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維持費なしでホームページ制作会社に発注する注意点

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ホームページ制作会社の多くが保守契約を必須または推奨としているケースが多いです。

HP制作費用は払うのは当然ですが、月額保守契約は固定費となるため、契約したくない事業者も多いのではないでしょうか?

そこでメンテナンス契約しない(維持費なし)でホームページ制作会社に発注する注意点とHPの維持費を無料〜格安に抑える方法についてアイデアを共有してみたので、参考にしてみてください

維持費なしでホームページ制作会社に発注する5つの注意点

メンテナンス契約しない(月額維持費なし)で、ホームページ制作会社に発注する場合には以下のようなデメリットがあります。

維持費なしのホームページ制作会社に発注する5つの注意点
  1. 保守してもらえない
  2. 納品物のクオリティが不安
  3. ワードプレス(CMS)はアップデートリスクあり
  4. 分からないことがあっても教えてもらえない
  5. 発注してもHP制作自体を断られる

保守してもらえない

セキュリティ対策

まず維持費なしということで、保守契約がないことです。たとえば、以下のようなことがホームページに発生した場合には、自社で解決しなければなりません。

  • デザイン・レイアウト崩れ
  • プラグインの不具合
  • 文字化け
  • 表示速度が遅くなる
  • 問い合わせフォームの機能不全
  • ウィルス感染・ハッキング被害

文字化けやプラグインの不具合、表示速度の遅延、問い合わせフォームの不具合は頻繁に起こるもものではありません。しかし、万が一発生した場合には自力で対応する必要があります。

またハッキング被害やウィルスなども自己責任となります。保守契約していない場合は、復旧まで面倒そうな状況に陥っている場合には、有償でも制作したHP制作会社に対応してもらえるかは不明です。

納品物のクオリティが不安

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保守契約しないということは一見さんのお客さん(リピート発注なし)扱いとなります。

保守契約して毎月ストック収入(メンテナンス契約料)を支払ってくれるのであれば、丁寧に制作してもらえる可能性が高いです。

しかし保守契約を結べないのでしたら、次回はいつ発注してくれるか分かりません。会社のホームページは次に発注するのは5年以上です。次回にリピートしてくれる期待値が低いため、時短して納品した方が制作会社としては人的コスト削減になります。

よって月額メンテナンス契約を結ばない場合には、納品物にバグや挙動がおかしな部分がないか、発注側でくまなくチェックする必要があります。

また契約内容はHP制作会社の倫理観による部分も大きいので、修正依頼の期間など、不利すぎる契約内容になっていないかは契約前に確認しておきましょう。

ココナラやランサーズのようメンテナンス契約がない場所でフリーランスのWebデザイナーにHPを依頼するとトラブルになりやすいです。保守契約がないためにココナラではHP制作・システム開発関連の依頼の評判は芳しくありません。

ワードプレス(CMS)はアップデートリスクあり

WordPress

最近のホームページはWordPress(ワードプレス)のようなCMS(コンテンツ管理システム)でHPが作成されています。ワードプレスでホームページを作成してもらうと、専門知識がなくても誰でもSNS感覚でホームページの情報を作成・編集することができるようになるのでコスト削減にもなります。

CMSは便利ですが、その便利さはPHP・SQL・JavaScriptのような様々なプログラミング技術が合わさって構成されており、Webエンジニアじゃないと扱いが難しいです。

またワードプレスは、定期的にアップデートが必要になります。ワードプレスのアップデート自体はボタンを押せば無料で自動で行えるので簡単です。

しかし、ワードプレスをアップデートすることで、時々、機能に不具合が生じる場合があります。またセキュリティの問題的に推奨されないプラグインも使っているうち登場するので、削除や代替プラグインの選定が必要になります。

予算に余裕があるなら、ワードプレスのような無料CMSでも月額メンテナンス契約をした方が安心です。

分からないことがあっても教えてもらえない

カスタマーサポート

ワードプレスはオープンソースなので、システムのカスタマーサポートは存在しません。IT苦手な方は導入に注意が必要です。

ワードプレスのようなCMSで納品してもらえば、素人でもホームページを自分で編集することは可能です。しかし、分からないことがあっても自力で検索して調べる必要があります。

保守契約しておけば、HP制作会社に問い合わせすれば、操作方法を教えてもらえるので、社内のWeb担当スタッフのレベルが低いのであれば保守契約しておいた方が無難です。

また、ホームページを編集している最中に誤ってファイルを消去してしまったり、設定を変更してしまった場合に自力で元に戻さなければなりません。こちらも保守契約しておけば、プロにお願いすることで、すぐに以前の状態に戻してくれるので安心です。

