
僕は、ずんだもん。念願の独立なのだ。新しくレストランをオープンするのだ!

ずんだもん開業おめでとう。レストランを開業したのなら、ホームページも作らないとね。ウチがお手伝いしてあげるよ。

で、でも今お金そんなにないし… 今の時代でもホームページって必要なのだ?
飲食店オーナーでホームページを持つべきかお悩みの方も多いと思います。ホームページは最近では、あえて持たない選択肢をしている事業者もいます。
そこで、今回は飲食業界に絞って、ホームページが要らないと言われる理由と、HPを持たないデメリットを解説したので、参考にしてもらえれば幸いです!

なのだ!
飲食店にホームページはいらないと言われる理由一覧
- ポータルサイトがある食べログやRettyがある
- SNSで情報発信できる
- ホームページの維持コストが高い
- HPはメンテナンスが面倒くさい
- HPは集客効果が薄い
ポータルサイト・口コミサイトがある

ホームページを持たない理由の一つにポータルサイトが数多くあるからです。
今の時代はホームページよりも、検索ポータルサイトや口コミサイト経由で比較検討するのが当たり前の時代になってきます。特に飲食業界は全業種の中でも、特にポータルサイトが多いです。

いっぱいあるのだ!
情報を網羅的に掲載できるポータルサイトも多いので、あえてホームページを持たなくてもポータルサイトに登録で十分だったりします。基本的な情報であれば、無料で登録することができます。
また、ポータルサイトの中には「割引クーポンの発券機能」や「予約機能」が実装されており集客機能があるのも強みです。

クーポンや予約機能はHPでも実装できるけど、少し手間と金がかかるで
SNSで情報発信できる

ポータルサイト・口コミサイトと並んで情報発信ツールとして利用されているのがSNS。

画像系SNSの代表格インスタグラムは飲食店と相性バツグンです。

X(旧:Twitter)は気軽に営業時間とか本日限定メニューとかつぶやけるのだ。拡散性があるのもメリットなのだ。

YouTubeはお店の雰囲気とか、シェフの人柄とかが伝わりやすいんやで。純粋な認知度アップなら動画が一番効率的や。
ITに強いZ世代の実業家でも、HPは持たずにSNSで情報発信に全振りしている人も多いので、SNSに選択と集中させることは間違いではありません。
またHPのデメリットとして顧客と双方向のコミュニケーションがやりにくいことが挙げられます。
SNSであればDMで気軽に連絡を取り合うことができます。SNS上で常連さんや仲の良い飲食店や仕入れ業者などとワイワイと交流したりしながら認知度・親近感を上げていくことができます。
一方で、ホームページは問い合わせフォーム(メール)ぐらいしかありません。メールは閉鎖的で距離のあるコミュニケーションツールとなります。
ホームページの維持コストが高い

飲食店経営者歴が長い方の中には、過去にホームページ制作会社と契約して酷い目にあった人も少なくありません。1990〜2000年代のインターネット黎明期においては、数多くの悪徳業者が存在していました。
微妙なクオリティでも、SEO(検索エンジン対策)込みで制作費用を100万円以上請求されたり、月に数万円の月額コンサルティング契約とかで痛い目にあった先輩の飲食店経営者は、この時の苦い経験が理由でHPを持っていない場合もあります。

IT音痴な飲食業界はネギを背負ったカモが多いで〜
HPはメンテナンスが面倒くさい

ホームページは一度作ってしまうと、情報を更新したりなどホームページをメンテナンスをしていく必要があります。悪徳業者は激減しましたがホームページ制作会社に発注すると、保守だけでも月額1万円前後は発生してしまいます。

固定費になる保守契約はイヤなのだ〜! 怖いのだ〜!
という方の中には自作を検討する方も多いですが、自作は自分で勉強するのは面倒という方にとっては、よく分からないという方で途中で諦めてしまう方も多いです。

最近はSTUDIOなどが国産HP自作ソフトとして人気ですが、少し操作習得が難しいです。
HPは集客効果が薄い

苦労してホームページを持ったとしてもホームページは以前ほど集客効果が期待できません。
「●●市 イタリアン」「寿司屋 格安」「ラーメン屋 おすすめ」などで調べると、基本的にポータルサイトがGoogleやYahooの検索結果の上位に表示されます。
昔だったら、個人のホームページが検索上位表示されていた頃もありましたが、これは時代の流れです。個人のHPが検索数が多いキーワードで検索結果の上位にランクインすることはほとんどありません。

SNSも同じく今は集客が難しい時代やで。SNSに夢見過ぎや
ポータルサイトやクーポンサイトが充実しており、そこで十分に情報発信や集客ができる検索エンジンで上位表示させることが難しく、費用対効果が薄いため費用対効果を考えてHPを持たない決断をする事業者も少なくありません。
ホームページを持たない場合のデメリット

HPを持っていない人たちは、合理的な理由で持っていないのだ!

