地域の専門家を検索できるサービスとして、知名度が急上昇中のプラットフォームが「ミツモア」。累計300万件以上の仕事依頼がミツモア上で行われています。
どのような特徴がイマイチ分からず、集客手段として導入すべきかお悩みの事業者も多いと思います。そこで、ミツモアの評判の特徴について解説したので、参考にしてもらえれば幸いです。
ミツモアは以下の名だたるメディアにも取り上げられている注目のローカルビジネス集客サイトです。
ミツモアの評判の特徴
地域サービス検索「ミツモア」の評判の特徴としては以下6つがあります。
- 地域限定の集客に強い
- 1分で簡単に事業者として登録できる
- 発注者側はメールアドレスだけで利用できる
- 成果報酬型のローリスク集客ができる
- 自動応募機能で営業活動を時短できる
- 法人案件が増加している
地域限定ビジネスの集客に強い
ミツモアは地域に強い集客サイトです。発注者の居住地域と近い業者を優先して紹介するシステムになっています。似たようなコンセプトだと「くらしのマーケット」「ゼヒトモ」「すまいのほっとライン」が競合になります。
いくつか選択肢がある地域ビジネスの集客サービスの中でも、総合的なバランスが優れているのがミツモアです。
現在ミツモアでは合計300以上の業種・職種での事業者登録が行えます。他の集客サービスでは登録できないようなサービス・業種でも集客に活用できる巨大集客プラットフォームに、ここ数年で成長しました。
特に集客が得意なジャンルを上から5つ挙げるとすれば以下になります。
- 税理士
- ハウスクリーニング ※エアコン清掃など
- 電気工事 ※エアコンなど家電の設置
- 便利屋 ※不用品回収など
- 引っ越し
もちろん上記で紹介した業種以外にも様々なジャンルの地域のサービス事業者が大きく売上を伸ばしています。
また他の見積もり業者と比べて、地域に根ざした発注者が多いので、リピート客の獲得も行いやすいのがミツモアを利用するメリットの1つです。
ミツモア経由で仕事を依頼する発注者の6割ぐらいが、2回目以降も同じ事業者に仕事を依頼しているデータがあります。
何度もリピートをしてくれ、LTV(1人の顧客が生涯で払ってくる合計金額)の高いサービスであれば、費用対効果が非常に高くなる可能性があるのがミツモア集客の魅力の1つです。
1分で事業者として登録できる
ミツモアはWeb上で1分で事業者として登録できる、お手軽仕様になっています。
他の見積もり業者だと、認証のために時間がかかる必要がありますが、この登録のお手軽さがミツモアはとりあえず登録だけしておいても良いメリットの1つです。
自分から発注者に対して何かしらアクションを起こさない限り、課金されることはないので、どんな案件が巡っているのか、リサーチのためだけでも登録しておいても損はありません。
後ほど説明しますが、ミツモアでアカウント作成すると、事業者専用ページが作ることができます。そこに口コミ資産を貯めたり、事業者としての強みを記載することができます。
発注者側はメールアドレスだけで依頼できる
ミツモアで業者に依頼する場合には、アカウント登録不要でメールアドレスのみ記載すれば業者からの提案を受けることができます。
ミツモアを過去に使ったことがないユーザーでも気軽に使うことができます。もちろん依頼側は無料で利用できます。
ちなみにミツモアの集客手段としては自然検索がメインです。追加で一部の検索キーワードで検索広告も併用しています。
検索がヒットするようにコンテンツマーケティングとしてお役立ちページを量産しています。検索で調べて上位表示されたページでミツモアの紹介があるので、そこから依頼するのが主な集客ルートになります。
最近はタレントのMEGUMIさんを起用したテレビCMも放映中です。普段、ネットで調べ物をしない人の利用が急増しており、発注需要が急拡大中です。
【重要】成約課金型でローリスク集客ができる
ミツモアの事業者としての登録は無料となっています。月額利用料も無料です。口コミや事業者としての特徴・強みを掲載する専用のWebページも、無料で作成可能です。
しかも現在のミツモアではお客さんが見つかった場合にのみ費用が発生する成約課金型が主流となっています。つまり、お客さんが注文しなかった場合は完全無料で使うことができます。
ミツモアが導入している「成約課金型」は重要なキーワードですので、少し詳しく解説したいと思います。
集客サービスの利用手数料は大きく分けて「成約課金型」「月額固定料金型」「応募課金型」の3タイプに分割できます。
