
僕は就職できなくて、フリーランスのWebデザイナーになったずんだもん。

人脈なしで独立したから、お客さんがいなのだ。露頭に迷いそうなのだ。
新しくフリーランスとして独立したWebデザイナー・Webエンジニアの方でクライアントを探している方も多いのではないでしょうか?
また小規模なHP制作会社を営んでいるけど、近年は不景気でWeb制作の需要が減少しており、新規クライアントの獲得にお悩みの制作会社も多いと思います。
そこでWeb制作の顧客獲得に苦戦しているホームページ制作会社・Web制作系フリーランスに向けて集客方法をリストアップしてみたので参考にしてもらえれば幸いです。
HP制作会社・フリーランスWebデザイナーの集客方法
行政書士と業務提携する

まずは行政書士と業務提携です。ホームページ制作に使える補助金として「小規模事業者持続化補助金」が存在します。
以前はこの補助金はホームページ制作全般で利用することができましたが、近年は単なるコーポレートサイト・サービスサイトでは補助金申請しても却下されるようになっています。Webシステムと絡ませた事業計画書を作成しなければなりません。
行政書士側としても、補助金申請は新米の行政書士でも仕事を受けやすい案件となっています。近年は実力あるWeb制作会社は行政書士と業務提携しており、ワンストップで補助金申請サポートから制作までできる体制を整えている事業者も増加傾向にあります。
HP制作会社と行政書士は比較的王道のパターンですので、まだHP制作会社とお取引しておらず集客力がありそうな事務所にご相談を検討してみてください。
税理士の知り合いを増やしておく

行政書士と同じくWeb制作業界でつながりが多い士業が税理士です。
クライアントが利益が出た場合には設備投資などをアドバイスしますが、その投資対象の一つとしてWeb関連を筆頭候補の一つで税理士さんの中でも提案する方が多いです。税理士事務所の方と仲良くしておけば、発注先として紹介してもらえる可能性があります。
また税理士さんは儲かっている業種も把握できるので、Web制作会社がどの業界に営業をかければいいのかの情報も持っているのでお付き合いするメリットが非常に大きいです。
税理士はクライアントの経営状況を把握しているので、Webマーケティング・Webコンサル支援などの顧問サービスを契約してもらえる余裕があるのかも情報があります。

税理士に関しては無料でコーポレートサイトを制作・保守サービスを提供しても、それ以上の見返りが期待できる数少ない職業です。

相手の懐具合知っているから、相手の予算のギリギリを攻めれるで。
ミツモ

ミツモはWeb制作に特化した案件紹介サービスです。サービスローンチしたてということで現在は「新規登録料・月額利用料・成約手数料」が全て無料となっています。
駆け出しフリーランスも登録可能で、まだクラウドソーシングサイトで案件を受注で消耗しているような段階からでも登録することができる、敷居が低いWeb制作系ののマッチングサービスです。
ミツモは2022年にサービスローンチしたばあかりで少し運営体制に不安があるかもしれません。しかしWebデザイン・プログラミングなどの社会人教室を運営している株式会社アドバンさんが運営母体なので安定しています。
またミツモはAdobe Creative Cloudの特別販売ライセンスを保有しているので、登録すればリーズナブルな価格でCreative Cloudのライセンスを購入することができます。
- 完全無料
- 駆け出しフリーランスの登録OK
- 自社PR文をミツモWeb上に掲載することができる
- 登録すればAdobe Creative Cloudを特別価格で購入できる
- 実力はあるが大手企業からのクライアントワークが多いWeb制作会社
- 営業が苦手な小規模制作会社
- 実績を積みたい駆け出しのフリーランス

ミツモさんは、サービスローンチしてしばらく立つけど、まだ低空飛行やな。
YouTube

集客といえば近年はやはりソーシャルメディアを思い浮かべる事業者も多いと思います。HP制作会社と、特に親和性が高いのはYouTubeです。
YouTubeのような動画マーケティングはITリテラシーが低い見込み客を獲得するのには最適とされています。クライアントの客層としてWebマーケティングに精通している玄人よりも、IT音痴な中小企業や自営業者を顧客にした方が、求めてくる基準が低いので、HP制作会社側からすれば良客になりやすいです。
ただしYouTubeはチャンネル登録者数がひと目で分かります。そしてWeb制作業界は激戦区でもあるなどデメリットもあります。
やるからにはチャンネル登録者数は最低でも数千人は目指したいところです。Web業界の人間がSNS集客する場合はあまりにも少ないとSNS集客は逆にマイナス評価になる諸刃の剣になるので、参入するのであれば覚悟を決めてやりきりましょう。
その他YouTube集客には以下のような注意点もあります。
- Web制作会社なら顔出しする必要がある
- コンテンツ制作の労力コストが高い
- 見込み客だけでなく同業者に見られる可能性がある
- 一度スタートしたらチャンネルの更新を止めにくい
- チャンネル登録者が増えないと逆に評価が下がる
YouTubeは制作会社もかなり多く参入しているので、切り口が大変です。動画制作・コンテンツ制作には興味がない事業者にとってはチャンネル運営は苦痛かもしれません。
それでも集客面で一発逆転できるチャンスがあります。またWeb制作だけでなく、動画制作・YouTube マーケティングなど、関連サービスの提供できる足がかりになる可能性もあるので検討の価値はアリます。
比較ビズ

