飲食店の経営者で新しい集客方法のアイデアを探している事業者も多いのではないでしょうか?
食べログやホットペッパー、MEO対策などの王道の集客方法を紹介しても面白みがないので、今回は、変わり種の面白系の集客方法を中心にまとめてみたので、参考にしてもられば幸いです。
YouTubeでレシピ公開
まずはおもしろ系の中でも最近は王道となっているのが、YouTubeでのレシピ公開です。YouTubeの中でも特に人気の高いジャンルが料理ジャンル。
お遊び要素が多いチャンネルが伸びやすいSNSの中で、息抜きがてらに、多くの視聴されているジャンルの一つがクッキング。特に最近は一人暮らしの人を中心に食事時にYouTubeを視聴する方が増加傾向です。料理ネタはとにかく動画ジャンルとしては鉄板です。
飲食店であれば、ぜひとも参入を検討すべき集客ジャンルです。
ゴリゴリにプロの技を盛り込んだ調理動画というよりも、インスタントラーメンアレンジ・レンチの簡単ズボラ料理などがバズりやすいです。プ自社のスキルを競合から盗まれる心配もないので、オススメです。
プロじゃないとできないレシピ動画よりも、視聴者でも簡単に真似できるような動画のほうがチャンネル登録もされている傾向があります。
食べ歩きユーチューバー向け企業案件
とはいっても動画制作は時間がかかりますし、競合が多いのも事実です。そこで、第三者のユーチューバーによる紹介依頼です。
近年は多くの飲食店食べ歩き系ユーチューバーが存在します。食べ歩き系のユーチューバーはチャンネル登録者数もすこそこですし、比較的リーズナブルな料金で企業案件を請け負ってくれる可能性があります。
ただし、ユーチューバーは社会人としてマナー意識が乏しい人が目立ち、返事してくれない方も多いです。お金を払えば簡単に紹介できる人が見つけられるという訳でもありません。
ユーチューバーの企業案件を取り扱っているようなWeb広告代理店も存在するので、そのようなマッチングサイトで募集してみるのも検討してみるのもアリです。化粧品・健康食品のような案件と比較すれば、飲食店紹介案件は立地や交通費のハードルさえクリアできれば、比較的取り組んでもらえやすいです。
物販(ネットショップ)でブランド認知
通信販売に使えるような自社商品をお持ちでない場合は物販ビジネスにチャレンジしてみるのも検討してみてください。
物販をすることによって、地元だけでなく、全国から知られる可能性があります。
もちろん、営利目的のビジネスとして通信販売に取り組んでも大丈夫ですが、物販ビジネスで売上を上げる人材がいない場合には、自社の飲食店の認知度強化ぐらいで収益がトントンぐらいで最初は初めてみてもいいかもしれません。
日本には多くの食品系OEM工場があり、自社ブランドの食品の製造に対応しています。自社で通販用の商品開発が難しければOEM工場の利用も検討してみてください。
期間限定の新メニューを開発
飲食店の中には変わらず同じメニューだけを出しているお店と、期間限定メニューを投下しているお店があります。
「期間限定メニューなんて邪道」という飲食店オーナーの気持ちは分かるのですが、実際、繁盛しているお店の多くは計画的に期間限定メニューの開発に力を入れているお店も多いです。
新メニュー開発は労力がかかりますし、定番メニューよりクオリティが落ちてしまうかもしれません。しかし、お客さんのニーズの理解や、料理人としての引き出しも増える可能性もあります。期間限定期間限定の開発はぜひ前向きに一度検討してみてください。
「Twitterバズ」「インスタ映え」戦略から考える
近年はSNSで飲食店はシェアされやすいです。SNSを通してお客さんが集客に協力してくれるので、打算的ではありますが、発色やデザイン性が高いメニューや店舗デザインを検討してみてくだあし。
「インスタ映えするメニュー」「Twitterでバズるようなコンセプト・企画」などSNS・画像での戦略から集客する時代です。
飲食店公式のSNSアカウントの運用に力を入れるのもいいですが、SNS集客で成功しているお店は、どのようにお客さんやSNSユーザーに情報を拡散してもらうかを考えてSNS運用している事業者の方が成功しているように見えます。どのようにすればお客さんが拡散してくれるかを考えてSNS運用してみてください。
日本でのSNS集客では、Twitterの効果が頭ひとつ抜けています。
プレスリリースを打つ
