実業家や新規開拓が必要な営業パーソンは、人脈作りに関心をお持ちと思います。学生時代と異なり、社会人の人脈作り、特に見込み客の開拓は大変ですよね。
社会人の人脈形成として異業種交流会は定番の一つです。しかし異業種交流会は様々な理由で
気持ち悪いと言われることも多い賛否両論の人脈形成術です。
なぜ異業種交流会の評判がイマイチなのか、実際に参加した人たちの意見をまとめてみたので、参考にしてもらえれば幸いです。
異業種交流会が気持ち悪いと言われる理由一覧
自分の商材を売りたい人の集まり

異業種交流会は有料で開催されているケースが多いです。仮に無料だとしても異業種交流会に興味を持った人の多くが友達を作りたいというよりも、自分の売上やビジネスにメリットがある人脈を作りたい人が参加する傾向があります。
会社員だとしても新規開拓営業など、自分の取り扱っている商材を売りたい人の集まりです。
純粋な気持ちで、社会人としての交流の幅を増やしたいと参加した人からしてみれば、気持ち悪さを感じます。
商材がヤバい人が一定数いる

異業種交流会には税理士や行政書士など比較的まともな世間体が良い事業者も参加している一方で、ヤバい商材を取り扱っている人も少なくありません。
ヤバい商材とは、例を挙げると以下のようなものです。
ヤバい商材は基本的に、購入した人が損しやすい商材ですので、お付き合いのためであっても安易に契約しないようにしましょう。

高額な商材だと人生を台無しにする可能性があります。
またヤバくはありませんが、少し距離をとりたい業界として、以下の商材を取り扱っている人たちも参加しています。
扱っている商材に商品力がないので、知人に買わせることができません。信頼関係にヒビが入っても問題ない、他人に売りつけたい人が参加傾向にあります。

行政書士や税理士なら異業種交流会よりもミツモアのような無料で使えるビジネスマッチングの方が費用対効果が圧倒的に良いです。
全体的に取り扱っているサービスのレベルが低い

異業種交流会に参加している人たちは、ヤバい商材じゃなくても、全体的に取り扱っているサービスのレベルが低いです。
たとえば「ホームページ制作・Web広告運用・集客支援」などは定番の商材です。確かにHPや集客支援は汎用性が高い商材ですが、異業種交流会を中心に営業活動をしているHP制作会社は納品物のレベルが低い傾向にあります。
それに

Web集客を支援する事業者なのに、異業種交流会で集客しているの?
と矛盾も発生しています。
確かに自分の扱っている商材に強みがない人からすれば、異業種交流での繋がりは、ありがたい集客ルートです。しかし、異業種交流会で集客しているHP制作会社はSEOやSNSなどのWebマーケティングで集客できていない傾向があります。人柄を武器にして営業活動をしている事業者は全体的に商品・サービスのレベルが低いです。
SNSでの金持ちアピールとかネットワークビジネス系と類似点あり
異業種交流会界隈の人は、高級レストランでの会食の様子や、柄物のスーツで気取ったポーズ、高級ホテルラウンジでのセミナーで交流会のビジネス仲間と楽しそうにしている写真などを、FacebookなどのSNSに投稿する人も多いです。
セルフブランディングという部分もありますが、ネットワークビジネス関係者と行動が類似しているので、雰囲気が気持ち悪いと感じる人もいます。
信頼関係が少し構築した後に営業戦略にはめ込む

異業種交流会によっては、すぐに自分の商品・サービスを紹介しない人も多いです。すぐに売り込んでも警戒されるからです。ある程度、信頼関係が構築され仲良くなった後に、タイミングを見計らって自分の商材を営業してきます。その時に一気にこれまでの空気感が変わります。
自分の正体を明かさず、断りにくい関係を構築してから、自分の商材を紹介してくる手法がネットワークビジネスに近いこともあり、人によっては嫌悪感を感じます。

ビジネス交流会で出会った人と何か高額な契約をさせさせられそうな雰囲気なったら、いくら、それまで素敵な人であっても全力で逃げましょう。
なんちゃって実業家が多い

異業種交流会への参加する方は、従業員を10名以上抱えている中小企業の経営者または決裁権者とお近づきになりたいと思っている傾向があります。
しかし、異業種交流会は、どちらかといえば法人成りしているだけの自営業者みたいな人が多く、従業員を雇って会社経営しているというタイプは意外と少ないです。「それって事業として成り立つんですか?」みたいな何やっているかよく分からない横書きの職業も多いので、「この人、色々と大丈夫かな?」と不安に思ってしまいます。

