プロのカメラマンから趣味でカメラが好きな方まで、写真撮影の集客強化を検討している方も多いのではないでしょうか?
インターネットで個人間でサービスの受発注ができるサービスといえばココナラ。最近は人気タレントを用いたCMなどで、認知度も全国民に知れ渡っています。
ココナラで写真撮影でお仕事を受注したいと考えているカメラカン(アマチュア含む)も多いですが、現実的ではありません。その理由を解説したいと思います。
出張撮影など購入者と会うサービスの出品は禁止
カメラマンのココナラで写真撮影の案件受注にオススメしないのが、ポートレイト撮影など購入者と会うサービスの出品は禁止だからです。
ココナラの利用ルールには以下の文面が記載されています。
ココナラではトラブル防止のため、以下の行為を禁止しております。
ココナラ ルールとマナー
・実際に会ってサービス提供する行為
・直接会うことを持ちかける行為
・自己紹介欄やサービス内容に直接会うことを目的に個人情報を記載する行為
事例として家事代行サービスが厳格にルール違反の出品サービスとして記されています。
出張撮影のようなカメラマンをターゲットとした文面は記載されていませんが、フォトグラファー案件としては以下のような案件はココナラでは受発注できません。
「ココナラに手数料が入らない」「直接会うことに付随したトラブルを防止」が目的で、出品者と直接会うようなサービス全般を禁止しているのでしょう。
ココナラで稼げないなら、地域で最大4人しか競合がいないミツモアを利用しましょう。対面OKです。
ココナラは以前は出張撮影OKなサービスも提供していた
ちなみに、以前はココナラは出張撮影OKなサービスも提供していました。その名もココナラミーツ。ココナラミーツでは出張撮影の他、様々ジャンルの対面サービスを提供していました。
しかし、残念ながらココナラが対面サービスをサービスローンチから早々に廃止したことを考えると、復活しそうな気配はありません。
対面サービスからの早期撤退を実施したことを考えると、ココナラは今後もオンライン完結型のスキルシェアサービスとして運営されることが予想され、カメラマンの出張撮影案件の集客方法としては期待できません。
ココナラで今も出張撮影を出品している人がいる
ただし現在もココナラでは以下の案件でカメラマン向けのサービスカテゴリが用意されています。
- 写真・画像の修正・加工
- 写真撮影代行・写真提供
- 動画制作(結婚式などイベント)
- 動画制作(全般)
- 動画の編集・加工
- 動画撮影・動画提供
写真のレタッチ・加工なんかは問題なくサービス出品可能で、そこそこのカメラマン(セミプロ含む)がココナラで出品しています。
写真撮影とというのは、たとえば大阪在住の方が、東京の観光地の写真撮影が必要となった場合に変わりに、現地に出向いて撮影するといったサービスであり、直接、依頼主や依頼主に関係する第三者と会うことは規約違反となります。
ただし、リサーチしてみると、ココナラにはいくつか出張撮影とも受け取れるような出品サービスの説明文が見つかりました。
これはココナラミーツ時代の出品説明文をそのまま掲載しているのか、それとも規約違反していても、黙認されているのかは判断できません。出張撮影と思われるようなサービスを記載している方がいくつか存在しています。
現行のルール上は規約違反な可能性が高いことや、出張撮影は出品件数が少ないです。
これから出品しても運営に出品停止される可能性が高いから、やめておいた方が賢明やで。
ココナラで提供できる写真撮影サービス事例
最後にですが、では、結局はどのようなサービスであれば、ココナラで出品可能といえば、以下の通りです。
物撮り関係は購入者が出品者に配送してもOKです。着払いなどで実施しているケースが多いです。
ただ、物撮り系はプロがお相手なのでハイレベルなスキルが必要です。求められるレベルが高いですし、プロの物販業者がココナラ出品しているとなると、価格下落圧力をかける為とも見て取れるので、割に合わないようなクライアントも多いです。
ココナラで遠方のカメラマンに発注するメリットは、正直ないな。
やはり、クオリティが低くても単価も高い出張撮影案件が受注できないのはココナラの大きなデメリットです。またココナラは販売手数料が22%です。この手のビジネスマッチングサイトではお高めです。
リピート発注もあまり期待できないため、やはりカメラマンの案件獲得には向いていないと考えた方いいでしょう。
ココナラで屋号をそれとなく示唆して外部集客する
とは言いまして、ココナラが全くカメラマンの集客に役に立たない訳でもありません。あまり大きな声では言えませんが、以下のようなことがココナラで集客施策として役立つ可能性があります。
ココナラではURL・メールアドレスを記載しての外部サイトへ誘導は利用規約で禁止されています。しかし、屋号・クリエイター名は書いても大丈夫な仕様となっています。実際、ココナラ出品者で屋号持ちの方をGoogle検索で検索すると、ココナラのページが検索表示されています。
ココナラでは依頼しにくい撮影案件の場合、一部の人は検索して、直接ホームページやSNSからお問い合わせしてくる可能性もゼロではありません。ココナラのプロフィール情報にそれとなく公式サイトやSNSに誘導できる情報は記載しておいても損はないでしょう。
もう一つがレビュービルディング(口コミ評価集め)です。
残念ながらGoogleビジネスプロフィールなどに、ココナラの評価は紐付けされていないみたいですが、一部の方はココナラでの評価数を参考にして、依頼するかどうかの判断材料にする可能性もあるかもしれません。本気で取り組む必要はありませんが、たまにでもココナラの良レビューを積み上げておけば、良いことがあるかもしれません。
【ココナラ】カメラマンの写真撮影 まとめ
- 購入者と直接会うサービスの出品は禁止
- 出張撮影OKな姉妹サービス「ココナラミーツ」があった
- ブツ撮りなど対面しなければ写真撮影サービスの出品はOK
- 家族写真・婚活写真など素人向け撮影が難しい
- 購入者はビジネス目的でプロレベルを求める傾向がある
- 手数料が2割と高い
- ココナラで屋号をそれとなく示唆して外部集客に利用できる可能性あり
ココナラではマッチングアプリ・婚活用の写真なんかのような需要の高い出張撮影サービスは出品できません。ただ、購入者の代理で、撮影してほしい案件などは受発注可能です。
ココナラでの写真撮影案件は制約が大きいため、基本的にビジネス目的で依頼するクライアントが多く、素人向けの出張撮影のような美味しい案件は転がっていません。
BtoBのビジネス目的の発注が多いので、レベルも高いですし、安さを気にするクライアントが多いので、なかなかしょっぱい印象を受けますが、自分の成長の場と割り切れるなら、一度本気で取り組んで見るのも検討してみてもいいかもしれません。
カメラマンの顧客獲得ならミツモアのような地域の集客サイトのほうが相性が良いです。無料で営業メッセージを見込み客に送ることができますね。