集客方法の手段として古くからあるのが、プレスリリースです。大手企業では定番の集客手段の一つですが、小さな飲食店では、活用しきれていない場合も多いです。
プレスリリースはお金を払えば、掲載してくれるようなプレスリリースサービスがあります。ただし、こちらは誰でも掲載されるので、集客力としてはイマイチだったりしますです。
もう一つが地域情報に特化したWebメディアです。全ての自治体にある訳ではありませんが。以下が有名です。
- みんなの経済新聞
- 号外ネット
これらの情報は比較的お店のオープンやメニューなんかも取り上げられている印象があるので、ぜひプレスリリースを送ってみましょう。
おもしろ系であれば、ロケットニュースなんかも取り上げてくれる場合があります。
また各都道県のローカル出版しているようなタウン誌・フリーエージェントが存在すれば、合わせて送ってみてください。
特に田舎県と呼ばれるような地方では、記者も記事になるようなアイデアを探していたりします。チェーン店ではなく、小さなお店のストーリーを探していたりするので、タウン誌やフリーペーパー、場合によっては地方新聞にプレスリリースを送ってみると、案外掲載されたり取材依頼が入る場合可能性もゼロではありません。
クラウドファンディング
近年は、資金調達というよりも、集客手段として注目されているのがクラウドファンディングです。クラウドファンディングは一般の方にプロジェクトを応援してもらい、資金を募るシステムです。
クラウドファンディングはストーリー性が必要となるので、資金の募集を募る敬意となる企画などが必要だったりと、意外とハードルは高いですがチャレンジしてみる価値はあります。
最近はクラウドファンディングのプロジェクトを成功させるようなマーケティング会社も登場しています。
飲食店であれば、自身のお見せで使えるお食事券・通販食品などで見返りも用意できますし、比較目標金額を達成させやすいジャンルです。
サブスクなど料金プランを新設する
メニューの他に料金を工夫するのもアリです。飲食店はただ料金を下げればいいという訳でもありませんし、下げると当然利益率が厳しくなり、廃業リスクになる場合もあります。
たとえば、近年は様々な業界で導入されているサブスク(定額料金)プランですが、飲食業界でも導入されていたりします。
サブスクなら定額料金で、レストランを楽しめるということで、常連の方にとっては、お買い得になります。またサブスクは案外使い切らないユーザーも多いので、そのようなユーザーを集めれれば大きく黒字が出る可能性もゼロではありません。
今は密を避けるようなご時世ですが、やっぱり飲食店は活気があった方が人が入りやすいのも事実です。
サブスクのような飛び道具的なテクニックは客離れを引き起こす原因にもなるので、慎重にしましょう。
ゴーストレストラン事業をスタートする
UberEatsなどの宅配向けサービスが注目されたことで、新しく盛り上がりを見せているのがゴーストレストラン事業です。ゴーストレストランはフランチャイズなどで募集されていたりします。
すでにある飲食店の売上にはなりませんが、足りない売上を補填するためにゴーストレストランで分散させるのも経営を安定化させる意味ではアリかもしれません。
ただ、ゴーストレストランは単体だと赤字になりやすいビジネスモデルですし、スタッフの作業も増えるので参入すべきかどうかは、慎重に検討した方がよさそうです。
オンラインコミュニティに入る
続いてはオンラインサロンに入ります。最近は無料のFaceoobkグループや有料のオンラインサロンなど、様々な形でオンラインコミュニティが存在します。
また、古くからはオンラインゲームのオフ会などもオンラインコミュニティの一種です。
自分の興味関心あるジャンルでオンラインコミュニティに参加して、そこで自己紹介として本業では飲食店を経営しているなどと伝えておけば、もしオフ会を開催するとなった場合は自分のお店でイベントを開催してもらえる場合もあります。
いろいろとコミュニティに入って、どれが自分のお客さんとして利用できるか実験してみていください。。運営者と仲良くなれそうな、まだ成長途中のコミュニティを狙いましょう。
属性アピール
続いては飲食店の属性特化アピールです。特定の属性を歓迎にすることです。
- 小さなお子様連れ歓迎
- 高齢者(バリアフリー・高齢者向けメニューの強化)
- ベジタリアン・ビーガンメニュー
- マクロビ・無農薬・遺伝子組み換え食材不使用メニュー
- ハラール対応
- 外国語メニューあり