保守契約してないとホームページのバックアップデータも自社で管理する必要があります。

発注依頼してもHP制作自体を断られる

上記のように様々なデメリットがあるため、ホームページ制作を発注しようとしても、顧客満足度の観点から制作のみを依頼した場合に断られる場合があります。

特に伴走型を謳(うた)い、集客支援を強みとしているホームページ制作会社からは、制作の依頼自体を断られるケースも少なくありません。

メンテナンス契約なしでホームページ発注をするメリットはコストのみ

節約

維持費無料のメンテナンス契約なしでHPを発注すると様々なデメリットがあります。しかし、メリットが多ければ検討の価値アリですよね。

メンテナンス契約なしでのHP制作の発注のメリットとしては「固定費の節約」。この一点のみです。

予算があるのであれば、メンテナンス契約契約はしておくことが推奨です。難しいなら自作の方がいいかもしれません。

関連記事:自作におすすめホームページ作成ソフト

さらに言えば、ホームページを保守するだけなくお問い合わせフォームからの売上を上げる施策やSEO対策、広告運用などWebコンサルティング契約もすることによって、ホームページ制作会社が意図したHPの役割や売上アップの施策の面倒までみてもらうことができます。

HP制作会社に発注するなら売上を上げるための施策まで、まとめてお願いした方が効果的です。クオリティが高いホームページを納品してもらっただけでは、あまり売上に効果がありません。

ホームページの維持費を無料・格安にする2つの方法

保守契約・コンサルティング契約するのが理想ですが、予算的に難しい場合は以下の方法を利用することでホームページの維持費を無料〜格安にすることができます。

  • ノーコードツールで自作
  • ワードプレスの市販テーマをHP制作会社にカスタマイズしてもらう

ノーコードツールで自作する

Wixのテンプレート

ホームページの自作ツールは昔から存在します。古くからはホームページビルダー、次にWix・JIMDO、さらに最近はSTUDIOなんかも注目されています。

これらのホームページ作成サービスを利用すれば、HTML・CSSなどの専門知識がなくてもHPをワード感覚で作成することができます。自作すれば、維持費なしにすることもできます。

以下のHP作成ツールは維持費なしの無料プランも用意されているので、完全無料で利用することも可能です。

独自ドメイン(自分だけのURL)が使用できないのでビジネス目的で利用するなら、自作ツールでも有料プランを契約しましょう。維持費は年間1〜2万円程度なので、HP制作会社と保守契約するよりもリーズナブルです。

WordPressの市販テンプレートで制作会社に依頼する

TCDの市販WordPressテーマ

しかし、自作ですと素人感が出てしまうのが気になる方もいると思います。プロの制作会社に、メンテナンスコストの低いHPを制作をする方法としては、ワードプレスの市販テンプレートのカスタマイズを依頼することです。

ワードプレスの市販テンプレートのカスタマイズであれば、制作費用も格安で、メンテナンス契約も不要です。

Wixのような自作ツールはノーコードツールですが、ワードプレスは少しだけプログラミングの知識が必要なローコードツールにです。全くのWeb素人がワードプレスをカスタマイズすることは難しいです。

ワードプレスは市販のテーマ(デザインテンプレート)が販売されています。このテーマを切り替えることで、デザインを変更することができます。

実は多くのホームページ制作会社の最近の仕事は、オリジナルワードプレステーマの作成です。

汎用的なデザインの市販のワードプレステーマは1〜4万円程度で販売されています。そして実は市販のワードプレステーマはHP制作会社の納品するオリジナルテーマよりも高機能です。

テーマ販売会社が開発している関係で、無料でアップデートしてもらえます。よってワードプレスのシステム自体のアップデートにも無償で保守してもらえるので保守契約はしなくてもトラブルが発生しにくいです。

今閲覧中の、このページも「ワードプレス + 市販テーマ」で作成していますが、毎月無料でアップデートされ続けています。

市販のワードプレステーマだと自社のイメージにデザイン的に合わない部分があるので、デザイン(CSS)の部分だけ、プロのホームページ制作会社に発注するという方法が非常にオススメです。

デザインのカスタマイズを発注するHP制作会社と保守契約しなくても、テーマ開発会社が無料でアップデートしてくれるのでコストパフォーマンスが高い制作方法です。

維持費なしでホームページ制作を依頼するなら、ワードプレスの市販テーマのCSSだけカスタマイズの発注は、予算のない中小企業のHPの維持方法の理想系の1つです。

維持費なしのホームページ まとめ

維持費なしのホームページ制作会社を使う5つの注意点
  1. 保守してもらえない
  2. 不具合が発生した場合は自力で対応
  3. ワードプレス(CMS)はアップデートリスクあり
  4. 分からないことがあっても教えてもらえない
  5. 発注してもHP制作自体を断られる
  • メンテナンス契約なしでホームページ発注をするメリットはコストのみ
  • ホームページを自作すれば維持費は無料〜年間2万円
  • WordPressの市販テンプレートで制作会社に発注するのがW2B式オススメ

ホームページ制作会社にHPを発注するのであれば、資金に余裕があれば維持費のあるWebコンサルティング契約をするのがオススメです。

ただの保守契約であれば、たしかに毎月数千円〜1万円前後を支払うのは、もったいないかもしれません。そのあたりは自社のWeb担当者と相談してみてください。

固定費をなるべく抑えたいのであれば、HPは自作、またはワードプレスのテーマのみ制作会社に発注する方法を検討してみてください。