企業のホームページ(コーポレートサイト)をWordPress(ワードプレス)を利用して新規制作や更新依頼を検討している企業も多いと思います。
「ワードプレスでサイトを作ってもらう長所・短所ってなに?」
「Web制作会社に見積もりとったら、ちょっと高いんだけど…」
「セキュリティの問題とかあるって聞いて、気乗りがしない…」
など色々とワードプレスで企業サイトの制作すべきかどうか悩んでいる事業者も多いと思います。
そこでワードプレスが会社のWebサイトを制作するメリット・デメリットを解説したので、参考にしてもらえれば幸いです!
会社のWebサイトをワードプレスで作るメリット・デメリット

企業のWebサイトをWordPressで制作するメリット・デメリットとしては以下のようなものがありますが、圧倒的にメリットの方が大きいです。
- 無料でしかも広告なしで使える
- Web制作の専門知識なしでも扱える
- ブログ以外のサイトも作成できる
- 最近のホームページ制作会社は大体ワードプレス得意
- プラグインで色々と追加機能を自社で実装できる
- 自社で色々とカスタマイズして実験できる
- SEOに強い
- サイトのデザインの変更が簡単
- レベルの高い市販テーマが多い
- バックアップも簡単に取れる
- サイトの引っ越しが意外と簡単
- ネット上での情報量が多い
- 情報発信の頻度改善で集客力 & 売上アップ
- Web制作会社に発注するとちょっと料金が高い
- セキュリティ対策が面倒
- ホームページを作って終わりの事業者には不向き
- レンタルサーバー契約する必要がある
- カスタマーサポートはない

ワードプレスで企業サイトの作成は意外と簡単ですので、チャレンジしてみてください。
- エックスサーバー
などのレンタルサーバーを契約(年間約1.3万円)
- エックスサーバードメインでドメインの取得(年間約千円)
- エックスサーバーでワードプレスのインストール
- 無料ブログみたいにワードプレスにログイン
- ワードプレスにテンプレート(テーマ)をインストール
無料でしかも広告なしで使える

WordPressは無料で使えます。しかも広告なしです。
Web制作ソフトとしては、ホームページビルダーやDreamweaver、Wixなどは有料です。一方のワードプレスは無料で使えて、広告も表示されません。
必要なのはワードプレスをインストールするためのレンタルサーバー代(データ置き場)だけです。
オープンソース(プログラムが全世界に公開されている)で開発されているワードプレスは世界の20%以上のWebサイトで利用されていると言われています。
これほどまでワードプレスの人気が高いのは、有志の方がワードプレスシステムの開発の他に、プラグイン(追加機能)やテンプレートを行ってくれているので、巨大なコミュニティが形成されているからです。

レンタルサーバーは月額1,000円ぐらいで利用できるで。エックスサーバーのスタンダードプランあたりが初心者におすすめや。
Web制作の専門知識なしでも扱える

ワードプレスのシステム自体はHTML・CSS・JavaScript・PHP・MySQLで構成されおり、専門性が高いです。
しかし、ホームページを使う側は、このようなマークアップ言語・プログラミング言語、データベース知識が全くないHP作成初心者でも扱うことができるのもワードプレスのメリットです。
インストールやデザイン、初期設定さえ完了してしまえば、あとはアメブロでブログ書いているのと同じ感覚で企業サイトの「お知らせ」や「企業ブログ」などを更新することができます。
しかも記事の作成もかなり使いやすいです。筆者もこれまで、はてなブログ、SeeSaaブログ、ライブドアブログなども利用したことがありますが、どの無料ブログよりもワードプレスの方が「記事が書きやすい」「更新しやすい」「装飾しやすい」という印象を受けました。
ワードプレスがバージョン5になり、新たにブロックエディタ(Gutenberg)が利用できるようになりました。より直感的に記事作成が可能なバージョンへと進化しています。
ブログ以外のサイトも作成できる

WordPressはブログ向けのホームページ作成ツール(CMS)ということで、ブログ以外のサイトは制作しにくい印象を持っている方もいますが、制作できるサイトのジャンルはコーポレートサイトからECサイト、キャンペーンサイトからフォーラムサイト、Webメディアまでかなり幅広いです。
実際、世界的なファッションブランドの公式サイトや、権威あるメディアの多くがWordPressで構築されていたりします。
もちろんWordPressも万能ではないので、場合によっては作れない・向いてないWebサイトも一部ありますが、中小企業が制作したいサイトの大半はWordPressで実現可能なので、まず第一にWordPressサイトを検討することによって維持コストの節約や、誰でも更新できる使いやすさなどが実現できます。

「ワードプレスを導入すべきかどうかの相談」や「とりあえずワードプレスのコーポレートサイト制作の相場を知りたい」といった場合には一括見積もりを効率よく取得できます
令和のホームページ制作会社はワードプレスが得意