また明らかに経歴詐称や盛っている人もいるようで、悪目立ちします。
本業が上手くいっていない人が集まる傾向がある
異業種交流会は事業が上手くいっていない負け組の集まりと揶揄されることがあります。実際、事業が起動に乗っていれば、メリットが薄い異業種交流会に入り浸っている暇はありません。
集客が目的だとしても、もっと効率的な手法にエネルギーに注ぐはずです。レベルの低い人たちが交流会に参加して、何かやっている感を出して、傷の舐め合いしている感じが気持ち悪いと感じる人もいるようです。
早朝の活動が賛美されている

異業種交流団体の中には、朝に集まってミーティング(朝会)をしたりといった活動を賛美していたりします。早朝の方が生産性が高いアウトプットができるなど、自己啓発本で書かれているようなことを実践しています。
自己啓発自体が悪いことではありませんが、自己啓発の情報はネットワークビジネスに通じる部分があるので、人によっては薄っぺらさを感じます。
またオンラインも含めて頻繁に例会が開催されている交流団体もあるらしく、生活に支障が出る人もいるそうです。交流団体での活動に夢中になっている人がカルト宗教にハマっている人っぽさを感じることで気持ち悪さを感じるようです。
変な人が交流会の管理職になっている

異業種交流の中には単発のもの以外に、継続的にお付き合いしていく異業種交流団体が存在します。
異業種交流団体で上の方(世話人など)の場所にいる人たちは、ビジネスで成功している人だけではありません。むしろ本業の業績がイマイチだけど、志だけは高い「意識高い系の年配者」が役職を務めていたりします。
筆者の知人も某異業種交流団体に所属している方がいます。主要都市の朝の会の世話人をしており、その団体では、まとめ役的なポジションです。
しかし、仕事がいい加減で筆者も何度も迷惑かけられています。筆者との取引がある事業以外でも、交流会で出会った人脈で、協業で別のビジネスを色々と作っていますが、全部失敗しています。しかも、この人が考えるビジネスモデルが、自分が他の事業者を束ねる役回り(業界団体やフランチャイザー)になるものばかりだったりします。実績もないのに、他の事業者まとめるの事業ばかり立ち上げて失敗を繰り返しており、能力もないのに夢見がちで、個人的にあまり良いイメージを持っていません。
すでに仲良くなっている人に忖度していて気持ち悪い
異業種交流団体では大して面白くもない部分で「笑ったり」など忖度する雰囲気が出来上がっていたりします。交流会の中にも顔が効く人がいるみたいで、その人に対して忖度しているのが、交流会に初めて参加している人には無理やり盛り上げている感が気持ち悪く映るとの意見もあります。
団体の盛り上げなど本来の目的と逸脱した雑務の方が多く疲弊してくることも、宗教臭いとのことです。
他人からアイデアを盗もうとする人もいる

異業種交流会は多くの事業者が参加しているため同業の人とも会うこともあります。飲み会の席で
気軽に自分の事業モデルやこれからしようと思っていることを話してしまうとアイデアをパクられることがあります。
他の事業者からアイデアを盗むためだけに交流会に参加している人はほとんどいませんが、もともと、自分の売上をアップさせたいなど、鼻息荒い商売人の集まりです。
テイカー志向の方もいて、飲み会だからと気軽に自分のビジネスモデルについて話してしまうと、参加することによって競合を増やしてしまう危険性もあります。また販売代理業やフランチャイズの加盟店など参入障壁が低い商売だと、異業種交流会に参加したばかりに、他の顔が広く敏腕のビジネスパーソンが自分が生業としている業界に参入してしまう可能性もあります。
強制的に見込み客を紹介しないといけない
交流団体によっては、同じ団体の事業者に対して、見込み客を紹介しなければならない雰囲気があります。この拘束力があるので、営業の協力者を持てるという意味では強力な仕組みです。
でも逆に自分も誰かしらの見込み客を紹介しなければなりません。
異業種交流会に長く参加している人がカモにしてくる

