビルダーは最近のノーコードブームによって「ノーコードホームページ作成ツール」と呼ばれることも多くなりました。
Webサイトビルダーは、簡単に言ってしまえば、Webオーサリングツールのインターネット版です。ネット上にサービスがあるので、インストールしなくても、どこからでもログインすれば利用できます。無料ブログみたいな感じで使えるので、サーバーの契約や設定する必要なく、公開ボタンを押すだけで、誰にでもすぐにホームページが作成できるので、ホームページビルダー以上に簡単です。
このWebサイトビルダーは数多くのサービスが登場しており、それぞれのWebサービスがしのぎを削っています。
ちなみに先程紹介したBiNDもインストールして使うソフトウェアはバージョン10ですが、Webサイトビルダー版のBiNDUpも登場しており、今後BiNDシリーズはクラウドとダウンロードのハイブリッドであるBiNDUpシリーズが主流になる予定です。
ホームページビルダーのようなソフトだとWindows版とMac版の両方を別のプログラミング言語で開発するのは2倍コストが必要ですが、Webブラウザ上で動作するプログラムにしてしまえば、開発コストも削減できるということで、Webブラウザで全てが完結するWebサイトビルダーが今後はホームページビルダーの替わりとなっています。
Macで使えるおすすめのHP自作ツールは以下のページで解説しています。Wixなどがおすすめです。
ちなみに現在閲覧中のこちらのブログW2Bは「ワードプレス」で作成しています。筆者もMacユーザーです。何かMacのホームページ作成でご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。可能な範囲で回答や作成のお手伝いをいたします。
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