日本発のWebサイトビルダー(ホームページ作成ツール)であるペライチ。以前よりペライチ公式が行う制作代行サービスがありましたが、いつの間にかサービスが大きくリニューアルしていました。
サービス内容・料金プランともにかなり細分化されたので、少し解説してみたいと思います。
合わせて、ペライチ公式の制作代行と個人の方の制作代行のそれぞれのメリット・デメリットについても、まとめてみました。
ペライチ公式の制作代行は全部で3種類
ペライチの制作代行は全部で3種類存在します。
- 高品質ホームページ制作代行
- ペライチブラッシュアップ
- ネットショップ制作代行
高品質ホームページ制作代行

これがペライチ制作代行では一番歴史の長いサービスです。以前は「ペライチ公式の制作代行」といえば「高品質ホームページ制作代行」のことでした。
ヒアリング内容をもとに、ペライチで会社やサービスのホームページやLP(ランディングページ)を作成してくれます。
自分はアイデアを伝えるだけで、後はプロがデザインなどを考えてくれるのでHP制作会社への発注のような感覚で利用することができます。現在は以下2社が公式制作代行会社として登録されています。

ペライチブラッシュアップ

続いて新しく誕生したペライチ制作代行が「ブラッシュアップ」です。
「自分で作成したペライチのホームページのクオリティが微妙だった…」
という場合に、プロのWebデザイナーが、自分が途中まで作ったペライチサイトをハイレベルなWebデザインへとカスタマイズしてくれるサービスです。
ホームページ制作代行をフルスクラッチでお願いするよりも、料金が安くなっているのがメリットの1つです。
作成したいホームページのページ構成がある程度決まっている方には、言葉ではなく、作りかけのペライチサイトとして手渡すことで、よりイメージを伝えやすいなどのメリットもあります。
ペライチの使い方をある程度知っている方はペライチブラッシュアップの方が料金的にも、アイデアを伝える面でもお得かもしれません。
ネットショップ制作代行サービス

最後の1つがネットショップ制作代行サービスです。
ペライチでも決済システムは実装可能ですが、上記2つのプランと違い、ネットショップを作成する場合にはペライチが適していない場合もあるので、その場合にはペライチを使わずにWooCommerceやEC-CUBEなどで制作代行するケースもあります。
そうなると、発注先はペライチさんが間み入らなくても良いような気もします…
ITリテラシーの高いペライチさんがWeb制作会社を選んでくれるので、業者選びの失敗の可能性が低いのがメリットですが、料金相場が高めなのがボトルネックです。
ちなみにペライチ制作代行で実際に手を動かすのは、3つのプランともペライチではなく、ペライチさんと業務提携をしている外部のWeb制作会社さんとなります。
ペライチの運営会社が見積もり会社のような役割を果たし、案件によって得意なWeb制作会社さんに振り分けています。
公式ペライチ制作代行以外にも様々な会社でペライチやその他のHP作成ツールでHP・ECサイトの制作が可能な事業者は存在します。比較ビズのような一括見積もりサービスを利用すれば、無料でHP制作・ECサイト制作が得意な制作会社から提案や見積もり書が届きます。
ペライチ公式の制作代行の料金
ペライチ公式の制作代行に依頼するかどうかの重要なファクターが「料金」になると思います。ペライチ公式の制作代行の料金は以下のようになっています。
高品質HP制作代行
プラン | ベーシック | スタンダード | デラックス | プロ |
料金 | 198,000円 | 248,000円 | 298,000円 | 398,000円 |
ページ数 | 1 | 1 | 1 | 1 |
ツール | ペライチ | ペライチ | ペライチ/WordPressなど他CMS | ペライチ/WordPressなど他CMS |
デザイン | テンプレート | テンプレート | テンプレート+カスタマイズ | フルカスタマイズ |
トップビュー作成 + 背景の設定 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ページ公開設定 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
構成作成 | X | ◯ | ◯ | ◯ |
HTML・CSSの編集 | X | X | △ | ◯ |

