飲食店で子供のいる親子連れの集客を強化したいレストランオーナーも多いと思います。小さな子どもや赤ちゃんがいると店が騒がしくなったりでデメリットもありますが、まとまったお金を落としてくれたり、リピート客になってくれるので、長期的な観点で見ると非常に優良な顧客となってくれます。
そこで、どうすれば飲食店で子供のいる親子連れを集客できるのかアイデアを共有したいと思います!
飲食店で子供のいる親子連れの集客方法
レストラン・カフェ・居酒屋など飲食店が親子連れの顧客を増やす方法としては以下のようなものがあります。
- 子供向けのメニューを充実させる
- 子ども用の食器・ベビーシート・チャイルドシートを用意する
- 公式ホームページを用意しておく
- アレルギー表などをホームページに掲載する
- 禁煙かどうかホームページに記載する
- SNSで集客する
- 地域のファミリー層向けのマスコミなどにプレスリリースを打つ
- 写真で飲食店の雰囲気が分かるようにする
子供向けのメニューを充実させる
まず最初に、子供向けのメニューを充実させることを検討してみてください。
たとえば本格的なカレー屋さんなどでは、大人が美味しいカレーは提供していても、子ども用の甘口カレーなどは提供していません。以前、筆者は地域のカレー屋情報をまとめる作業をしていた際に、実際にカレー屋さんに電話で問い合わせをしましたが、ほとんどのお店では子供向けのカレーメニューは提供していませんでした。
子供は味にはこだわらないので、シンプルなレシピでいいので、少量おいておけば、それだけで親子連れのファミリー層の客層を増やすことができます。競合で子供向けメニューが少ない飲食店ジャンルほど効果があります。
子ども用の食器・ベビーシート・チャイルドシートを用意する
子ども用の食器やベビーシート・チャイルドシート・オムツ替えのベッドなど子供向けのアメニティを用意しておくことでも集客力アップが期待できます。
子供用のプラスティック皿があれば、誤って割ってしまったり、怪我をする心配はゼロです。
オムツ替えのベッドなどはファミレス感で出てしまうので、どこまでやるかは各飲食店の雰囲気で最良判断していただきたいですが、小さなプラスティック製のコップやお皿であれば場所も取らないですし、ぜひとも用意しておきたいです。
公式ホームページを用意しておく
小さな個人店舗の飲食店の中には、ホームページを持っていない方も多いです。これでは子供向けのメニューを用意しても、どんなメニューがあるのか分かりません。
最近は数多くのグルメサイトがあるので、ホームページの必要性を感じていない飲食店事業者も多いですが、近年はそういったグルメサイトに多額の広告費を払わないと集客できないかったり、ステマの問題も明るみになってきました。グルメサイトに依存しない集客手段として公式Webサイトは必ず用意しておいたいです。
グルメサイトのアクセスに頼っていては、いつまでたっても粗利益が伸びません。公式ホームページは会社の資産ですし、自社で情報発信を行えるような体制を整えておくことが大切です。
しっかりとしたWeb制作会社に依頼すれば、以下のような感じでお店の特徴(カジュアル、子供向きなど)をGoogleに伝えるように実装してもらうこともできます。
ホームページで子連れ情報などを見て、来店してくれたお客さんが口コミを書いてくれたりもします。
アレルギー表などをホームページに掲載する
小さな子どもを持つお母さんは、子供の食べ物には特に気を使います。一部のファミリーレストランなどを除いて、大半の飲食店ではアレルギー表や成分表示がないので、子供がアレルギーがある方はいちいち問い合わせなければなりません。
食材のアレルギー表などを公式ホームページに掲載しておくことで、子供に安心して食べさせることができるレストランとして利用してもらえやすくなります。
また最近は遺伝子組み換え作物の利用や外国産野菜のポストハーベストなどにも気を配る消費者が増えてきました。食材の安全性で自信がある飲食店オーナーは食材の原産地情報などを公式サイトで公開しておけば、材料が信頼できないので外食を控えているようなリテラシーの高い層の集客も狙えるでしょう。
禁煙かどうかホームページに記載する
最近は多くの飲食店が禁煙となっており、喫煙可能ば場所でも分煙がしっかり行われていると思います。禁煙や分煙などがしっかり行われているのであれば、そういった情報も、ホームページに記載しておいた方がいいです。
SNSで集客する
TwitterやInstagramなどのSNSは第二の検索エンジンです。