ホームページ制作は自作だけでなく、ホームページ制作会社に発注する場合もありますよね。
最近のHP制作会社は案件数の半数以上がワードプレスでのWeb制作という事業者も少なくありません。ワードプレスでのHP制作が得意な制作会社は簡単に見つかります。
ワードプレスは以下全ての状況で対応できます。
- テンプレート使ってホームページを自作する
- ホームページを外注する (WixやJimdoは不得意な制作会社が多い)
- まずは自作で作成して、数年後にHP制作会社にリニューアルしてもらう
特に将来的にWeb制作会社にリニューアルをお願いする可能性があるのであれば、最初からワードプレスで自作しておいた方が、幸せになれるでしょう。
プラグインで色々と追加機能を自社で実装できる
WordPressではプラグイン(拡張機能)をインストールすることによって、多くのデベロッパーが作った色々な機能を持たせることができます。
たとえば3カラム(3列)表示でキャンペーンページやランディングページっぽいものを作りたいって時はElementorと呼ばれるページビルダープラグインでWixみたいにドラッグアンドドロップでページのレイアウトをいじれます。

ワードプレスもWixのようにHPを作成することができます。日本では流行っていませんでしたが、2020年前後からのノーコードブームでページビルダー系プラグインが日本でも人気になってきました。
- Elementor
- Brizy
- Divi
またワードプレス標準のテキストエディタであるグーテンベルグでもページビルダー系プラグインのような機能が精力的に新規実装されています。
Web制作会社に発注すると追加料金が高くなるような機能も、無料プラグインをインストールするだけで実現できてしまうのもワードプレスで企業サイトを作るメリットです。
自社で色々とカスタマイズして実験できる
WordPressで納品してもらえば、自社で色々とカスタマイズして実験できるメリットがあります。

問い合わせのボタンを青から赤色に変更したら売上は上がるかな?

場所を右下から右上に移動したらどうなるだろう?
といったABテストしたいと思った時にWeb制作会社にいちいち修正依頼していたらその都度お金をとられてしまいます。
ちょっとした思いつきをCSSなど触らなくても、デザインをカスタマイズできるのがWordPressのメリットです。
SEO対策しやすい

WordPressよりも高機能なCMSとしてJoomla!やDrupalなどもありますが、SEO的にはWordPressが最も対策しやすいです。
SEO(検索上位表示対策)が重要となるのは検索キーワードからの集客であり、主にブログや記事ページを上位表示させることで検索からの流入を増やします。ブログCMSのWordPressはブログ記事ページのSEOの為の機能が数多く用意されています。
また多くの方によってWordPressは上位表示されることが証明されています。権威性の低い個人ブログですら、上位表示させることができるのがWordPressです。個人ブロガーのサイトははてなブログやアメブロなどの無料ブログサービスを使ってない場合には、ほぼ100%のブロガーがWordPressサイトを作成していると考えていいでしょう。
WixやJimdoなどはブログ機能はあるものの、ほとんど誰もブログ書いてないので本当に上位表示されるのかわかりません。
またWordPressは「関連記事の表示させてサイト内回遊率を上げる」「キャッシュで表示速度を工場」「XMLサイトマップの作成(検索エンジンにサイト構造を伝える)」など様々なSEO対策のプラグインが開発されていたりします。
「こんな機能があったらな〜」という機能を大体どこかのエンジニアが開発してくれているのが、WordPressがSEOに強いメリットです。
サイトのデザインの変更が簡単

WordPressはWixやJimdoのテンプレートを変更する感覚でデザインを数秒で変更することができます。WordPress公式だけでも7,000近くの無料テーマが登録されており、Web制作会社に依頼しなくてもそこから選んでも構いません。

無料テーマはウィルス混じっているテーマもあるのでユーザー数が少ないテーマは注意が必要や
Wixやホームページビルダーだとデザインが変更されるだけですが、WordPressのテーマの場合には、そのテーマ独自の機能が色々と搭載されていたりします。
たとえば現在当サイトで使っているブロガー向けの無料テーマ(Cocoon)だと

吹き出しなのだ!
とか使えます。
他にもテーマによって色々設定できます。細かなレイアウトの変更もCSSの知識がなくても設定できるテーマも多いです。

レベルの高い市販テーマが多い

Web制作会社にコーポレートサイトを発注しようと思っている方もいると思いますが、WordPressでは市販のハイクオリティなテーマ(デザインテンプレート)が数多くリリースされています。1〜2万円程度で、プロのWeb制作会社が作ったレベルのテーマが入手できます。
というか、Web制作会社よりもWordPressのテーマデベロッパーの方が開発レベルが高いケースが多いです。
個人的には大半の中小企業では、市販テーマをそのまま使ってもいいぐらいです。予算のない個人事業主や中小企業は、とりあえず「企業サイトにおすすめワードプレステーマ」で紹介しているビジネステーマあたり使っておけば、きれいな法人向けのワードプレスHPが完成します。制作費2万円程度ですね(笑)

