Adobe Acrobat永続ライセンスは廃止での対策は?

Adobe Acrobat ITツール

PDFソフトとして70%以上のシェアを誇っているAdobe Acrobat シリーズ。PDFファイルの閲覧、作成、編集、印刷、管理ができるPDF業界標準のソフトウェアです。

AdobeAcrobat シリーズですが、閲覧だけでなく編集する場合には有料のAcrobat DCを購入する必要があります。

クリエイティブ系ソフトが中心のAdobeソフトの中でもAcrobatだけは特色が異なり、ビジネス色が強いソフトです。他のクリエイティブソフトが要な場合はAcrobat単体の永続版を使っていた法人も多いのではないでしょうか。

Acrobatには「永続ライセンス」なるものが以前は用意されていました。しかし、販売が2022年12月1日で終了しています。

  • 「Acrobat Pro 2020」 永続版へのアップグレードプラン
  • 「Acrobat Standard 2020」永続版へのアップグレードプラン

また、以下の3つのソフトも2025年6月1日にソフトウェアアップデートなどのサポートが終了予定です。

  • 「Acrobat Pro 2020」永続版
  • 「Acrobat Standard2020」永続版
  • 「Acrobat Reader 2020」

アドビ社は、Acrobat 2020以後のAcrobat永続版の新バージョンの計画はないと発表しています。

Acrobat 2017 (永続版)やそれ以前のバージョンを使い続ける場合は、セキュリティや互換性の問題に注意する必要があります。セキュリティサポートは2022年6月6日に終了しており、セキュリティパッチや機能アップデートが提供されないため、事業会社であれば現行のサブスクリプション版へ移行を検討した方が賢明です。

Acrobatサブスク版は以下のプランが用意されています。

プラン月払い料金年払い料金
Standard1,518円18,216円
Pro1,980円23,760円

Acrobat Proが上位互換版でStandard版にはない以下の追加機能があります。

  • 一度に複数の署名者に電子署名依頼を一括送信
  • チームを管理し、PDFへのアクセスを制御する管理ツール
  • 法律、医療、教育、その他の分野の業界固有のコンプライアンス
  • 再編集、最適化、比較、他形式への変換など、高度なPDF編集ツール。
  • スマホカメラで文書をスキャンしたり、タブレットでPDFを編集したり、外出先で署名を収集したりするなど、モバイル機能が強化

Standard・Proどちらでも、Acrobatサブスク版なら常に最新機能が使えるほか、電子契約機能やDocument Cloudストレージなどのメリットがあります。サブスクリプション版は、契約期間中はサポート切れの心配がなく、ライセンス管理も容易になるなどのメリットもあります。

しかし、やっぱりPDF編集ソフトに年間2万円前後支払うのは割高に感じる事業者も多いと思います。その場合は20以上のAdobe製品がパッケージになったCreative Cloudの契約も検討してみてください。

なんだかんだで今の時代はAdobeツールはあった方が便利なので、この期にAdobe CCのサブスクをスタートさせてビジネスへの活用を検討してみるのもアリです。

Adobe CCで付属するソフト一覧
  • Acrobat Pro
  • Acrobat Reader
  • Photoshop
  • Illustrator
  • Adobe Premiere Pro
  • InDesign
  • After Effects
  • Lightroom
  • Adobe XD
  • Animate
  • Lightroom Classic
  • Dreamweaver
  • Dimension
  • Audition
  • InCopy
  • Character Animator
  • Capture
  • Adobe Fresco
  • Bridge
  • Adobe Express
  • Premiere Rush
  • Photoshop Express
  • Media Encoder
  • Aero
  • Adobe Scan
  • Fill & Sign

なお商用目的でAcrobat Proを含めたAdobe CC全ソフトを利用できるアカデミックライセンスはデジハリAdobeのようなAdobeの通信講座で手に入ります。

通常よりもお得にAdobe CCのライセンスをゲットできるのだ。

通信講座については「学割でAdobe CCが買える通信講座の料金比較」にて解説してあります。