人気ECサイト作成サービスのSTORES(ストアーズ)。初めてネットショップを運営する初心者でも簡単にネットショップが作れることで人気があります。筆者個人的にもストアーズはShopifyと並んで、今一番オススメしたいECサイト作成サービスです。
「ストアーズってどんな機能があるの?」
「BASEとの違いって何?」
「他のネットショップ作成サービスより手数料は安いの?」
など様々な疑問が浮かぶと思います。
そこでSTORESの評判の特徴やベイスとの違い、手数料について解説してみたいと思います!
STORES(ストアーズ)の評判の特徴
STORESの評判の特徴としては、以下のようなものがあります。
- 最短2分でネットショップが完成する
- デザインテンプレートやカスタム機能が無料
- ラフォーレ原宿内で期間限定で店頭販売できるチャンスがある
- BASE MAG.のようなハンドメイドに強いWebメディアがない
- 決済手段が豊富
- 外部サイトへのショッピングカート埋め込み機能がある
- 初月決済手数料無料
- 発送代行サービスがある
- 定期便機能が利用できる
- ダウンロード販売OK
- アドオン機能がある
- 大規模ショッピングサイトには不向き
最短2分でネットショップが完成する
STORESは最短2分でネットショップが完成する簡単さで評判が高いです。
これまでネットショップを開いたことがない初心者の方でもすぐに自分だけのオンラインショップが作成・公開できるので、ECサイト運営デビューしやすい仕様となっています。
STORESと同じように初心者でも簡単にネットショップが作成できるのがBASEで、この2つをインスタントネットショップサービスと呼んだりもします。ストアーズの最大のライバルはBASEであり、よく比較されます。
デザインテンプレートやカスタム機能が無料
STORESのテンプレート数は9種類と全てのネットショップ系の中ではデザインの種類が少なめになっています。
同じインスタントネットショップのBASEでも36種類で、しかもプロのWebデザイナーが作成して有料で販売しているデザインマーケットもあり、レベルの高いECサイトのデザインが格安で手に入る仕組みがあります。デザインテンプレート数に関しては、STORESでは少し物足りなさを感じるかもしれません。
追記:2019年9月現在STORESではデザインテンプレートが48種類利用できるまでに拡充されました。まだBASEのようなコンテンツマーケットの機能はありませんが、無料で利用てきるテンプレートがBASEよりも充実していると言えます。

ラフォーレ原宿内で期間限定で店頭販売できるチャンスがある
STORESでネットショップを利用している方限定でラフォーレ原宿2階にあるWHITE GALLERYというポップアップストアにて期間限定で店頭販売することができます。
誰でも店頭販売できる訳ではありませんが、審査に通過すればテスト的にお店を一等地に構えることができるようになります。
同じくBASEにも同じようなアンテナショップ制度がありますが、SROESと併用しても問題ないので、とりあえずアンテナショップに出店してみたい方は、BASEとSTORESの両方のお店を登録しておいてもいいかもしれません。
※WHITE GALLERYはコロナの影響もあり、現在は閉店。
BASE MAG.のようなハンドメイドに強いWebメディアがない
BASEはハンドメイド作家さんの利用が多いです。その理由の1つがBASE MAG.というBASEがネットショップを運営しているWebメディアがあることです。
BASE公式が注目しているネットショップや商品をピックアップして紹介してくれるシステムで、このWebメディアがあるので、ミンネやクリーマのようなハンドメイド販売サイトと同じように、ハンドメイド作家にとっては不可欠なネットショップとなっています。
STORESでもハンドメイドやファッションなどBASEと利用しているユーザーの業種は似ているいますが、現在のところ集客に役立ちそうなメディアは存在しません。
その代わりSTORESを使ってネットショップを運営しているノウハウであるSTORES MAGAZINEを運営しているので、ネットショップの運営ノウハウはストアーズの運営を通して身につきやすいかもしれません。
決済手段が豊富
STORESなら「クレジットカード」や「銀行振込」「代金引換」「PayPal」などの一般的な支払い方法だけでなく「コンビニ決済」「翌月後払い」「キャリア決済」、さらには「楽天ペイ」「Amazon Pay」などのペイ支払いにも対応しており、決済手段に関しては申し分ありません。
フリープラン | スタンダードプラン | |
クレジットカード | ○ | ○ |
コンビニ決済 | ○ | ○ |
翌月後払い | ○ | ○ |
PayPal | ○ | ○ |
技能振込 | ○ | ○ |
キャリア決済 | ○ | ○ |
楽天ペイ | ○ | ○ |
代金引換 | X | ○ |
Amazon Pay | X | ○ |
また、STORESではユーザーが決済したタイミングでお店の売上になり、出金可能になります。