上記の料金表はペライチ公式サイトからは非表示にされました。あくまで参考程度でお願いいたします。
以前は20万円のプランしかありませんでしたが、現在の構成の作成やコーディングなども行ってもらえるようになったので、よりWeb制作会社が作るランディングページに近いクオリティのサイトを納品してもらうことができるようになっています。
会社のホームページとしてではなく何か商品を売るためのLPであれば、構成の設計までしてもらえる、スタンダードプラン以上が良いでしょう。あとはデザインをどれぐらいこだわるかで、デラックスかプロも選択肢になってきます。
ただペラサイトで20万円以上ということを考えると、Web制作会社の中でもそれなりのレベルの会社にWordPressや他のCMSでLP制作の依頼をすることも検討したい料金となっています。
ブラッシュアップ制作代行
プラン | ライト | スタンダード | デラックス | プロ |
料金 | 158,000円〜 | 198,000円〜 | 248,000円〜 | 298,000円〜 |
ページ数 | 1 | 1 | 1 | 1 |
ツール | ペライチ | ペライチ | ペライチ | ペライチ/WordPressなど他CMS |
トップビュー作成 + 背景の設定 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
構成の変更 | X | △ | △ | ◯ |
デザイン | カスタマイズ | カスタマイズ | カスタマイズ | フルリニューアル |
HTML・CSSの編集 | △ | △ | ◯ | ◯ |
ブラッシュアップ制作代行は、5万円ほど安くなっています。ブラッシュアップのプロと高品質HP制作のデラックスは料金とサービス内容が同じだと思われます。
※同じく現在は非表示です。
ネットショップ制作代行
ベーシッック | スタンダード | プロ |
298,000円〜 | 498,000円〜 | 998,000円〜 |
シンプルなネットショップ | アイテム数が複数あるネットショップ | ペライチを使わない中規模以上のネットショップ |
ネットショップのスタンダードとプロはペライチを使わない可能性もあります。
最後にオプションです。OGP(SNSの表示設定)・サーチコンソール・Googleアナリティクス・独自ドメイン取得代行などのオプションもありますが、基本的に自分で設定するのが簡単です。また総合的にオプション料金は全体的に少し割高なので、不要かと思います。
オプション料金
高品質HP | ブラッシュアップ | ネットショップ | |
文章作成/1ページにつき | 5万円〜 | 5万円〜 | 5万円〜 |
ページ追加 | 3万円〜 | 3万円〜 | 3万円〜 |
一部セクションのデザイン変更 | 3万円〜 | 3万円〜 | 3万円〜 |
デザインパターン追加 | 10万円〜 | 10万円〜 | 10万円〜 |
OGP設定代行 | 5千円〜 | 5千円〜 | 5千円〜 |
サーチコンソール設定代行 | 5千円〜 | 5千円〜 | 5千円〜 |
Googleアナリティクス設定代行 | 5千円〜 | 5千円〜 | 5千円〜 |
独自ドメイン取得代行 | 5千円〜 | 5千円〜 | 5千円〜 |
※同じく非表示です。
HP制作会社やフリーランスのペライチの制作代行サービスとの比較
ペライチ公式の制作代行のメリット・デメリットをまとめると以下のような感じです。
- ペライチの仕様を熟知しているWeb制作会社が制作を請け負っているので品質レベルが高い
- 納期が短い
- 料金がそれなりのWeb制作会社に発注した料金相場になっている
- ペライチ使わない制作の場合にはペライチ公式が間に入る意義が薄い
クオリティはさすがといった感じですが、料金が高いのでペライチ公式の制作代行に発注する場合のボトルネックになるかと思います。価格重視の方は、ホームページ制作会社やフリーランスのWebデザイナーさんに依頼することも検討してみてもいいかもしれません。
ペライチ非公式のHP制作会社やフリーランスのWebデザイナーさんに制作代行を依頼する場合のメリット・デメリットとしては以下のようなものです。
- 平均すると5〜10万円程度の格安料金制作してもらえる
- クオリティは公式よりも劣る場合が多い
- 業者選びが少し難しい
HP制作会社やフリーランスのWeb制作事業者さんのペライチ制作代行は2万円〜20万円程度とかなり幅があります。
ペライチの制作代行業者を調べてみると、フリーランスのWebデザイナーさんだけでなく、HTML・CSSが理解できない方が副業としてペライチでのホームページ作成も請け負っている方も混じっている印象です。
デザインなども趣味程度でレベルもピンキリで、辛口で評価すると、普通のWeb制作案件が獲得できない人がWeb制作で案件を獲得するために利用しているような傾向があるような気がします…
個人でペライチを使った制作代行を利用する場合には、「値段」と「クオリティ」を考慮に入れながら、制作代行業者を選ぶようにしましょう。制作実績は必ず確認してもらうようにしましょう。
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