インターネット上でスキルの売り買いができるサービスの代名詞的な存在がcoconala(ココナラ)。最近は有名タレントのテレビCM起用などで、幅広い世代から知名度も上がってきています。
しかし、ネットで稼ぐチャンスがあると思いココナラでサービスを出品してみたののの、全く依頼が来ない状態が続いている出品者も多いのではないでしょうか?
そこで、ココナラで売れない理由と対策について解説してみたので参考にしてもあえれば幸いです。
【ココナラで依頼来ない】売れない原因
ココナラで売れない原因としては以下のことが考えられます。
- 販売実績がゼロ
- 出品サービスの説明文・画像が手抜き
- すでに同じようなサービスが出ている
- 需要が少ないサービスを出品している
- IT・ビジネスリテラシーが高い系向けサービスを出品している
- 情報商材を販売している
- 情報商材の手法を使っている
- 副業目的で活動している
販売実績がゼロで出品者ランクがレギュラー未満
まず、ここ最近ココナラに出品を開始した場合ですが、販売実績がゼロだと、依頼が来ないです。これはランクとしては最下位となってしまい、依頼する側もトラブル防止のために、レビュー0件の出品者ランクなしに依頼しません。
最初の1〜3件ぐらいは、友人にお願いするなどしてでも評価をしてもらうことを検討してみてください。
出品サービスの説明文・画像が手抜き
ココナラは初めてネットでサービスを売るようなビジネス初心者の方に利用されるケースが多いです。しかし、ビジネス初心者はサービスの説明文・画像のクオリティが他の出品者よりもレベルが低い傾向があります。
いくら料金を相場より安くしても、説明文・画像のクオリティがイマイチな方にお願いする方はいないので、他の出品者と比較して劣っていないか確認してみてください。
すでに同じようなサービスが出ている
すでに類似のサービスが存在して、新規出品者・レビュー数が少ない出品者から購入するメリットがないサービスについては、ココナラで売ることが難しいです。
ココナラは基本的に先にレビューを集めた出品者の方が依頼が入る好循環を構築できるため、先にアカウント作成してビジネスを始めた先行者が有利です。
ココナラのサービスがスタートしたのが2011年頃。もう既に自分が出品したいサービスが多数存在して、良レビュー数も十分稼いでいる競合が多いならば、これから参入して勝つには分が悪いです。
需要が少ないサービスを出品している
すでに同じサービスがあるから売れないと考え、逆に他の出品者がいないようなサービスを企画して出品する戦略は考えます。
しかし、残念ながら、競合の出品者がいないサービスというのは、そもそも需要がないサービスである可能性もあります。
「ニッチサービス」「需要のないサービス」の判断は難しいので、とりあえず、考えたものを片っ端から登録してみるのも、勉強のためにはアリな戦略です。
IT・ビジネスリテラシーが高い系向けサービスを出品している
ココナラで購入する方は様々な方がおり、年齢は若年層〜シニア層、用途は趣味〜商用利用までピンキリです。
その中でもIT・ビジネスリテラシーが高い方向けの商用利用のサービスは目が肥えているため、依頼相手の吟味もシビアです。お問い合わせは来ても、本発注の依頼が少ない傾向があります。自分のサービスがどちらかといえば玄人・プロ向けのサービスであれば、素人向けサービスを出品してみてください。
言い方は悪いけど、情報弱者を狙い撃ちにするようなサービスを企画すると、売れやすいで!
