「デザインが古くてダサい」
「ホームページの効果が分からない」
「掲載している住所や料金情報が間違っている」
様々な理由で5年以上前に作成したホームページを消去したいと考えている事業者も多いと思います。
昔、HPを知り合いや元スタッフに頼んだけど、現在は連絡が取れずに、どうやって古いホームページを削除するのか分からないWeb担当者も多いと思うので、古いホームページの削除の方法について解説してみたので、参考にしてもらえれば幸いです。
古いホームページを消去する方法
古いホームページを削除する方法ですが、「Webサイトの作成方法」や「削除できない理由」などによって対策方法が違います。
主に以下のような理由でホームページを消す方法が分からないというケースが多いです。
- インターネットプロバイダーのサーバーを使っているケース
- ホームページ作成サービスを使ってHPを作成している
- HP作成サービスを使っているがログインのメールアドレスすら分からない場合
- 無料レンタルサーバーを使っている場合
インターネットプロバイダーのサーバーを使っているケース
ホームページは誰かがサーバー会社に利用料金を払わなければ、自然に接続されなくなり古いホームページは消えることが多いです。
誰が管理しているのか分からないけど、ホームページがずっと表示されているのであれば、インターネット回線を契約しているプロバイダーのサーバーでホームページを管理しているのかもしれません。
昔はインターネットプロバイダーが提供しているサーバー上でWebサイトを運営していた人も多かったので、インターネット回線を会社に引く際にサーバーオプションも申し込んでいる会社もありました。

サーバーとはホームページのデータ置き場です。サーバーにホームページのデータを、アップロードすることによってホームページは公開されます。
ホームページの公開に最低限必要なのは「サーバー」と「ドメイン(ホームページのURL)」です。
たとえば「ぷらら」などがHPのサーバーオプションを提供しているインターネットプロバイダーです。
ぷららで作成した場合にはホームページのURLが「https://www.plala.or.jp/ホームページ名/」になっているので、インターネットプロバイダーが提供しているサーバーのオプションを利用しているかどうかは判断しやすいです。
この、場合には「ぷらら」のような今契約しているインターネットプロバイダーに連絡して、サーバーオプションを解約することによって、古いホームページを消す対応をしてもらうことができるでしょう。
ホームページ作成サービスを使ってHPを作成している
HTMLやCSSなどのWebデザインの知識がないスタッフがHPを作成した場合ホームページ作成サービスを使ってHPを作成しているケースが多いです。
誰でも簡単にホームページを作成できるツールが世の中には色々あります。
- Jimdo(ジンドゥー)
- Wix
- Googleサイト
- FC2ホームページ
- 忍者ツール
- アメーバブログ
- ライブドアブログ
これらのWebサイト作成ツールや無料ブログサービスでホームページを作成しているのであれば、そのアカウントにログインして、「ホームページの消去」や「アカウントの削除」をしてしまえば、ホームページを消すことができます。
たとえパスワードを忘れてしまっても。、Webサービスのアカウント作成した際のメールアドレスさえ分かっていれば、パスワードの再発行することによって、ログインID・パスワードが分かります。
どのホームページ作成ツールを使ったか分からない方は、右クリックでソースコードを表示すると、何かしらの使用しているホームページ作成サービスの痕跡が見つかるかと思います。
WIxで作成したホームページのソースコードには痕跡が残っている
HP作成サービスを使っているがログインのメールアドレスすら分からない場合
使っているHP作成サービスはわかっているものの、肝心のメールアドレスすら分からない場合や、すでにアカウント作成したメールアドレスを削除してしまっている場合もあるかと思います。
この場合は少々厄介になります。というのも、本当にそのホームページの所有者なのかを判定するのに手間がかかるのでHP作成サービス会社もあまりやりたくない作業だからです。
まずは利用しているホームページ作成サービスの問い合わせフォームから、事情を説明してホームページを削除してくれるように相談してみましょう。
もし、対応してもらえなさそうであれば、手段としては2つあります。
