Macでホームページを作成したいけど、どのソフトが人気があるのか知りたい方も多いと思います。
ホームページを作りたい方のレベルにもよるので一概にどれがオススメかは言えませんが、この記事では「個人事業主や中小企業がホームページを作成したいけど社内にWeb専門の担当者なんて配置する余裕がない」
という場合を想定して、Macで利用できるおすすめホームページソフトを紹介します。
Macでのホームページ作成ソフトは主に5パターン
それでは、Macのおすすめのホームページ作成ソフトを紹介していきたいと思います。Macでのホームページ作成ソフトとしては主に5パターンあります。
- テキストエディタ
- Webオーサリングツール
- CMS
- Webサイトビルダー
- ノーコードツール
Maで使えるHP作成ソフト名 | カテゴリ | 初心者におすすめ度 | 有料/無料 |
WordPress | CMS | ★★★☆☆ | 無料 |
Wix | Webサイトビルダー | ★★★★☆ | 有料/無料 |
ジンドゥー![]() | Webサイトビルダー | ★★★★★ | 有料/無料 |
グーペ | Webサイトビルダー | ★★★★★ | 有料 |
STUDIO | ノーコードツール | ★★★★☆ | 有料/無料 |

素人がサクっと簡単に作りたいならWebサイトビルダーのWixが王道です。
テキストエディタ

1つ目はテキストエディタだけでのホームページ作成です。上の画像のようにHTMLやCSSのコード書いてサイトを作成する方法です。
ホームページ作成に利用するテキストエディタとしては、Visual Studio Code、CotEditor、mi、Codaなど数多くありますが、個人的にはGitHub社が開発しているAtomを利用しています。
テキストエディタは1つあれば十分ですし、大した差はないので、好みのエディタを利用すればいいと思います。テキストエディタには拡張機能(アドオン)をインストールできる場合が多いですが、AtomにはWeb開発関連の拡張機能が充実しており、日本語での情報も多いです。
ただし、テキストエディタでのホームページ作成は、それなりに難易度が高いので、プロのWeb技術者になる方以外は、今の時代は選択する必要はありません。もっと簡単なホームページの作成方法があります。
とりあえず、どの作成方法でもたまにコードを閲覧する場合があるので、テキストエディタは1つだけインストールしておくことをオススメします。Macに最初からインストールされている「テキストエディット」はファイル形式がリッチテキスト(rtf)なのでダメです。
Webオーサリングツール
Webオーサリングツールとはホームページをビジュアル的にワープロ感覚でサイトが作成するソフトです。
一太郎で有名な株式会社ジャストシステムから発売されているホームページビルダーなどが有名ですね。
HTML・CSSなど全く知らなくてもサイトが完成します。残念ながらホームページビルダーはMac版は販売されていません。開発元のジャストシステムはWindows寄りの会社ですから今後もMac版が発売されることはないでしょう。
Macでも利用できるWebオーサリングツールとしては、BindUpやAdobe社のDreamweaverがあります。
DreamweaverはWeb制作会社も利用するようなハイエンドなソフトです。ホームページビルダーのように、すでに完成に近いデザインテンプレートなどは用意されていないので、テキストエディタと同じように一から自分でサイトを作成していかなければなりません。
DreamweaverはWebオーサリングツールと言いながらも、テキストエディタに近いので、簡単にHPを作成したい人には向いていません。

令和現在、HP作成初心者でDreamweaverを選択する人は皆無に近いです。
一方のBiNDであればホームページビルダーと同じようにテンプレートが付属しているので、HTMLやCSSが全く分からないけどホームページを作りたい方はBiNDを選ぶことになります。
BiNDシリーズは以前は動作など、すこぶる評判の悪いバージョンもあったりと不安定な印象でしたが、「BiND for WebLiFE」→「BiND Cloud」→「BiNDup」と製品を大規模にリニューアルする度に、動作が安定してきて、今はかなり使い勝手のいいソフトウェアへと進化しています。
Macでホームページビルダー感覚でクオリティの高いホームページを作りたいのであれば、BiNDupは候補の1つしても大丈夫です。

ただし、MacのHP作成ソフトとしてBiNDupのシェアは非常に小さいです。ググっても使い方の情報が、他のユーザーから共有されていません。
CMS(コンテント・マネジメント・システム)

3つ目の作り方としてはCMS(コンテント・マネジメント・システム)です。
CMSとは簡単に言えば、最初は初期設定などが面倒だけど、設定してしまえば後は無料ブログと同じ感覚で誰でも簡単にコンテンツを追加・修正していくことができるソフトウェアです。デザインテンプレートを変更するだけでサイトのデザインを瞬時に変更することもできます。
CMSではWeb上にあるログインページにログインしてサイトを更新していくので、WindowsだろうがMacだろうが関係ありません。
CMSとしてはWordPress(ワードプレス)、Drupal、Jooomla!などが有名です。

今見ているこのブログもワードプレスで作成しています。筆者もMacユーザーです。
世界の4分の1のWebサイトはWordPress製です。Drupalは大手の外資系企業や世界的な政府機関でも利用されていますが、WordPressよりも操作が難しいです。Joomla!もDrupalほどではありませんが、やはり難易度が高く、使い方の情報もほとんど出てきません。
個人事業主や中小企業の90%以上はWordPressで問題ないでしょう。WordPressはレンタルサーバーの契約が必要なので、エックスサーバーあたりに借りてくださいスタンダードプランが月額千円程度とコストパフォーマンス的におすすめです。
ワードプレスにはテーマ(テンプレート)という概念があり、テーマを変更するだけで簡単にホームページのデザイン・レイアウトを変更することができます。たとえばTCDなどが日本の会社やお店向けのホームページテンプレートを数多く開発しています。
関連記事:TCDのワードプレステーマの評判の特徴と不満な点を解説
「レンタルサーバーを借りる」→「ワードプレスをサーバー上に無料インストール」→「テンプレートを適応」でMacでもワードプレスのホームページを作成することができます。