世の中は「自分よりも情報弱者にお金を払っていただく商品・サービス」で成り立っている部分もあります。
情報商材を販売している
ココナラの出品で昔から定番なのが情報商材です。PDFなんかを送ってくるタイプですが、これは近年のココナラでは売りにくなっています。データ送ったら仕事完了のような量産できる系は競合も多いです。そして、ノウハウは、購入して公開した経験がある方も多いので、売れにくい商材です。
ココナラで求められているのは、実際に手を動かして作業をしてくれる方です。PDFデータ渡されて取引完了なんて、ただの情報商材屋さんは求められていません。
昔はココナラでも情報データで稼げた時代もあったな。今はサービスとして成熟しきったから、ココナラではPDFデータを渡すだけの出品は稼げなくなったわ。
今はYouTubeはTwitterなどで情報が溢れている時代ですし、情報だけの価値は低いです。
情報商材の手法を使っている
ココナラで売れないと嘆いている方の中には情報商材屋さんからゲットしたテクニックで売ろうとしている方がいます。しかし、情報屋さんが販売しているような小手先のテクニックは、通用しないうえに、多くの人が簡単に真似しています。
たとえば、ココナラでは一部の出品者が、興味がないのにも関わらず、「いいね」してくるようなケースが横行しています。ツイッターなどと同じく、いいねされると見に来てもらえるので、そこから購入を狙っている戦略です。
しかし、残念ながら、自分からアクションさせても、売り込みには違いなく、された側は、むしろ、この方からは絶対購入したくなくなります。
自分からアクションするような行為は、ココナラのアルゴリズムの変更で自分の影響に悪影響になる可能性もゼロではないので、しない方が無難です。
ココナラで売れるための情報商材も存在しますが、小手先のテクニックであり、商材を購入した人が同じようなテクニックを使うために、むしろ使うと売れにくくなったり、運営からマークされる可能性もあります。小手先のテクニックを使う場合には基本的に、情報商材などで流通しておらず、自分で考えた手法のみに限定しておいた方が無難です。
ノウハウデータは以前のように無料サービスも公開し集客して、そこから有料サービスを買ってもらう方法も使えなくなりました。どうしてもしたいならnoteなどの方がココナラよりも使いやすいです。
素人が副業目的で活動している
ココナラはすでに10年以上の歴史があることもあり、出品者のレベルが上がっています。ついにはココナラビジネスと呼ばれるプロの出品者に特化した姉妹サービスまで登場しました。
じゃあ本家のココナラがアマチュアでも依頼が来るかといえば、ココナラも基本的にプロまたはセミプロばかりの出品が上位表示されています。
ちょっと得意なことを出品するぐらいでお小遣い稼ぎができる時代は終焉しています。今はクオリティの高いサービスを求められる時代になっているため、セミプロ未満の場合には、ココナラで依頼を受注することは難しいでしょう。
生成AIの登場で需要が減少している
近年は生成AIの登場でココナラでも需要が減少している可能性があります。特にSNSのアイコン・ヘッダー画像のイラスト案件は、生成AIでも十分なライトユーザーの依頼が生成AIに喰われた可能性があります。
ココナラは注文者の民度も低い
最後にココナラは注文者の民度が低いということあります。注文意欲が低いのに、冷やかしレベルで問い合わせしてくる人が多いです。
たとえば、商品を購入せずにひたすらメッセージ欄にて、ノウハウだけ無料で得ようとする人もいたりします。
ココナラの民度が低い理由としては以下2点が要因として考えられます。
- 匿名性が高い
- 法人ではなく個人ユーザーが多い
同じく注文側の民度が低い集客サービスとしてジモティーなどがあります。個人ユーザーが多く匿名性が高い集客サイトには、今の時代はあまり期待しない方が賢明です。
ココナラで売れない場合の対策
ということで、2010年前後はインターネットで自分がちょっと得意なことでお小遣いを稼げるプラットフォームだったココナラでしたが、現在は出品者数も激増したので、稼ぐハードルが上がりまくっています。
正直、もうココナラでお金を稼ぐことは費用対効果がイマイチなので撤退した方がいいのですが、どうしても、ネットで稼ぎたい場合は、以下のようなことも検討してみてください。
- 料金を安くする
- レビュー依頼をしっかりお願いする
- 公開依頼をこなしてレビューを稼ぐ
- イラスト・ロゴデザインは著作権を放棄する
- ココナラ以外の集客支援サイトで集客する
- SNSで集客する
料金を安くする
まず新規参入者にとって、一番てっとり早く付加価値をつけるのは、料金を安くして案件を受注することです。ただし、料金が安くすると言っても、PDFデータ渡すだけとかじゃなくて、自分が作業する商品に限ります。
料金を安くすると時給数百円で働くことになります。結局は相場から安く、発注者にとっては赤字リスクが低いから注文が来ているだけになります。
ある程度、作業になれて、レビュー数も稼いだら、労働力の安売り戦略は疲弊するので、さっさと卒業することが推奨です。
- デザイン・イラスト作成
- ホームページ・LP制作
- システム開発
- 動画編集
- ライティング
レビュー依頼をしっかりお願いする
ココナラでお仕事をしたら、しっかりとレビュー依頼をしましょう。
何かお願いするのは、申し訳ないなどと思ってしまいがちですが、最近のココナラはレビューするかどうかが任意の仕様となっているためにレビューが貯まらず、出品者ランクも上がりません。