昔のようにHPからの集客効果が高い地代と比較すると、持たないのも理にかなった選択の一つなのだ!

けど、HPなしだと、デメリットも多いで。
- 自由にお店の情報を掲載できない
- 高級路線のレストランにブランディングしづらい
- マスコミからの問い合わせが減少する可能性
- 求人採用に影響が出る
- GoogleビジネプロフィールにHPへのリンクが貼れない
自由にお店の情報を掲載できない

ポータルサイトやSNSは、それぞれの型(テンプレート)が用意されているので、その型から逸脱した情報発信はできません。
ホームページがあれば自由な表現で情報発信することができます。
特にSNSは重要な情報でも、投稿日が古くなるにつれて閲覧数が減っていくフィード型となっています。HPの代用として使うには、かなり少し使いづらいです。
高級路線のレストランにできない
ホームページにはアニメーションや高品質な画像をおしゃれなレイアウトで掲載したりと、ブランディング施策ができます。
小手先のテクニックかもしれませんが、高価格帯のレストランの場合には、ホームページがあった方が高級感のある演出ができます。

食べログや口コミサイトは情報をも網羅的に伝えることはできますが、ブランディングは不得意です。
マスコミからの問い合わせが減少する可能性

SNSがあれば連絡自体は可能です。しかしHPがないことで、マスコミからの取材などの問い合わせが減少する可能性があります。
マスコミがリストを作成する場合には、EXCEL等で管理し、会議資料として利用していたりします。他の飲食店と比較されます。
飲食店事業者一覧として社内資料に落とし込んだ時に、ホームページ欄が空欄だと、決裁権者によっては信頼性に欠けることで、ホームページを持たない店を毛嫌いする人もいるので、取材を受けられる優先順位が下がる可能性もゼロではありません。
求人採用に影響が出る
取材と同じく影響が出るのが求人採用です。飲食店の求人募集自体はハローワークや求人サイトに広告出稿したり、SNSでツイートするなどの手段があります。
しかし、求職者の質を高めていく上では、働いてみたいと思えるような高級感のあるホームページがあった方が、採用活動には有利に働きます。
GoogleビジネプロフィールにHPへのリンクが貼れない

食べログなどのグルメ系営利企業の口コミサイトの評価はアルゴリズムで賛否両論のため、近年は契約店優遇の仕組みが存在しないGoogleマップでお店を探す人が近年は多くなっています。
Googleマップで検索した時に表示されるのがGoogleビジネスプロフィールです。ここには事業者本人が様々な情報を掲載することができます。Googleビジネスプロフィールには1つだけWebサイトへのリンクを貼ることができます。多くの飲食店事業者は自社のホームページへのリンクを掲載しています。
もちろんGoogleビジネスプロフィールからSNSや食べログなどのポータルサイトへリンクしてもいいのですが、より自由度高くお店の情報を伝える方法として公式HPへのリンクが今でも最も人気がある選択肢となっています。
飲食店にホームページはいらない? まとめ
- ポータルサイトがある食べログやRettyがある
- SNSで情報発信できる
- ホームページの維持コストが高い
- HPはメンテナンスが面倒くさい
- HPは集客効果が薄い
- 自由のお店の情報を掲載できない
- 高級路線のレストランにできない
- マスコミからの問い合わせが減少する可能性
- 求人採用に影響が出る
- GoogleビジネプロフィールにHPへのリンクが貼れない
以上、飲食店のホームページ不要と言われる理由と、持たない場合のデメリットでした。
どちらの選択でも今の時代は合理性がありますが、基本的予算が潤沢な企業や組織化されている法人ほどホームページはしっかりしたものを持っている印象を受けます。