おすすめのワードプレスのテーマ(テンプレート)は以下のページにまとめてあります。
Webサイトビルダー
最後に紹介するホームページの作り方はWebサイトビルダーです。一番簡単にホームページを作成できるソフトはWebサイトビルダーになります。
Webサイトビルダーは簡単に言ってしまえば、ネット上でログインして利用するホームページビルダーです。すでにネット上にあるので、ボタン1つでサイトを公開でき、検索エンジンに引っかかるようになります。Wix(ウィックス)やJIMDO(ジンドゥー)などが有名ですね。
会社やお店の公式サイトやブログを作成する場合には、基本的にCMSが最もオススメです。しかし、CMSでは、サーバーの設定やセキュリティ対策などを自分で行う必要があるので、ホームページ作成初心者には少しだけ難易度のハードルが高いです。
CMSは基本的に何か問題が起こっても自己解決しなければなりませんが、Webサイトビルダーは何か分からないことがあれば、企業がサポートしてくれます。ホームページは持ちたいけど、なんかセキュリティとかサーバーとか小難しいことは開発会社に丸投げしたい場合にはWebサイトビルダーがオススメです。
Webサイトビルダーはコーポレートサイト(企業の公式サイト)を作成するのに適しています。ショッピングカートなども埋め込むこともできます。会社名関連のキーワードであれば、Webサイトビルダーでも簡単に上位表示されるのでSEO(検索表示上位)対策は必要ありません。

ブログを書いて検索から集客したい方は、Webサイトビルダーではなくワードプレスを使いましょう。
Webサイトビルダーは、今注目のソフトなので、多くの企業からサービスがリリースされています。特に有名なのが、Wix・JIMDO・グーペです。この中で、少し操作性を勉強する必要があるがカスタマイズ性が高いのがWix。「とにかく簡単に」「お店のホームページに使いやすさ」を追求したグーペ、その中間がジンドゥーという位置づけなので、自分に合ったものを利用するようにしましょう。どれも無料体験版が用意されています。

ジンドゥーは質問に答えるだけでホームページが完成するAIビルダー機能を新しく追加したこともあり、ホームページ作成が面倒と感じる初心者の方からは評価が高くなってきました。
ノーコードツール

2021年からは「ノーコード」という言葉をよく耳にするようになったのではないでしょうか?
ノーコードはコードを書かずにWebシステムやアプリケーションなどを開発することことを指します。たとえばkintoneなんかは国産の業務アプリ系ノーコードツールとして有名ですよね。
ノーコードツールはホームページ業界でも登場しています。有名なのは以下3つです。
WixやジンドゥーのようなWebサイトビルダーもノーコードツールであり、ホームページビルダーだってれっきとしたノーコードツールです。
しかし、ホームページ業界におけるノーコードツールは、プロのWeb制作会社がクライアントに納品する場合のプラットフォームとして利用されやすいアプリケーションに対して使われる言葉のような印象を受けます。
WixやJIMDOよりも、STUDIOやWebflowのような近年登場した玄人向けの機能があるWebサイトビルダーをノーコードと呼び、Webサイトビルダーと合わせて検討してみてください。
Macのホームページ作成方法 まとめ
ソフト名 | カテゴリ | 簡単さ | 有料/無料 | オススメ度 |
Atom | テキストエディタ | ★☆☆☆☆ | 無料 | ★☆☆☆☆ |
Dreamweaver | Webオーサリングツール | ★★☆☆☆ | 有料 | ★★☆☆☆ |
BiND | Webオーサリングツール | ★★★★☆ | 有料 | ★★★☆☆ |
WordPress | CMS | ★★★☆☆ | 無料 | ★★★★★ |
Drupal | CMS | ★☆☆☆☆ | 無料 | ★☆☆☆☆ |
Joomla! | CMS | ★☆☆☆☆ | 無料 | ★☆☆☆☆ |
Wix | Webサイトビルダー | ★★★★☆ | 有料/無料 | ★★★★☆ |
Jimdo | Webサイトビルダー | ★★★★★ | 有料/無料 | ★★★★★ |
グーペ | Webサイトビルダー | ★★★★★ | 有料 | ★★★★★ |
STUDIO | ノーコードツール | ★★★★☆ | 有料/無料 | ★★★★★ |
Webflow | ノーコードツール | ★★★☆☆ | 有料/無料 | ★★★★☆ |
- MacでのHP作成ソフトは、「テキストエディタ」「Webオーサリングツール」「CMS」「Webサイトビルダー」「ノーコードツール」の5種類
- 学習意欲の高い方はワードプレス、簡単にホームページを作成したい人はWebサイトビルダー・ノーコード
- CMSではWordPressがSEOに強く学習難易度も低い
以上がMacのおすすめホームページ作成ソフトでした。基本的に個人事業主やWeb専門担当者が配置できない中小企業が選ぶソフトとしては、WordPressかWebサイトビルダー(JIMDOやグーペ)になります。
住み分けとしては以下のような感じになります。
レンタルサーバー借りれる → ワードプレス(エックスサーバーでスタンダードプラン契約して自動インストール機能使う)
なるべく簡単に公式サイトを作りたい → Webサイトビルダーやノーコードツール(WixのAI作成機能)
ワードプレスは自信がないけど、ブログ集客はしたい → WixなどのWebサイトビルダー + 無料ブログ(アメブロ、はてなブログなど) ※WixやJIMDOのブログ機能が現在は十分強化されています。

Webサイトビルダーに興味がある方は以下の記事も参考にしてみてください。