- お一人様・グループ
- お見合い(コーヒー一杯だけの注文)の利用OK
- プロポーズ・サプライズサポート
- 喫煙者/非喫煙者
- パソコン作業/勉強目的
- 撮影・SNS投稿 OK
特定の顧客層をひいきにすることで、お店の雰囲気を壊したり、売上が下がってしまう可能性もあるので、多少リスクはありますが、現在の常連のお客さんの属性を見て、相性が良さそうな場合にはアピールしてみてください。
Googleビジネスプロフィールや食べログなどのポータルサイトで、歓迎しているターゲット層が決まった場合には情報を変更しておきましょう。
街コン
街コンなどのイベント開催会社では新規顧客開拓に関心がある飲食店を募集している場合があります。無料で集客してくれる訳ではなく、初期費用・月額システム利用料が発生します。しかし一番難しい、新規顧客獲得を行ってくれるので検討の価値はアリです。
イベントはランチ・ディナーの間のアイドルタイムに実施されるケースが多いです。また出会い目的なので女性も多く、比較的客層良いのも街コン集客の特長の一つです。
無料Wi-Fiの提供
町中で無料Wi-Fiを探している層が一定数いるので、無料Wi-Fiを提供すれば集客には貢献してくれるでしょう。
しかし、無料Wi-Fi目当ては、長時間滞在される可能性があるので顧客単価低下を招く可能性もあります。メリット・デメリットのどっちが大きいかを検討して導入を検討してみてください。
異業種交流団体に加入する
異業種交流会は、団体によっては積極的に相互にお客さんを紹介し合うことが推奨されていたりします。誰かに自分の友人・知人の見込み客を紹介したり、自分も利用したりして所属団体の会員に貢献しなければという雰囲気があります。
扱っている商品・サービスが高額な事業者は紹介が難しいですが、飲食などは単価が安いので、紹介しやすいこともあり、異業種交流団体に所属している人が積極的に紹介してくれるようになります。
イベントの開催
社会人になると、仕事以外で友人・知人を増やすことができないこともあり、出会いを求めている人が多いです。飲食店は集まれる場所を持っているので、自分でイベントを企画・開催して集客することができます。「こくちーず」や「ジモティー」などのイベント開催を告知できるサイトを通して集客することができます。
飲食店オーナーであれば、プロが調理した食事込みで場所を提供できるので、自分でイベントを企画開催しやすいです。
単発では曜日や時間によっては普通に営業していた方が収益になるかもしれませんが、長期的なリピート客の獲得という意味であれば、土日やディナータイムのような書き入れ時にイベントを開催するのも十分検討の価値アリです。
バーチャルツアーの制作
3Dスキャン技術を利用して店内をバーチャルで再現し、オンライン上で店舗を全方位から見ることができる体験を提供します。これにより、来店前に店舗の雰囲気を感じ取ることができます。
欧米では定番の集客ツールなのでインバウンド狙いならどうぞ
クーポンの配布
なんだかんだで、お得感があるものに人は寄ってきます。
誕生日に特別なクーポンやサービスを提供することで、顧客に記念日に店舗を選んでもらいやすくなります。マーケティングが上手な飲食店ほど、クーポンを使った割引キャンペーンの企画を毎月のように開催しています。
飲食店の面白い集客方法 まとめ
- YouTubeでレシピ公開
- 食べ歩きユーチューバー向け企業案件
- 物販(ネットショップ)でブランド認知
- 期間限定の新メニューを開発
- 「Twitterバズ」「インスタ映え」戦略から考える
- プレスリリースを打つ
- クラウドファンディング
- サブスクなど料金プランを新設する
- ゴーストレストラン事業をスタートする
- オンラインコミュニティに入る
- 属性アピール
- 街コン
- 無料Wi-Fiの提供
- 異業種交流団体に加入する
- イベントの開催
飲食店は原材料や増税などで客足に影響が出やすい業種です。税理士も「飲食ビジネスだけは手を出しちゃいけない」なんて言う人も昔から多いですね。(最近は特にですが…)
飲食業界は大手企業による安定的でクオリティが高いお店も多いために、個人〜中小企業では集客が非常に辛い時代になっています。
一筋縄ではいかない時代ですが、オーナーの属人性でSNSで集客したり、大手では真似できない尖ったキャンペーン・メニューなどで、なんとか自分なりの集客の勝ちパターンを見つけられることをお祈りしております。