以前のミツモアは最初のメッセージを送る場合に手数料を支払う応募課金型の一択でした。見込み客に送る最初のメッセージに課金される料金システムです。
メッセージ送信1回に対する課金額が小さいですが、その分成約までにつなげるテクニックが必要になる方法です。
現在もメッセージ応募課金の料金プランは利用は可能ですが、使う事業者は少数派です。ミツモアではもっと、お得な成約課金型の料金プランが登場したからです。
新しく導入された成約課金型であればメッセージを送り放題になります。お客さんが見つかった場合に、成約手数料だけが発生するので、赤字になるリスクが非常に低いのが成約課金型モデルです。
以前はメッセージに課金されていたので、一部のメール営業が苦手な事業者さんから不満がありました。しかし、現在主流となっている成約課金型なら、現在はお客さんが確保された後での支払いなので、事業者にとっては、とても有利なシステム変更となりました。
ミツモアの成約手数料は他の地域集客サイトと比較しても顧客獲得コストが安くなる期待値が高いです。成約課金型料金プランならメール営業が苦手な事業者でも、無料で案件に大量に応募することができます。
自動応募機能で時短できる
ミツモアでは見込み客にメッセージを送った後に、ミツモア内の専用チャットなどで、連絡を取ることが可能です。
必要なシーンがあればお客さんと電話で直接連絡も可能となっているので、比較的自由度が高めとなっています。
さらにミツモアに新しく「自動メッセージ応答システム」が導入されました。
お客さんが依頼を出すと、自分が事前に設定した金額で見積もりメッセージを自動で見込み客に送信することができます。ミツモアは競合サービスと比べて、移動距離など細かく料金が設定できる仕様になっています。
自動メッセージ応答機能があるので、スマホやパソコンをずっと確認する手間を省略することができるので、営業活動の効率化が実現できます。もちろん成約しなければ完全無料で使えます。
ということで、以前はメッセージ課金だったので、お客さんが獲得できなかっても費用が発生しましたが、今はお客さんが見つかってからミツモアに成約手数料を支払うシステムです。
自動での見積もりメッセージも送信して営業活動も自動化できるようになったので、事業者としては、ミツモアを使わない理由がありません。
法人案件が増加している
ミツモアは法人が発注している案件も豊富です。
ミツモア登録者からすると、単価が高くリピート発注にもつながりやすい法人案件は積極的に獲得したいですよね。法人案件を獲得したい要望が多いことから、ミツモアも顧客満足度の観点から積極的に強化しています。
ミツモアで法人案件も強いジャンル |
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ハウスクリーニング/機械設置/便利屋/税理士/庭の手入れ/引っ越し/リフォーム/鍵・防犯対策/自動車修理・整備/社会保険労務士/水周りのトラブル/カメラマン/外装工事/行政書士/害虫・害獣駆除/イベント運営/弁理士/探偵・興信所/解体工事/動画撮影・制作/通訳・翻訳/デザイン/ホームページ制作/外装工事・エクステリア |
ミツモアのイマイチな評判・口コミ
以上がミツモアの評判の特徴でした。地元の顧客を探すのであれば、利用価値は高いですし、何度もリピートしてもらえるサービスであれば、費用対効果の高い強力な集客手段となるでしょう。
しかし、ミツモアには評判の悪い口コミもあるので、併せて紹介しておきます。
- 選ばれる可能性は5社に1社
- 高額案件は獲得しにくい
- 発注数が競合サイトに負けている分野がある
- 住所情報をお客さんに質問する必要がある
- リピート顧客にミツモアを通さない方法を打診できない
- 発注者側の不備でも手数料が発生してしまう(メッセージ課金)
- サクラ疑惑があった ※メッセージ課金時代
選ばれる可能性は5社に1社
ミツモアでは最大5社がオファーすることができるので単純計算で選ばれる可能性は約2割です。つまり5回メッセージ送れば1回は注文を受注できる可能性があります。
他の集客サイトであれば、多すぎる事業者が1案件に殺到してしまう可能性がありましたが、ミツモアにはそれがありません。エリアや業種によっては2〜4社しか事業者が集まらないことも発生します。
一方でミツモアには冷やかしで見積もりだけ取って結局発注しない見込み客も存在します。そして誰も案件を受注できなくても返金制度はありませんでした。