1つ目は新しいホームページを作成することです。
新しいホームページをしっかり更新していけば、いずれ古いホームページよりも検索上位表示されて、逆に古いホームページの順位が下がっていきます。
古いホームページを消すことができなくても、2ページ目以降であれば、ほとんどの人には見られることはありません。
もう1つはDMCA(デジタルミレニアム著作権法)を理由に、著作権侵害でGooogleに削除に申請してしまうことです。
DMCA申請すると、古いホームページを作成したサービスの会社に連絡が伝わるので、何かしらの対応を迫られます。
従来では自身のサイトのコンテンツが盗用されていた場合、盗用したサイトの運営者を特定して、直接削除要請を出す必要がありました。
しかしサイト管理者を特定し、連絡を取り付けることは悪意がある場合は特に容易でなく、盗用されたコンテンツがGoogleなどの検索結果に残ってしまい、本来自分のサイトに来るはずだったユーザーが盗用サイトへと流入して機会損失が生じ続けるといった問題が生じていました。また従来の著作権法では、プロバイダの免責条項などの規定がなく、サイト管理者による著作権侵害の賠償責任がプロバイダに発生するリスクもありました。DMCAの施行によって、これらの問題への対処が可能になっています。
日本でも2001年に「プロバイダー責任制限法」が成立し、権利を侵害する情報が掲載されていて被害者側から情報の発信者が分からない場合でも、プロバイダーへの削除依頼やコンテンツを盗用した管理者の情報の開示を要求することが可能となりました。
DMCA申請は筆者もやったことがないので、どれぐらい効果があるかは不明です。
DMCA申請はあくまで「著作権侵害」の為の施策です。もし被写体として会社やスタッフの写真などが掲載されているようであれば、著作権侵害で、HP作成サービスに削除してもらえるように、チャレンジしてみるのもアリかと思います。
もし著作権侵害となるような画像が何もない場合には、会社に不利益になるようなWebページの削除に関してはSEO対策会社が詳しいので、一度SEO対策会社に相談してみるのも検討してみてください。

比較bizなどで不都合な情報を削除が可能なWebマーケティング会社やWeb制作会社から見積もりをもらうことができます。
無料レンタルサーバーを使っている場合
ホームページビルダーやDreamweaverなどを使ってWebサイトを自社スタッフや知り合いに作成してもらった事業者もあるかと思います。
ホームページビルダーなどを使ってHTML・CSSをコーディングして作成したホームページを公開するにはレンタルサーバーの契約が必要になります。
レンタルサーバーは基本的に年に1回利用料金を支払わなければ、サーバーにあるHPのデータは公開されなくなるために、古いホームページは消去されるのですが、無料レンタルサーバーを使用した場合には、ずっと古いホームページのデータが残り続ける場合もあります。
HP上に広告が挿入されているのであれば、無料レンタルサーバーを使っている可能性が高いです。
この場合には、その無料レンタルサーバー会社に連絡することによって対応してくれるかもしれません。どの無料レンタルサーバーサービスを使っているかは、「Whois検索サイト」などを利用することによって判明するかと思います。
古いホームページを消す方法 まとめ
- 消したいHPのURLがインターネットプロバイダーなら、問い合わせれば消去してもらえる
- HP作成サービスで自作した場合に、登録したメールアドレスで消去可能
- メールアドレスを忘れてしまった場合には、HP作成サービス会社に相談してみる
- 最終手段としてのDMCA(著作権侵害)申請をする
以上古いホームページを削除したい場合の対応でした。
インターネットプロバイダー上にある古いホームページであれば比較的簡単に消すことができます。
HP作成サービスを使った場合で、メールアドレス・パスワードともに忘れてしまっている場合には、それぞれのHP作成サービス会社の対応次第となります。
DMCA申請などは最後の手段なので、なるべく穏便に事が運ぶようにしたいものです。何かしら以前HP作成を担当したスタッフがログイン用の情報を残していないなども確認してみて、自社スタッフだけでは対応できないようであれば、DMCA申請や風評被害対策が得意なSEO対策会社の利用も検討してみてください。
専門業者を探す場合には比較bizなどで古いホームページの削除のサービスを行っている事業者を見つけることができます。