GoogleやYahooの検索で上位表示するSEO対策は、プロのWeb制作会社に依頼しないと難しい部分もあるのですが、SNSであればキーワードや時間帯によっては比較的簡単に上位表示されることもあるので、SNSを利用していない飲食店は上手く「子連れ ラーメン ○○市」などといったキーワードを散りばめながらツイートしてみると、意外と簡単に集客できるかもしれません。家族連れだけでなく、様々な層の集客が期待できます。
また、自分でツイートするだけでなく、地元の情報を専門に発信しているインフルエンサー・インスタグラマーのアカウントを発見したら、ぜひ宣伝してもらえないか問い合わせしてみてください。
地域のファミリー層向けのマスコミなどにプレスリリースを打つ
子供向けの新メニューを開発したり、子供向けの割引キャンペーンなどを実施する場合には地元のマスコミやタウン情報誌などにプレスリリースを送ってみると、無料で取り上げてくる可能性があります。
プレスリリースなどを送ったことがない方も多くて、自分のレストランでは難しいかと思っている飲食店オーナーもいるかもしれませんが、マスコミも紙面を埋めるためにネタになるような情報探しに困っています。
ファミリー層が読むようなローカル雑誌、ローカルメディアをチェックして、その編集者に興味をもってもらえそうな文面でメールを送ってみるといいかもしれません。
また個人ブロガーでも、地元で月間数十万PVのアクセスを誇るようなローカル情報サイトを運営しているような方もいます。そういった方にコンタクトを取ってみるのもインフルエンサーマーケティング同様にオススメです。
写真で飲食店の雰囲気が分かるようにする
ホームページにはメニューやお店の外観・内観が分かるような写真を掲載しておきたいところです。食べログやRettyなどでお客さんが勝手にスマホで撮影して投稿してくれますが、素人の写真ですし、親子連れ向けの写真が投稿されるとは限りません。何よりクオリティの高い画像の方がシズル感が演出できるので集客には効果的です。
写真撮影が苦手な飲食店事業者も多いと思いますが、最近は副業ブームで、多くの優秀なサミプロカメラマンが安い値段で高クオリティな写真撮影を行っています。
ネットで簡単にフリーランスカメラマンは見つかるので、写真にこだわりたい事業者はぜひ、プロ〜セミプロに撮影依頼を検討してみてください。
写真などは公式ホームページに掲載して転載OKにしておくと、まとめ記事などを作成しているブロガーが「○○市で親子連れで生きたいレストラン○選」みたいな感じで記事を書いて勝手に紹介してくれるので、その際にクオリティの高い画像を使ってくれるでしょう。

世の中には以下のような感じのまとめページを量産しているWeb系ベンチャーや個人ブロガーが多いので、ホームページやSNSで画像を記事作成に使いやすいように、掲載しておけば、まとめ記事でピックアップしてくれる可能性が高まります。
家族連れ以外にも集客で狙うべきマイノリティ(少数派)の存在
以上、飲食店におすすめの子連れの集客テクニックでした。子連れ以外にもマイノリティの方にも応用できるかと思います。
- 障がいがあり、歩行に補助を必要とする方
- アレルギーなどがある方
- ベジタリアンの方
- 遺伝子組み換え・残留農薬(ポストハーベスト)を気にする方
- ダイエット中の方
- 宗教的な理由で食べれないモノがある方(ハラールレストランなど)
親子連れなどマイノリティを意識したお店づくりをしている飲食店は、まだまだ少ないです。マイノリティにお店を気に入ってもらえれば、リピーターになってくれる可能性が高いです。
たとえ、子ども用メニューは料金が安くて利益が取れなくても、両親や祖父母など大人数で訪れてくれる可能性があるので、総合的に見ればお子様メニューを用意することで、両親や祖父母などファミリーでのグループ来店を促進することが可能です。
子連れのファミリー層は自分たちがマイノリティであることを理解しています。飛び込みで飲食店に入るよりも、レストラン情報をグルメサイトなので事前に調べてから「子供可」なのか調べてから訪れる可能性が高いです。
レストランのホームページを訪れた際に、競合店にはない何らかの付加価値を提供できるのであれば、ホームページに情報を掲載してアピールしましょう。
お客さんがレストランを選ぶ時は味以外にも様々な要素が関係し、レストランを選びます。親子連れにとって使いやすいと思ってもらえるような情報を提供することによって、集客力上げる工夫をしてみてください。