比較ビズは定額型のビジネスマッチングプラットフォームです。Web制作をはじめ、様々な案件の受発注が行われています。
クラウドソーシングサイトと似ていますが、料金が定額制で発注側にメッセージを送り放題で、マッチングすればその後は電話で連絡したり、直接訪問したりなど柔軟性が高いです。しかも月額利用料金が1.5万円と広告運用と比較すると破格の安さとなっています。
また無料一括見積もりサービスで仕事を探している事業者は比較的ITリテラシーが低い傾向があるので、開発力が低いHP制作会社・駆け出しフリーランスでも案件が受注しやすいのがメリットです。
成果報酬型マッチングプラットフォーム

もう一つが報酬型とマッチングプラットフォームです。
成約したWeb制作の総額の10%前後が手数料としてマッチングプラットフォームに支払うビジネスモデルです。主に以下のようなサイトがWeb制作の報酬型マッチングプラットフォームとして有名です。

残念ながら個人のWeb制作事業者さんでは、なかなか紹介してもらえません。
マッチングプラットフォームは、実力あるWeb制作会社におまかせされることも多いですが、何か特定ジャンルや業種に強いなど自社に強みがあれば紹介してもらえる可能性もあるので、ダメ元でも一度コンタクトを取っておくのは損ではありません。
Googleビジネスプロフィール

Web制作会社を選ぶ際にも口コミは多くの発注者によって意識されています。ホームページ制作会社向けの口コミが集まっている口コミサイトは少ないですが、その中でも特に発注するかの指標にされるのがGoogleビジネスプロフィールです。
実際、各都道府県の人気の高いWeb制作会社はGoogleビジネスプロフィールの口コミも数・質ともに良いレビューを集めている印象を受けます。
HP制作会社の口コミは勝手に誰かが書いてくれるわけではないので、クライアントにお願いするなどして、良レビューを獲得するための企業努力をされています。
MEO対策はWeb制作と合わせてのクライアント向け集客支援サービスとして需要が高いです。もしGoogleビジネスプロフィールに登録しているものの、上手く口コミ資産を構築できていない場合には、この機会に本気で取り組んで見ることも前向きに検討してみてください。
地域ビジネスのマッチングサイト

近年は地域ビジネスのマッチングサイトが増加しています。たとえばフリーランスのWebデザイナーが登録できる地域ビジネスマッチングサービスとしては以下ががあります。
- くらしのマーケット
- ミツモア
- ゼヒトモ
- ジモティー
- エキテン
全国規模のクラウドソーシングサイトだと競争が激しいですが、ローカルビジネスマッチングサイトだと、対面でヒアリングしたりする部分に価値があるため、クライアント獲得の難易度が低いです。
フリーランス営業マンと業務委託契約

最近はIT・クリエイティブ業界以外でも幅広いジャンルでフリーランスとして活動している社会人が日本でも増加傾向です。その一つが営業マンです。
営業職の方はテレアポなどを通じて、クライアントを獲得をしてくれます。業務委託契約の内容にもよりますが、フルコミッション型でクライアントを獲得してくれるフリーランス営業マンもいるので、業務委託系求人サイトに案件を登録してみるのも集客手段の一つです。
ただし電話営業は自社にマイナスイメージがつく可能性もゼロではないので、利用する場合には、慎重に判断しましょう。
また業務委託特化の求人サイトの中には、HP制作会社がフルコミッションで営業を募集しているケースがあります。こちらも優秀な営業フリーランスとの素敵な出会いがある可能性があるので、合わせて活用を検討してみてください。
異業種交流会