メッセージ課金しか料金プランが用意されていない時代には、集客したい事業者から不満の声が上がっていました。
この文面だったら購買意欲高そうだし、自社の強みとマッチしているので、返信してもらえそうかな〜
みたいに案件の選定スキルが必要でした。最大5社が見積もり依頼に対して、返信できる仕様なので、より成約しやすい返信メールのスキルを磨くなどして、費用対効果を上げていく必要があり、文章作成が苦手な人や、口コミが溜まっていない新規プレイヤーには厳しい時代でした。
ミツモアは事業者の不満の声も受けて、良心的な成約課金型の料金プランも導入しました。現在は成約課金型が中心となっているので、メッセージ課金で赤字になる心配もなくなりました。
高額案件は取得しにくい
ミツモアでは比較的誰でも簡単に業者登録できてしまいます。ということで「ホームページ制作」「出張撮影」など参入障壁が低い事業者の場合、レベルの低い同業者も混じっています。
レベルの低い業者が実績作りのために格安でオファーを出してしまうので、高額案件は受注しにくい傾向があります。
もちろんミツモア上での依頼全てが、価格重視の安い仕事ではなく、クオリティとのバランス型の案件や、むしろサービス重視の案件もあります。
ミツモアは最近は法人案件が増えているので、対策としては法人案件を積極的に狙ってみて下さい。
発注数が競合サイトに負けている分野がある
引っ越しジャンルだとミツモアとよく比較されるのが「くらしのマーケット」と「ゼヒトモ」です。案件数を比較すると以下の順になります。
ゼヒトモとミツモアの間には圧倒的な壁があります。くらしのマーケットと比較するとミツモアは良い勝負はしているのですが、案件が少々物足りないというのが引っ越し業者として登録している方からの感想です。
くらしのマーケットは先行サービスということもあり、引っ越しやハウスクリーニングなど特定分野では知名度が非常に高いです。まだまだ後発のミツモアでは案件数だけ見ると勝てない分野もあるのは事実です。
住所情報をお客さんに質問する必要がある
業種によっては、お客さんの住んでいる場所に訪問することが多いです。
他の競合サイトだと、住所情報がシステム上に登録されていますが、ミツモアの場合には発注主の住所情報はシステム上には記載されていないので、自分でお客さんに住所情報を質問する必要があります。
また競合だと住所情報はリンクになっており、Googleマップに飛ぶ仕様ですが、ミツモアではまだ住所情報を手動コピー&ペーストにてGoogleマップを開かなければならないということで、少し使い勝手が悪いとの声も散見されます。
リピート顧客にミツモアを通さない方法を打診できない
ミツモアではマッチングした後は電話などで緊急性があれば連絡を取ることができます。しかし、次回以降にリピートしてもらいたいからと、LINE交換などは利用規約上は不可となっています。
もちろん発注側も事業者名は認知しているので、次回以降はGoogle検索して、直接連絡が来るのは問題ありません。しかし、事業者が自分からリピートしてもらいたいからと、連絡先をお伝えすることは禁止となっています。くらしのマーケットやゼヒトモなど他の類似の地域のビジネス検索サイトと同じです。
ただ、ミツモア経由で一度注文をいただくと6割ぐらいでリピートしてもらえるそうです。
直接会うサービスのマッチングサイトなので線引きが難しい部分ではありますが、リピートしてもらいたいからとLINEなどの連絡先を伝えてしまうと、規約違反になってしまうので、末永くミツモアを使っていきたい事業者は避けておいた方が無難です。
発注者側の不備でも手数料が発生してしまう
ミツモアでは発注者側が依頼時に詳細の記載忘れをしてしまい、実際に返信を送った際に自社では対応できない案件というものが少なからず存在します。
たとえば「納期が短すぎる」「訪問場所が遠すぎる」「個人事業主不可」といったケースです。
メッセージ課金が主流だった時代には、発注者側の記入漏れに近いのにも関わらず、こういったケースでも理不尽に課金されてしまう点では少し不満を持つ方の声が目立っていました。
サクラ疑惑があった
ミツモアで月間数十人が毎月検索している検索キーワードが「ミツモア サクラ」です。これもメッセージ課金時代に多く寄せられていた不満です。
ミツモアはメールに対して返信した段階で料金が発生する「出会い系」と同じビジネスモデルです。運営側からすれば、マッチングしようとしなかろうと自社の収益になってしまうことから、
サクラがいるのでは…? これって詐欺じゃなの?