ネットショップでクレジットカード払いだと資金繰り的に大変だったりしますが、STORESだと振り込みまでの時間が短いです。
さらに売上が翌日に振り込まれる「スピードキャッシュ」オプションもあるので、とにかく即現金化したい商材を取り扱っている方にとってはベイスなどの他のネットショップよりもストアーズがオススメです。
外部サイトへのショッピングカート埋め込み機能がある
BASEになくてSTORESにある重要な機能の1つが外部サイトへのショッピングカート埋め込み機能です。
たとえばワードプレスなどでホームページやブログを作成していて、そこから外部ショッピングサイトにリンクするよりも、EC・決済機能のためのボタンだけWebサイト上に実装したいということがあると思います。そういったケースでストアーズなら購入ボタンを埋め込むことができます。
よく比較されるBASEにはショッピングカートの埋め込み機能はありませんが、STORESには埋め込みボタンがあるので、WordPressにショッピング機能を持たせたいのであればSTORESを選ぶようにしましょう。
初月決済手数料無料
STORESでは最初の30日間は、決済手数料30日間は決済手数料が無料になるキャンペーンを実施しています。
フリープランでは5.0%、スタンダードプランでは3.6%の決済手数料が必要となりますが、最初の1ヶ月間はかなり利益が出しやすいです。他のネットショップ作成サービスにはない手数料割引キャンペーンなので、ぜひ利用してみてください。決済手数料無料は期間限定キャンペーンとなっているので、お早めにどうぞ。

発送代行サービスがある
Amazonなどでは商品をAmazon倉庫に預けると注文が入ると代わりに出荷してもらえるサービス(FBA)がありますよね。
実はSTORESでもストアーズの倉庫に荷物をまとめて預けることで、出荷代行をしてもらえる倉庫サービスがあります。
「保管場所がない」
「梱包作業がだるい…」
「配送業者への連絡や送料計算が面倒…」
といった方は商品が売れたら、出荷依頼ボタンを押すだけで「梱包・発送」代行してもらえるストアーズがおすすめです。
越境EC対応
海外への販売の対応は日本の多くのネットショップ作成サービスでは対応していません。そんな中、ストアーズでは格安EC作成サービスでありながら海外へのネットショップにもきっちり対応させてきています。
今日本で海外への商品の販売がしたいのであれば、一番おすすめはShopifyになりますが、日本の会社のショッピングカートから選びたいのであれば、STORESが候補になってくるでしょう。

定期便機能が利用できる
日用品・食品などリピート購入できる分野で注目を浴びている機能が「定期便」です。ストアーズでも他のBASEなどのEC作成サービス同様に定期便機能が利用できます。
一度購入手続きしてもらえれば、その後は定期的に送付することになるので、客一人あたりのLTV(ライフ・タイム・バリュー)が高くなり、ECサイト運営の救世主的な機能なので、リピートしてくれるような商材を取り扱っている場合には、ぜひ定期便を利用してみてください。
ダウンロード販売OK
ネットショップサービスの中にはPDFや動画などのデジタルコンテンツの販売は禁止されているサービスもありますが、STORESでは許可されています。
コンテンツ系は情報商材などの詐欺まがいの商品も多いので、多くのASPカートでは禁止していたりしますが、STORESとBASEではOKなので、データ販売したい方はこのどちらかを利用するようにしましょう。
アドオン機能がある
STORESにはアドオン機能があり、自分の必要な機能を追加していくことができます。たとえば「Instaram販売連携」や「LINE連携」などです。色々なアドオン機能があり、日々追加されています。
このアドオン機能はBASEにもありますが、それぞれ、少しずつ違うアドオンもあるので、自分に重要なアドオンが多い方のサービスを選ぶのもアリかもしれません。
アドオン名 | 機能説明 |
配送情報一括登録 | オーダーの配送情報をCSVで一括登録できる。 |
予約販売 | 予約を先に受付、後日アイテムを配送できる。 |
Instagram販売連携 | インスタで商品を販売できる |
アイテム一括登録 | 複数のアイテムをCSVで一括登録 |
まとめ販売 | アイテムを同時購入した際の割引設定ができる |
シール | 注目アイテムをアピールするためのシール装飾 |
ニュース | ストアからお知らせページを作成することができる |
告知ボード | ストア訪問時に告知ボードが表示される |
送料詳細設定 | 発送手段を自由に作成し、より詳細な送料設定が可能 |
ダウンロード販売 | 音楽や動画などのデジタルコンテンツを販売できる |
定期便 | 定期的に商品を販売 |
電子チケット | 電子チケットを販売 |
再入荷お知らせ | 在庫切れアイテムの再入荷お知らせメール |
Instagram画像連携 | アイテム登録時にインスタの写真を選択できる |
販売期間設定 | アイテムの販売期間を設定することができる |
購入個数制限 | カートに入れられるアイテムの個数制限 |