異業種交流会に参加すると、意味不明な商材を取り扱っているレベルの低い事業者もたくさん参加しています。
ホームページを持っていない事業者も見つかりますので、比較的HP制作会社・フリーランスのWebデザイナーと異業種交流回は親和性が高いです。
また上でも紹介したように、フリーランスの営業マンと異業種交流会にて出会えたなら、フルコミッションやリファラル営業の業務委託契約ができないかも検討してみてもいいかもしれません。
テレアポとかで営業とかじゃなくて、知り合いでWeb制作を希望するような方を紹介してくれればマージンバックの謝礼をするようなリファラル営業でお願いすれば知らないうちに事業者としてのブランドが下がるリスクを排除することができます。
HP作成サービスの認定パートナーに登録する
たとえば以下のようなHP作成サービスの中には、公式認定パートナー制度があります。中には、認定パートナー一覧ページや紹介に結びつくような導線を用意してくれる場合もあるので、どこかのHP作成サービスをご贔屓に活動していくというのもWeb制作事業者として売上を立てるための戦略上検討アリです。
- Wix
- JIMDO
- STUDIO
- Shopify
- BASE
フリーランスWebデザイナー・零細HP制作会社の効果が薄い集客方法
以上、おすすめのHP制作の集客方法でした。逆に集客効果が期待できない集客手段についても解説しておきます。
アフィリエイト広告

近年はWeb制作会社の中にもアフィリエイト広告を出稿する企業が増加しています。アフィリエイト広告を利用すれば、成果報酬型でブロガーやWebメディアが無料で集客に協力してくれます。
リスティング広告のような競争が激しい広告とは違い、ノーリスクでチャレンジできるということで、近年様々な業界でアフィリエイト広告は注目されており、Web制作会社でも広告出稿している事業者が近年増加傾向にあります。
ちなみに、現在閲覧中のこのサイト(Webカラ)でもアフィリエイト広告は重要な収入源の一つです。ただし、一括見積もりサイトにトラフィック流した方が汎用的なので、個別のWeb制作会社のアフィリエイト広告は貼っていません。
SEO的にアフィリエイト広告の貼りすぎはマイナスになるので、数を減らさなければならない関係で個別のHP制作会社のアフィリエイト広告は外しました。何より仮に自分が発注者なら、まずは電話で問い合わせすると思うので、アフィリエイトから個別のWeb制作会社への問い合わせで収益が出るイメージがしないです。
またWeb制作業界では「いきなり問い合わせる事業者は少ない」「需要が低すぎる割に単価が微妙」など様々な理由でホームページ制作会社のアフィリエイト広告での集客は成り立たない可能性があり将来性はないジャンルだと個人的には思っています。
リスティング広告・ディスプレイ広告

HP制作会社であれば、自社で運用サービスも実施していると思われる「リスティング広告・ディスプレイ広告」も制作会社の集客手段としてはイマイチ効果が期待できません。
というのもWeb制作業界は、同業者が無駄クリックする可能性が他の業種と比較しても格段に高いからです。
誰がみても実力がある制作会社であれば、黒字化を狙える効果はあると思います。しかし中途半端な制作会社の場合は無駄クリックされただけで赤字を垂れ流す可能性があります。
今の時代は、10年前に比べてWeb広告を出す企業が格段に増えていています。広告単価も上がっています。一般ユーザーは広告を信じなくなってしまいました。
すでに自社でWeb広告運用で黒字ににする運用ノウハウが溜まっているのであれば、話は別ですが、「実は広告運用が苦手で関わっているクライアントの案件でも赤字になっている」という制作会社であれば、手を出さない方が無難です。
掲載営業

先程、上で紹介した報酬型マッチングプラットフォームでは「○○に強いおすすめのホームページ制作会社○選」みたいな感じで特定分野のWeb制作会社をひとまとめにしているページを用意してあるケースが多いです。SEO対策用のコンテンツマーケティング用のページです。
連絡すれば無料で掲載してくれるマッチングプラットフォームもあるので、とりあえず連絡している方もいます。また掲載時に被リンクがもらえるのメリットです。
ただし被リンク・サイテーション獲得目的であれば、一理ありますが、数多くの業者を平等に取り扱っているため、訴求するような感じではありません。
ちなみに、このブログW2Bも一時期は「ホームページ 都道府県名」で上位表示できていた時期がありました。