市販のテンプレートをベースに、ホームページ制作会社にカスタマイズしてもらうのもオススメやで。

市販テンプレートをベースにWeb制作会社に依頼すると、テーマ開発会社がテンプレートを無料アップデートしてくれる。月額メンテナンス契約する必要がないんや。

市販テーマベースのカスタマイズは、どのHP制作会社でも対応している訳ではありませんが、比較bizあたりで一括見積もりを取ると効率的に調べることができます。
バックアップも簡単に取れる

Webサイトを運営していると、万が一の自体に備えて、バックアップデータを取得しておく必要があります。
Web制作会社と保守契約をしていれば、Web制作会社がやってくれていると思いますが、保守契約を結んでいない場合には自社でバックアップデータの保存作業をやらなければなりません。
WordPressはMySQLといったデータベースも扱うのでバックアップとかもちょっと面倒に感じるかもしれませんが、実は「UpdraftPlus WordPress Backup Plugin」などのバックアップ用プラグインを利用すればバックアップも自動で簡単にできます。
おそらくWeb制作会社に保守頼んでもプラグイン使ってバックアップ取得している事業者が多いです。
サイトの引っ越しが意外と簡単
Webサイトを長いこと運営していると、アクセスが増えてきて、現在のレンタルサーバーよりも大勢のアクセスに耐えられたり、表示スピードが早いサーバーに引っ越ししたい場合も出てきます。
引っ越しはWebサイトの運営の中でも面倒な作業の1つですが、WordPressではAll-in-One WP Migrationといった引っ越しプラグインを利用すれば簡単に引っ越しすることができます。
またWordPressでのブログ・コーポレートサイトの運用は非常に需要がある分野なので「簡単引っ越し機能」などをレンタルサーバー会社が独自に用意してくれており、Web知識がない方でもログインIDとパスワード入力するだけで、引っ越し作業がスムーズに行える環境が整っています。
情報量が多い

全世界のサイトのうち20%以上がWordPressと言われるほど普及しているので、その分多くの企業や個人ブロガーがWordPressの使い方の記事を詳しく書いてくれています。
「こういった機能ってどう実装すればいいの?」「なんか変なエラーが表示されたんだけど…」といった場合にでも検索すれば大体誰かが既に情報をシェアしてくれているので、困った時にWeb制作会社にいちいち問い合わせなくても解決方法が見つかります。

Wixやホームページビルダーはパソコン苦手な方が使うツールなので、あまり情報をシェアしてくれる方が少ないので自己解決が難しいのだ…!
参考書籍もホームページビルダーやWixが太刀打ちできない程数多くのWordPress本が出版されています。WordPressの本はプラグイン開発などのWebエンジニア向けの上級的な内容から、単純にブログを書くだけの初心者向けの内容まで様々な参考書があるので学習コストが低いです。
Web制作会社に発注するとちょっと料金が高い

WordPressでホームページの発注をすると、多くの制作会社がWordPressサイトは価格が高めに設定されてあります。
Web制作会社もWordPressでサイトを作る場合には何かしら自前やサードパーティ製のテンプレートをベースに作成していると思われますし、WordPressで制作したからといって、特段制作難易度が跳ね上がることはないのですが、なぜかWordPressでのサイト構築は料金が高めに設定されていることも多いのがデメリットです。

ワードプレスでホームページを作る際には、比較bizなどで一括見積もりを取得して、業者間で競争させると、値段が下がりやすくなるで!
セキュリティ対策が面倒

WordPressはハッキングの攻撃対象になりやすいです。
たとえば「Limit Login Attempts」や「SiteGuard WP Plugin」などを利用して、ログインページの変更やログイン実行回数の制限などのセキュリティ対策を行っておく必要があります。
また数多くのWordPress用のプラグインが無料にて公開されています。しかし、プラグインの中には悪意のあるプログラムが含まれていて、ホームページを攻撃する可能性があります。また意図的ではないものの、セキュリティホールが見つかるケースも頻繁に発生しています。
WordPressを非推奨とするHP制作会社が挙げる要因のトップとして脆弱性の問題があります。確かにWordPressは脆弱性の多いソフトウェアとして悪名高いです。
とは言いましても実際はプラグインを大量にインスタグラムしなければ、十分法人でも使えるレベルです。実際、数多くの大手企業がWordPressでホームページを構築しているので、セキュリティを理由のWordPressを選択肢から外すのはもったいないです。
ホームページを作って放置の事業者には不向き

