探偵業は比較的独立しやすい職業の一つとされています。しかし、独立するとお客様を自分で見つけてこなければなりません。集客の難しさが探偵業で起業するデメリットの一つですよね。
そこで探偵業におすすめ集客方法をまとめてみたので、参考にしてもらえれば幸いです。
探偵業におすすめ集客方法一覧
成果報酬型広告

近年、探偵業界でも大手を中心に利用している事業者が増加しているのがアフィリエイト広告です。
アフィリエイト広告とは、インターネットを利用した広告の一種で、広告主が提供する広告を媒体主(アフィリエイター)が自分の運営するWebサイトやブログ、SNSなどに掲載し、その広告を通じて商品の購入やサービスの契約などの成果が発生した場合にのみ、媒体主に報酬が支払われる仕組みです。

数ある広告手段の中で最も費用対効果が優れた最強の広告と呼ばれることもあります。
アフィリエイト広告のデメリットは、媒体主から選ばれないと成立しないことや、ASPの利用にコストがかかることです。
ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)とはアフィリエイト広告のシステムを提供している広告代理店のことです。
ASP利用の初期費用が高いので大手興信所しか利用していませんでしたが、近年は初期費用が無料で、広告主にとっても無料で掲載できるASPが登場しています。
広告予算を気にせずに利用できる環境が整ってきたので、小さな探偵事務所もアフィリエイト広告を利用して集客しているケースが増加中です。
SNSで恋愛コンサルタントになる

探偵業の案件の多くが浮気・不倫調査が中心なのは業界の中の人であれば周知の事実ですよね。
探偵にご相談する方の多くが恋愛に悩みを持っています。普段から恋愛コンサルタントとしてSNS等で情報発信活動しておけば、結婚相手の不倫の悩みが出てきた時に問い合わせしてもらえる可能性があります。
もちろん探偵業としてSNSをアカウントを育てた方が顕在層の見込み客と接点を持ちやすいので、探偵垢と恋愛垢を同時並行で運用を検討してみてください。
ブログ(コンテンツSEO)

探偵はブログ集客がおすすめです。というのも探偵が提供するサービスは浮気調査など悩みが深いのに、周囲の人に相談できないテーマが多いからです。
こういった悩みが深い系トピックは、Google検索して解決策を見つけるのが今も昔も一般的です。ブログはオワコンと言われますが、無料でできる集客方法としては、今でもSNSと同じく有効手段です。
ただし、ブログ集客にはデメリットもあります。
ブログは簡単に集客できる手段ではありません。様々な課題があるのは事実です。それでも探偵業はお悩み系キーワードにたいして網羅的にブログ記事を書けるので、チャレンジしてみる価値はあります。
お悩み相談系メディアへの寄稿

ブログ運営の労力が大きすぎる場合には、スポット案件として他社のメディアに寄稿も検討してみてください。
世の中には無数に記事メディアが存在します。Webメディアから雑誌まで様々です。特に探偵業に多い男女関係は普遍的に需要が多い分野です。WebメディアなんかはSEO的に価値が高くなるため、可能な限りプロに執筆して欲しいとメディア運営者もプロを探しており、探偵はライターとしても需要があります。
Webライティング料自体は本業と比較すると労働時間の割に大したことありません。しかし自分の名前や探偵事務所の屋号をメディア場に掲載してもらえるので、そこから自社ホームページにトラフィックを引くことができます。
マッチングサイトへの登録

専門業者のWeb集客の王道といえばマッチングサイトへの登録です。飲食店なら食べログ、美容室ならホットペッパー、弁護士なら弁護士ドットコムなど、ありとあらゆる業種でマッチングサイトは存在します。
マッチングサイトへの登録は手数料等は必要となりますが、広告運用のスキルも不要で、比較的簡単にお客さんを集めてこれる手段のため、集客に困っているのであれば一番最初に検討すべき集客方法です。
- 探偵の窓口
- 探偵広場
- 探偵ガイド
- ミツマチ
- YANBON(ヤンボン)
何でも屋を開業

探偵業は個人向け商材としては商品単価が高いです。少なくない金額をお支払いしなければならないため、絶対に失敗したくありません。信用できる探偵事務所かどうかの判断がシビアです。
何でも屋を開業して、普段から害虫駆除や草刈り、清掃業務などの単価が安いサービスで探偵業の見込み客と信頼関係を構築しておけば、バックエンド(高額)商品として探偵案件につなげることができます。
特にマンションなどの不動産オーナーと信頼関係があれば、効率的に盗聴器・盗撮器などの案件を獲得できる期待値が高めです。
クラウドソーシングサイト

探偵業の中には、インターネット上だけで解決できる案件もあります。ネット完結型の案件であればクラウドソーシングやスキルシェアリングサービスに登録しておけば、そこから案件を獲得できる可能性があります。
クラウドソーシングやスキルシェアは対面でのサービスが禁止の場合があります。利用規約が対面禁止となっているサービスの代表例はcoconala(ココナラ)です。
ココナラでもパソコンでできるような作業をイメージしがちですが、実は出品者と購入者が直接会わなければ、外で作業が必要なこととかも出品できたりします。使い道によっては探偵業でも色々なサービスを出品できる可能性があります。
さらにクラウドソーシングサイトへの登録のメリットはGoogle検索結果で上位表示さることです。アカウント名を事業者にしておいて、様々なサービスを出品しておけば、自社の探偵事務所の認知度アップに役立つ可能性もあります。
企業の調査業務を請け負う