ココナラのおすすめ順はレビュー数・質によってソートされています。今後、ココナラを使って稼ぎたいのであれば、いかにして良レビューを貯めていくかが重要となるので、満足いくサービスを提供できたと思えば、ためらわずにレビュー依頼をお願いしていきましょう。
レビューアクションしてもらえやすいような文章のブラッシュアップも忘れないようにしましょう。
公開依頼をこなしてレビューを稼ぐ
最近のココナラでは公開依頼(旧:リクエストボード)機能があります。これはランサーズ・クラウドワークスなどと同じように発注側が投稿して、それに対して、受注側が連絡するパターンです。
発注側が強いので、価格下落圧力でかかりやすく、稼げる報酬が低価格になります。レビュー稼ぎ・経験値稼ぎの手段として割り切れば、一度トライしてみるのもいいかもしれません。
また公開依頼案件を解析して、需要を元に企画を立てて、それを出品サービスとしてみるのも面白い切り口かもしれません。
イラスト・ロゴデザインは著作権を放棄する
イラストレーター・デザイナーさんは、著作権を放棄も検討ください。
ココナラでロゴのデザインとかお願いすると、ココナラで作成したデザイナーさんが、使ってもいいけど、著作権は持ち続けるというケースが起こります。
しかし、正直、今後どのような面倒だからと、発注しにくくて別のクリエイターを探していたりする場合があります。
会社のロゴなんて、ココナラに出品しているような素性もよく知らない外注デザイナーが著作権を握られてるのは、企業としてはリスク要因になるで。
クリエイターとしては著作権の放棄はデメリットもありますが、著作権周りを無料または格安で放棄することによって、駆け出しのデザイナー・イラストレーターとしては案件を受注しやすくなります。
ココナラ以外の集客支援サイトで集客する
ここまで読んでいただいて、身も蓋もない話で恐縮ですが、ココナラでお金を稼ぐの諦めることも検討してください。
ココナラは出品者数がすでに飽和状態です。すでに50万サービス以上出品されています。インターネットで完結するサービスとなると、もう売れるような商材はある程度決まっているため、すでに出尽くしており、定番商品・定番出品者が決定している感があります。これからココナラに新規参入して稼ぐには難しい時代です。
ココナラはあくまでネット販売・集客手段の一つでしかありません。ココナラはマッチングアプリに似ています。本当に「美人な方」「イケメン・高身長・高年収で結婚したい方」はマッチングアプリなんて使いません。
同じように、本当に質が良いサービスを提供していれば、自力で集客したり、継続案件・紹介案件で仕事が豊富なので、ココナラに手数料も取られる方法で集客するのは非合理的です。
であれば、最初からココナラに頼らずに、自力集客や、より手数料が安かったり、直接連絡がとれるようなビジネスマッチングサービスに注力した方がいいかもしれません。
ココナラの販売手数料は22%。ココナラに集客を依存すると、ずっと、この高額な手数料を払い続けなければならないのだ… 地獄なのだ!
ココナラの類似サービスとして2023年にペライチマーケットが登場しました。機能的にはココナラ使っていた出品者であればすぐに使いこなせると思います。
ココナラの二番煎じ感はありますが、ココナラは購入者にも手数料を負担をするシステムになったので、今後はペライチマーケットが代替サービスとして台頭するかもしれません。
- sukima
- skeb
- BOOTH・suzuri・リアルファブリック (自分の作品の物販用)
SNSで集客する
今の時代はココナラよりもSNSに力を入れるのが一般的です。イラストレーターやデザイナーなどのクリエイターはTwitterやPixivなどはSNSを中心に集客している傾向があります。
ただ、SNSでDMで連絡が来るなら、「そもそもココナラ通す必要なくない?」となります。はい、SNSで集客しているクリエイターにとってココナラはそんなに意味ありません。
ココナラは初めてイラストやデザインでお金を稼ぐという体験をするにはスタートしやすいですが、リピート顧客の獲得もしにくいので、やはりスキルシェア・クラウドソーシングからは卒業していくのが一般的です。
ココナラで依頼が来ない まとめ
- 販売実績がゼロ
- 出品サービスの説明文・画像が手抜き
- すでに同じようなサービスが出ている
- 需要が少ないサービスを出品している
- IT・ビジネスリテラシーが高い系向けサービスを出品している
- 情報商材を販売している
- 情報商材の手法を使っている
- 副業目的で活動している
- 料金を安くする
- レビュー依頼をしっかりお願いする
- 公開依頼をこなしてレビューを稼ぐ
- イラスト・ロゴデザインは著作権を放棄する
- ココナラ以外の集客支援サイトで集客する
- SNSで集客する
ココナラがサービスローンチされたのが2011年。それから10年以上、会員登録者数270万人以上、出品数50万件以上という、巨大なスキルシェアサービスへと変貌を遂げました。
50万件以上の出品数の中から、購入してもらうのは至難の業です。ココナラのようなスキルシェアサービスはクラウドソーシングサービスと同じく、需要と供給の観点から、価格下落圧力がかかりやすく安売り合戦になりやすい特性があります。
多少は小手先のテクニックはあるものの、そこそこ成功した出品者でもココナラから卒業しているケースが目立つので、あくまで初めてネットでお金を稼ぐ経験や、最初の実績作り程度に考えて、本格的に稼ぎたい場合には、ココナラ以外の集客手段を考えた方が合理的な時代ではないかと思います。
ココナラは確かに発注しやすいプラットフォームであるのは確かですが、、手数料も少々お高めなので、エネルギーの入れ具合としてはココナラよりも別の集客手段も合わせて検討してみてください。