WordPressやWordPressのプラグインはそれぞが数ヶ月に1回はアップデートを繰り返しています。
WodPressはセキュリティの脆弱性もよく見つかるので、アップデート通知が来たら、なるべく早く更新してしまった方がいいので、最低でも1ヶ月に1度はログインしてWordPressサイトの状況を確認したいところです。
ブログを書かなくても年末年始やゴールデンウィークなどの営業日などもあるので、1年で全く更新すべき情報が存在しない会社は少ないとは思うのですが、Webサイトを公開した後は、面倒なので何もしたくない事業者であれば、WixやJIMDOといったWebサイトビルダーで作成してしまった方が更新の手間が省けます。
おすすめWebサイトビルダーについてはこちらの記事を参考にしてください。
レンタルサーバー契約する必要がある

WordPress自体は無料で使うことができますが、データをネット上に設置する為のレンタルサーバーの契約は当然必要になります。
レンタルサーバーの契約やWordPressのインストールは誰でもできるような簡単な作業ですが、それでも「レンタルサーバーとかめんどくさそう」という方はWixやJIMDOなどのWebサイトビルダーの方がオススメかもしれません。
ただ、WixやJIMDOがサーバーが重かったり、データ容量不足と感じても、引っ越しできないのに対して、WordPressならスペックや料金など好きな条件でレンタルサーバーを自由に引っ越しできるのは大きなメリットです。
WordPressは需要が多いのでWordPressに特化して高速カスタマイズされたWpXといった専用サーバーサービスもあるぐらいです。

慣れてしまえば簡単な作業ですが、初めての人にとっては、WordPressサイトのセットアップは少し分かりにくいかもしれません。
カスタマーサポートはない

WordPressは無料で使えるオープンソースのプロジェクトのため、カスタマーサポートはありません。何か分からないことが起こっても自己解決が基本ですし、WordPressを利用していて何かしらトラブルになっても自己責任になります。
しっかりと企業にサポートしてもらいたいのであれば、ホームページビルダーやWebサイトビルダー、その他企業がサポートしているMovable Typeといった有料のCMSを利用するようにした方がいいかもしれません。
情報発信の頻度改善で集客力 & 売上アップ

WordPressにすると多くの企業が、自社で情報更新が簡単に行えるので、ブログを書いたり、専門性のあるページを新たに作成したりと情報発信に積極的になります。

この会社ってどんな会社なのかホームページだけでは判断できないな…
という印象だったのが

ブログで社内の雰囲気が分かるし、専門性もありそう!
といったように信頼性や権威性が担保され、多くの方に好印象を与えます。情報発信している会社は几帳面な印象を与えるので、サービスのレベルも高いなどと連想してもらえます。
またWeb担当者としても、ただサイトを保守する業務よりも、WordPressで見た目を変えてテストしていき、Webサイトへのアクセスや反響を上げるのはやりがいのある仕事です。ゲーム性も高いので楽しいです。営業担当者以上に売上に貢献できる可能性があるので社内での評価にもつながりやすいです。
また仕事中に磨いたWebマーケティングやWebライティングのノウハウで自分の個人ブログを立ち上げてブログ収入といった副業にも応用できたりします。
会社のWebサイトをワードプレスにしただけで、今までWeb制作会社にお金を出して依頼していた更新作業が、無料でできるので、Web集客が活発になり、好循環が生まれやすくなります。
Webからの売上アップさせるには、Webサイトの管理をWeb制作会社から自社に戻す必要があり、ワードプレスこそが最適なプラットフォームになります。

ワードプレスで企業サイトを制作を発注する相場感が知りたいなら、比較bizが一番オススメです。理由は発注意欲が少ない段階で使える数少ない無料見積もり会社だからです。
ワードプレス メリット・デメリット まとめ
- 無料で広告なしで使える
- Web制作の専門知識なしでも扱える
- ブログ以外のサイトも作成できる
- 最近のホームページ制作会社はワードプレスが得意
- プラグインで色々と追加機能を自社で実装できる
- 自社で色々とカスタマイズして実験できる
- SEO対策しやすい
- サイトのデザインの変更が簡単
- レベルの高い市販テーマが多い
- バックアップも簡単に取れる
- サイトの引っ越しが意外と簡単
- 情報量が多い
- 情報発信の頻度改善で集客力 & 売上アップ
- Web制作会社に発注するとちょっと料金が高い
- セキュリティ対策が面倒
- ホームページを作って終わりの事業者には不向き
- レンタルサーバー契約する必要がある
- カスタマーサポートはない
WordPressはもともとブログを書くためのツールです。プラグインである程度のことは実装できますが、何でもできるわけではありません。
しかし、大半の会社のホームページを運用するような機能は実装されており、汎用性が非常に高いため、わざわざワードプレス以外の方法でHPを作成する意味もありません。

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