異業種交流会に50回以上も参加している人や異業種交流団体に複数年に渡って登録している方の場合は新規見込み客獲得の費用対効果が高いとも言えます。たとえば以下3つが異業種交流会で収益化しやすい商材の特徴として挙げられます。
異業種交流会には、一定数右も左も分からないネギを背負ったカモが一定数新しく登場するので、そのような人たちに自分の商材を売っていくトークスクリプトを完成しておけば、売上としてハメ込んでいくことができます。
このような営業初心者(情報弱者)を食い物にする人たちが一定数いるのも気持ち悪いと言われる要因かもしれません。

生まれ持った性格や見た目でも「お客さんを紹介されやすい人・されにくい人」がいます。社会は不平等です。
無駄なSNS通知が多くなる
LINEやFacebookメッセンジャーでグループを作成され、しょうもない「あいさつ」や「反応」のやり取りが多いです。例会と同じ出テンション高い内容メッセージを送り合います。
これもネットワークビジネスとの類似点の一つです。

時間とかも気にせずに送ってくる人もいるため、迷惑とのことです。
単発の交流会に漂う主催者のぼったくり感
安い交流会だと、雑居ビルの一室に10〜20名ぐらいのスーツを着た男性を中心に集まります。狭い会議室で、ちょっとしたお飲み物片手に、名刺交換している姿は初めての参加者からすれば、少しきな臭い印象を受けるかもしれません。
あまりにも簡素な開催の場合、主催のピンハネ感から不快感を感じる人もいるようです。
気持ち悪いと言われる異業種交流会の代替

異業種交流会は批判的な声も多いですが、一方で一定の営業効果も期待できるので、おすすめする人も多いです。交流会に参加して嫌な思いをした人の中には、単価が安い交流会に参加したのが原因かもしれません。
一般的に、単価が安い交流会は変な人(つながりたくない人)も多く参加しています。
異業種交流会の中には単価3千円以下の格安のものもありますが、安さを求める事業者が集まる傾向があります。逆に予算も潤沢な会社オーナーは単価の安い場所には行きません。
異業種交流会に参加するのであれば、単価1万円以上だったり、年会費での支払いが必要な交流会に参加することで、MLM(ネットワークビジネス)や需要がない商材を扱っている胡散臭い業者との出会いを軽減させることができます。
評判の良い異業種交流団体でもグループによって当たりハズレがあるみたいなので、別のグループに移動したら、効果がある場合もあります。売上を上げたいから異業種交流会というのは短絡的な発想です。
会社の決裁権を持っているような人たちは、異業種交流会には参加しません。それよりも、どうすれば会社経営者や重役の人たちと自然な出会いをできるかを考えるのが合理的です。ちなみに以下のようなのは定番とされています。
異業種交流会に参加している人たちの中には、「売上を上げたいなら異業種交流会に行けば見込み客に会える」という浅い考えしかできない人も多いので、レベルの低いビジネスパーソンが集まってるのも、気持ち悪いと言われる要因の一つかもしれません。
異業種交流会は気持ち悪い まとめ
- 自分の商材を売りたい人の集まり
- 商材がヤバい人が一定数いる
- 全体的に取り扱っているサービスのレベルが低い
- SNSでの金持ちアピールとかネットワークビジネス系と類似点あり
- 信頼関係が少し構築した後に営業戦略にはめ込む
- なんちゃって実業家が多い
- 本業が上手くいっていない人が集まる傾向がある
- 早朝の活動が賛美されている
- 変な人が交流会の管理職になっている
- すでに仲良くなっている人に忖度していて気持ち悪い
- 他人からアイデアを盗もうとする人もいる
- 強制的に見込み客を紹介しないといけない
- 異業種交流会に長く参加している人がカモにしてくる
- 無駄なSNS通知が多くなる
- 単発の交流会に漂う主催者のぼったくり感
異業種交流会は「自分に都合のいい人を期待している人が多いです。都合がいいとはお客さんになってくれたり、見込み客を紹介してくれたり、自分の事業の集客に貢献してくれるような人です。
場合によっては、自分が購入する必要があります。相互に紹介する仕組みは顧客単価が高い商材の事業者の方が有利なため、不公平感を感じます。
他人の売りたい雰囲気に圧倒されてしましい、恐怖を感じてしまう異業種交流初心者の方もいます。カモにされやすい業種もあるので、参加するなら、心の準備をしてからにしましょう。

以下のページに異業種交流会以外の営業方法・集客方法をまとめてあるのだ!