これから日本は人口が減少していくので個人で探偵業を依頼する人も減っていきます。また、不倫の現場を見つけて離婚しようと思っても、今の日本で女性が一人で生きていくのは難しい時代です。探偵を雇ってまで離婚したい女性も自然と減少していくでしょう。
探偵業のうち個人相手の案件は斜陽産業です。今後は将来性が怪しいために、企業向けの業務を請け負えば仕事や集客方法の幅も増えます。
- 社内の盗聴・盗撮器発見
- 不正行為や不倫などの社員の問題行動の調査
- 不正・横領・労災不正受給など社内の行動調査
- 企業の信用調査や資産調査、取引先やパートナーの背景調査(反社チェック)
- 採用調査
- 筆跡・指紋鑑定
- 競合他社や業界の動向、市場のニーズなどの情報収集
- 企業間の紛争やトラブルの解決のための証拠収集や交渉
- 企業のセキュリティやリスク管理の支援やコンサルティング
- 市場調査などのマーケティング案件
単なる探偵業務からマーケティング系の調査会社がしている領域まで広げれば、仕事の幅が広がることや経費予算の大きい大口顧客と契約できる可能性も出てきます。
行政書士免許を取得する

探偵は調査サポートや提携を行うために行政書士と業務提携していることがあります。探偵事務所に行政書士が社員として在籍したり代表が行政書士免許を取得しているケースもあります。
行政書士は許認可や権利義務、事実証明などの書類作成に必要な調査を行えるので、探偵業が免許を取得しておくと信頼感を高めることができます。
また調査から解決に必要な書類作成まで一貫したサービスが提供できて汎用性が高いです。離婚協議書や相続人や相続財産の確定など現場の証拠集めから離婚までトータルサポートで顧客単価を上げることができます。法律知識も身につくので法的にアウトな業務も回避できます。
探偵は、一般人には少しネガティブなイメージを抱かれやすいです。しかし行政書士免許を持っていれば権威性が高くなり、実務の依頼だけでなく、セミナーなどで登壇したりなど、集客するための立ち回りもしやすいなどメリットが大きいです。
同業の探偵社に下請け仕事をさせてもらう

せっかく独立したのに仕事がない… という場合には、不本意かもしれませんが、下請けとして他の探偵事務所にお願いして仕事をもらうというのも王道の集客方法の一つです。
事業社数が多い業界のため、集客に成功している相談所にお仕事をもらうのは売上を安定させるために、開業1〜2年するのは決して悪いことではありません。サラリーマンとして調査業務を行うのと、独立してから下働きするのでは、同じ仕事内容でも見えてくる景色が違います。
出張カメラマンなどの副業も同時並行で行う
異業種ですが、独立して仕事がないようでされば、スチールカメラで顧客を撮影する出張撮影をすれば安定します。探偵よりも顧客単価は低いですが、下請けしたくない場合には探偵業のライスワークとしては検討の価値アリです。

出張撮影カメラマンとしてコツコツ稼いで、探偵案件で大きく稼ぐのはおすすめの戦略です。
リスティング広告

リスティング広告はインターネット検索の上位に表示されるテキスト広告です。検索キーワードから顧客の検索意図が分かるので、効果が出やすい広告です。最も王道のWeb広告となります。
ただし、リスティング広告はすでに大手の探偵事務所がやりつくしているため、クリック単価が高騰している可能性が高いです。確かにリスティング広告はWeb広告の王道の集客方法ではあるのですが、昨今は広告予算が潤沢な中堅〜大手の探偵事務所じゃないと、リスティング広告は難しい時代になってしまいました。
またリスティングが難しい要因の一つが浮気調査などはリピート案件につながらないことで、複数案件の獲得で黒字化させることが難しいからです。間違っても単価が安い案件でリスティング広告しないようにしましょう。
その他以下のようなWeb広告方法があります。
YouTubeチャンネルの運営

探偵業はYouTube集客と相性が良いと言えます。まだまだ、多くの日本人は探偵が何をしているのか知りません。架空の職業と思っている人すらいます。少し知識がある方でも、雑居ビルで浮気調査とかを請け負っているぐらいのイメージです。

正直胡散臭いと言いますか、怪しいイメージがあります…
そんなマイナスイメージを払拭するのに動画SNSは効果的です。探偵は一般人が知らないような面白ネタも持っていたりするので、バズらせやすいかもしれません。
積極的にYouTubeやTikTokのような動画プラットフォームで集客効果が期待しやすいジャンルです。
タウン情報誌への広告掲載

探偵事務所の定番の広告手段としてはタウン情報誌です。
どの都道府県にもタウン情報誌はありますが、一昔前であれば、探偵事務所の集客方法としてはタウン情報誌への広告掲載はド定番でした。現在でも探偵事務所や類似業界の広告が掲載されているのであれば、その媒体は今でも広告費用をペイできるぐらいの集客力があると思われます。
ただし、少し広告単価が高めなので、独立したばかりの探偵事務所には、予算的に少し厳しいかもしれません。
異業種と提携する

自分で行政書士免許を取るだけでなく、他の士業と提携も検討の価値アリです。
探偵と弁護士は、切っても切れない関係と言えるかもしれません。探偵は浮気や不倫などの証拠を掴み、弁護士は慰謝料請求や離婚裁判などの法的なサポートを行います。探偵と弁護士が提携することで、依頼者にとっては一貫したサービスを受けられるというメリットがあります。
弁護士から紹介料をもらうことも期待できます。
探偵の集客方法 まとめ
以上が、探偵業の集客方法一覧でした。集客は事業において最も難易度が高いです。探偵業はスポット案件が少ないため、集客をいかに攻略できるかに経営がかかってきます。ぜひ自分なりの成功パターンを確立して、収益の拡大を目指していただければ幸いです。