と実際に返信手数料を払って全く案件を受注できない事業者からは、少々疑いの疑問を投げかけられることもありました。
実際にミツモアがサクラを使っているかどうかは不明ですが、一般的な話をすれば、サクラ詐欺はユーザー側の思い込みのケースが少なくありません。
自社をよく見せる工夫が下手な登録事業は必ず存在するので、アプローチの不得意な事業者はいくら課金してメッセージ送っても案件を受注することができません。
返信メールの内容のブラッシュアップや、購買意欲の高い発注者を選別するスキルが身につけば、費用対効果が改善されますが、実際にどのようにすれば反響率が上げられるか施策がわからない事業者も多いです。
紹介だけで手数料が発生する料金システムに対して、サクラがいないことを証明することは悪魔の証明の1つです。ミツモアを数回利用して、全く返信がなくサクラだと感じてしまうのであれば、メールに返信するだけで課金されるミツモアは利用しない方が良いかもしれません。
ということで、総合するとミツモアの悪い口コミはメッセージ課金しか料金プランがなかった時代の不満が主流となっています。
ミツモアで成功している人のクチコミ
ミツモアで案件を獲得するには少しコツが必要ですが、最後にミツモアで実際にWeb集客に成功している事業者の口コミも少しだけ紹介しておきたいと思います。
ミツモアでも多くの事業者が登録しているので、全員が成功している訳ではありませんが、中には想像以上に大きな成功を収めている事業者がいます。
成功している事業者は、最初のミツモア上でのメッセージ作成に、とにかく力を入れており、これがミツモアで案件を獲得できるかどうかの重要なスキルになってきます。
また、メッセージを受け取った後に依頼人が見に来る可能性が高いプロフィールページで、さらに魅力が伝わるように工夫しています。
ミツモアにはレビュー機能があり良い口コミが増えていくと、他の人からの評価が高いという理由だけで指名されやすくなるのもメリットの1つとなっているので、ミツモアのプロフィール評価を上手く上げていければ、段々と仕事も取りやすくなっていきます。
しかもGoogleビジネスプロフィールにもレビュー評価が表示されるので、口コミ資産の構築場所として、他の集客サイトよりもモツモアは優れています。
ミツモアの評判の特徴 まとめ
- 地域の集客に強いのでリピートされやすい
- 成約課金型でノーリスクでWeb集客できる
- 他の見積もりサイトにはないジャンルも登録できる
- 1分で業者登録できる
- 自動応募機能で時短できる
- 自動応募機能では細かく料金設定ができる
- 口コミが資産になる
ミツモアは地域に強い見積もりサービスで、地元の顧客を強化したい業者には検討の価値ありのサービスとなっています。特に一度顧客になれば、何度もリピート発注してもらえる業種とは相性が抜群です。
以前はメッセージ返信で課金されるので、メール営業が苦手な人は赤字になるリスクもありましたが、現在のミツモアでは成約課金(8〜35%の成功報酬手数料)だけなので、ミツモア経由で案件獲得した場合、黒字化がほぼ確定しています。
ミツモアは無料で案件を閲覧できますし、メッセージ送信も最初は割引価格でお試しできるので、とりあえず、登録だけしておいても損はないでしょう。事業者専用のWebページも作成されてGoogleの検索結果にも事業者名で検索すると表示されるようになります。
またミツモアのレビューはGoogleビジネスプロフィールに表示されたりと資産性が高いです。まだまだ登録事業者が少ない今のうちに、レビューを稼いでおくと、5年〜10年後に「売上の大部分がミツモア経由のお客さん」ということも十分ありえるでしょう。