ギフトフォーム | ギフト発送用にお届け先住所フォームを追加 |
レビュー | 商品レビュー機能 |
倉庫サービス | STORESの倉庫にあずけて、保管・発送業務を大広 |
Googleアナリティクス | Googleのアクセス解析を設置 |
FAQ | FAQページを設置 |
クーポン | セール用のクーポンを発行 |
アクセス解析 | STORES専用のアクセス解析 |
オーダーCSV出力 | オーダー情報をCSV出力できるので管理が簡単になる |
納品書PDF出力 | 野品所をPDFでダウンロード |
メールマガジン | 購入者・フォロワーにメールマガジンを配信 |
お問い合わせリスト | 問い合わせを一覧で確認 |
英語対応 | 海外からは自動で英語対応に切り替わり越境ECサイトになる |
年齢制限 | お酒や成人向け商品の出品の確認ページを追加 |
シークレット | ストア全体にパスワードをかけられる |
広告タグ | Google広告やYahoo!プロモーション広告などのタグ設定 |
LINE連携 | LINEのトークルームでストア運営ができる |
WEAR連携 | WEARとストア連携 |
大規模ショッピングサイトには不向き
STORESはアイテム数が数十程度の比較的小さめのショッピングサイトの作成・運営には向いています。より大規模なネットショップだと、管理のしやすいショップサーブなどの方がいいかもしれません。
大規模ECサイトは少し運営しづらいのがストアーズやBASEなどのインスタントネットショップのデメリットかもしれません。

STORES(ストアーズ)の手数料
ネットショップ作成サービス選びで特に重要なのが、手数料だと思います。これが高いと、せっかく売上が上がっても、収益になりません。
STORESの料金プラン及び販売手数料は以下のような設定になっています。
フリー | スタンダード | |
決済手数料 | 5% | 3.6% |
月額料金(固定費) | 無料 | 2,178円 |
(例)売上240万円の場合の年間コスト | 120,000円 | 112,536円 |
2019年にストアーズの料金プランは大きく改定されました。これまでのプレミアムプランがなくなり、スタンダードプランが新たに登場しました。
スタンダードプランは決済手数料が3.6%と、以前のプレミアムプラン(販売手数料5%)だけでなく、BASE(6.6%+40円)など他のネットショップ作成サービスよりも安い販売手数料に設定されており、かなりお得な決済手数料へと改善されました。
スタンダードプランだと月額2,178円の固定費が必要になりますが、毎月ある程度の売上がある方にとってはSTORESの方が売れれば売れるほど、利益なりやすい優秀な手数料になっています。
BASEの販売手数料は3.6%と記載されていたりしますが、さらに3%が運営費用として必要になります。BASEは毎月固定費0円で利用できるものの、商品が売れるたびに3.6%+3%+40円が必要になるので、手数料だけで考えるとストアーズの方がオススメです。
ちなみにストアーズのフリープランとスタンダードプランでは機能的には以下の違いがあります。
機能 フリー スタンダード 商品登録数 無制限 無制限 1商品に対する写真の枚数 15枚 15枚 デザインテンプレート 48 48 予約販売 ○ ○ まとめ販売 ○ ○ 再入荷のお知らせ ○ ○ クーポン ○ ○ シール ○ ○ ニュース ○ ○ 告知ボード ○ ○ シークレット ○ ○ 年齢制限 ○ ○ 販売期間設定 ○ ○ 購入個数制限 ○ ○ レビュー ○ ○ FAQ ○ ○ オーダーCSV出力 ○ ○ 納品書PDF出力 ○ ○ ギフトフォーム ○ ○ Google Analytics連携 ○ ○ 独自ドメイン X ○ 決済手段カスタマイズ X ○ 代引き・Amazon Pay決済設定 X ○ アクセス解析機能 X ○ STORES ロゴの非表示 X ○ 出典:STORES.jp
STORESの評判の特徴 まとめ
- 最短2分でネットショップが完成する
- デザインテンプレートやカスタム機能が無料
- BASE MAG.のようなハンドメイドに強いWebメディアがない
- 決済手段が豊富でAmazon Pay楽天ペイもつける
- ショッピングカート埋め込み機能あり
- 初月決済手数料無料
- 発送代行サービスがある
- 定期便機能が利用できる
- ダウンロード販売OK
- アドオン機能がある
- 大規模ショッピングサイトには不向き
- 販売手数料がBASEよりも優秀
以上がSTORES(ストアーズ)の評判の特徴と手数料でした。
コンセプト的にはBASEの似ている部分も多いですが、ワードプレスなどの外部サイトに埋め込め見ができたり、発送代行サービスがあったり、STORESが優れている点も数多くあります。
特に月額料金が必要なスタンダードプランの場合、販売手数料が3.5%とBASEの6.6%+40円よりもかなり安いです。
ベイスの手数料が改悪されてしまい、売上の多いショップにとっては引っ越しを検討している場合もあるかと思いますが、ストアーズは優れた引っ越し先EC作成サービスの1つと評価できると思います。