その当時は掲載依頼のメールがこんなゴミブログにも寄せられていました。たまにですが、私のブログの内容を読んだ後に問い合わせしたりしているみたいな感じでHP制作会社さんから嬉しいお言葉を頂戴することもあるので、判断材料の一つとしては稀に機能するみたいです。
ただし、以下のような印象のWeb制作会社は掲載を見送っていました。
- 問い合わせ時に上から(お客様)目線な文章
- 自社サイトのWebデザイン・コーディングクオリティが低い
- WPプラグインに頼った無意味なアニメーションが入っている
- WP市販テーマで作ったのが明らかにわかるぐらいでカスタマイズしていない
- 自社サイトのメンテナンスがされていない更新していない
- 非SSL
- ゴリゴリの体育系営業会社でなんとなく怖い
- 全体的に問い合わせしたいと思わないWeb設計
また「レビュー依頼に連絡したらその後返信なし」「掲載後にありがとうすら返信しない」「紹介する順番を上位にして」「内容を都合がいいように修正して」な対応や要求があったりで、無料で掲載しているのに、精神的に悲しい気持ちになること多いので、現在はHP制作会社からの掲載依頼(被リンク営業)には対応しなくなりました。
まぁ、このブログはSEO的にはもう終わっているので、掲載依頼自体が来なくなりましたけどね…
スキルシェアリングサービス

スキルシェアリングサービスはクラウドソーシングサイトとは異なりWeb制作事業者側がサービスを掲載(出品)して、そのサービスをを必要と思ったユーザーが購入します。クラウドソーシングサイトよりも出品者側の方が比較的支配権を持っている点で異なります。
スキルシェアサービスの代表格はココナラです。ココナラは現在多額の広告予算を使っており、その中でもWeb制作案件は花形の一つとなっています。以下のようにデメリットも多いです。
- 取引手数料がかなり高めに設定されている
- 直接、出品サービス購入者側と連絡取れない
- Web制作の出品者数が多すぎる
- すでにHP制作で口コミ資産が多いので、新規参入しても案件獲得しにくい
ココナラのようなスキルシェアサービスは誰が案件を受注しても、運営には手数料が入る仕組みなので、一部の安定したクオリティの出品者だけが稼いでくれればそれでいいと運営も思っていると推測しております。
すでにWeb制作案件は飽和状態です。まだニッチ・特化型の攻め方をすれば案件を受注できる可能性も残しているかもしれませんが、手数料も高くなってしまいましたし、これからスキルシェアサービスで顧客獲得を狙っていくのは非効率的です。
クラウドソーシングサイト

HP制作会社や駆け出しのフリーランスWebデザイナーであれば100%ご存知だと思うのがクラウドソーシングサイトです。これは駆け出しWeb系フリーランスが案件受注するのであれば定番中の定番ですよね。
クラウドソーシングサイトもスキルシェアサービスと類似のサービスなので、以下のようなデメリットがあります。
- 競合が非常に多い
- すでにレビューが溜まっているWeb制作事業者が存在する
- 取引手数料が必要
- クラウドソーシング外で取引できない
- 下請けなど同業またはそれに準ずるITリテラシーの高い出品者が多い
- 全体的に価格下落圧力が強く
また発注側が比較的目が超えている事業者が多いです。ホームページを制作して欲しい一般事業者というよりも、安く作業してくれる下請け業者を探しているような印象を受けます。
フリーランスに人気の集客方法
最後にフリーランスに人気の集客方法についてデータでお伝えしておきたいと思います。
以上のように「人脈」「過去・現在の取引先」「フリーランスエージェント」利用がTOP3です。
人脈や過去・現在の取引先は難しいかもしれませんが、フリーランスエージェントを利用することによって、人脈や取引先を増やすことができる可能性があるので、合わせて検討してみてください。





HP制作会社・フリーランスWebデザイナーの集客方法 まとめ
- 行政書士と業務提携する
- 税理士の知り合いを増やしておく
- ミツモ
- YouTube
- 比較ビズ
- 成果報酬型マッチングプラットフォーム
- Googleビジネスプロフィール
- フリーランス営業マンと業務委託契約
- 異業種交流会
- HP作成サービスの認定パートナー制度を利用する
- HP制作会社の効果が期待できない集客方法
- アフィリエイト広告
- リスティング広告・ディスプレイ広告
- 掲載営業
- スキルシェアリングサービス
- クラウドソーシングサイト
以上ホームページ制作会社・フリーランスWebデザイナーの集客方法でした。
ホームページ制作業は1990年代〜2000年代初期の新設需要、2000年代後半〜2010年代のリニューアル需要を経て、現在はどの法人もそれなりのコーポレートサイト・サービスサイトを保有しているので、なかなか新規案件を獲得しにくい時代になりました。
またWixやSTUDIO、WebflowなどWebサイトビルダーも高機能になってきたので、自作でも十分な時代になってきたので、個人事業主の制作すら案件獲得が難しい時代になっています。
王道な集客手段はありませんが、クライアントに集客をコンサルする立場ということもあり、自社で色々と実験しながら、ネットには転がっていない隠れた効果的な集客手段を探してみると面白いかもしれません。