店舗ビジネスなど事業を行っている方の中には集客ツールをお探しの方も多いのではないでしょうか。商売で一番重要な要素はやっぱり集客ですよね。
そこで、今回はiPhone・Androidのスマホ・タブレットアプリが用意されている集客サービスをラインナップしてみたので、導入の参考にしてもらえれば幸いです。
幸いなのだ!
Yenta(イエンタ)
Yentaはビジネス版マッチングアプリです。仕組みとしてはマッチングアプリTinder(ティンダー)に似ています。AIが提案してくる登録ユーザーをマッチングアプリ同様にスワイプすることで、会ってみたい人を選択します。ビジネスでの人脈つくりを目的としている点が大きな違いです。
本家Tinderでも米国では恋愛目的以外のビジネス用途が可能なので、イエンタはそのポジションを日本で取りきていると思われます。
起業家、経営者、投資家、研究者、弁護士、教授、国家公務員、スポーツ選手、芸能人、個人事業主、営業、エンジニア、プロダクトマネージャー、デザイナー、マーケター、コンサルタント、人事
ビジネスマッチング自体が新しいトレンドなので、アーリーアダプタが多いIT業界やスタートアップを中心に利用されている印象を受けます。
自分ばかりが集客や売上の為に利用できる訳でもなく、双方にとってメリットがあるような出会いでなければなりません。Facebookと似ているかもしれませんね。
なおマッチングアプリ同様に、イエンタ内においてもネットワークビジネスや詐欺、不動産・保険の営業目的で利用しているユーザーも一定数混じっているようなので、活用する場合には注意しましょう。
- プロフィールを登録する
- いいね・いいねしないを毎日スワイプする
- 双方がいいねするとマッチング
- マッチングしたらメッセージ交換OK
- アポ交渉
イエンタは料金体系は3つ用意されており、月額1千円〜5千円ぐらいです。
類似として、経営者専門のビジネスマッチングアプリにはCOLABOもあります。
coconala(ココナラ)
CMでもおなじみのココナラはご存知の通りネットで自分のできるスキルを販売することができる集客プラットフォームです。スキルシェアリングというサービスカテゴリになります。
以下のようなオンライン完結のサービスを提供している事業者であれば集客手段の一つとしてココナラを利用することができます。
- 士業
- クリエイター系
- エンジニア系
- 事務などの作業系
- その他オンラインで対応可能な専門家
残念ながら出張撮影などの対面サービスは禁止されています。また、事業者名を記載することは可能となっていますが、SNSや公式ホームページに誘導することは利用規約で厳しく禁止されています。
またココナラは近年は手数料が高くなっております。サービス出品者数もこの10年間で急激に増加したこともあり、新規参入者向けの集客力はイマイチです。
新規参入者は集客できないので、最近は新規参入者向けにも有料クリック型の広告も提供されているのですが、2010年代は競合も少なく、無料で集客できたことを考えると、ココナラで大きく収益を上げることはハードルが上がっています。
ココナラと類似サービスでペライチマーケットが存在します。2023年にスタートしたばかりですので、ココナラで集客できない場合にはペライチも検討の価値アリです。
ストアカ
ストアカもココナラと似ておりスキルシェアリングサービスの一つです。ココナラと異なるのは労働力というよりも教室(ワークショップ)を開催することが中心となっています。以下のような事業者であればストアカにて講師として出品を検討してみてる価値アリです。
- 営業・会話改善
- EXCELなどのビジネススキル
- プログラミング・デザイン
- 写真撮影
- スポーツトレーニング
- 料理
- メイク
- 各種コンサルティング
- 占い
- ダンス
- 楽器演奏
ココナラになくて、ストアカにある最大のメリットが対面講座が開催できることです。つまり、集客目的の講座をストアカで開催すれば、そこから店舗や本業サービスの存在を知ってもらうことができます。
ストアカ自体からも手数料を取られますし、高額な講座は人気はありません。対面講座は色々と準備も大変など利益だけで考えると割にあわない部分もあります。しかし店舗ビジネス事業者の認知度アップなどバックエンド(本業への集客効果)を考えれば、活用方法の検討の価値アリです。
ただし、講座を開いて認知度を高めることは、本来の趣旨とは外れるので運営に目をつけられるような、あからさまま行動は控えた方が無難です。参加者から本部にタレコミされるような行動は慎みましょう。
BASE(ベイス)
スマホで誰でも簡単にネットショップが作成できるサービスとしてBASE(ベイス)があります。
BASEはネットショップ作成アプリですが、BASEはオウンドメディアを保有しています。BASEを使って商品を販売している事業者の中から、商品力があるお店をピックアップして応援してくれるような運営をしています。
どのようにすればBASE公式が特集してくれるか不明なので再現性は低いですが、商品力に自信がある事業者であれば、とりあえずBASEでネットショップを作成してみると、運がよければ集客に貢献してくれるかもしれません。
その他、ポップアップストアなどのテスト出店サービスもあります。
もちろんすでに保有しているネットショップと併用しても大丈夫です。
Makuake(マクアケ)
Makuake(マクアケ)は新商品に特化したクラウドファンディングサイトです。クラウドファンディングサイトは何かやりたい人にたいして第三者からお金を募ります。Makuakeの場合には。商品プレゼントなど見返りのある形で賛同者には基本的にお礼をしなければなりません。
しかし、それを差し引いてもマクアケは商品の認知に一役買ってくれます。大小関わらずマスコミの多くもマクアケのプロダクトには注目しています。
事例としては、たとえばワークチェアの新ブランド「COFO Chair」は総額2億円以上の資金調達に成功してます。
手数料は運営から2割ほど請求されるので、利益としてて大きく残る訳でもありません。それでも、マクアケは認知度アップに大きく貢献し、2年たらずでエルゴノミクスチェアの商品ジャンルで有名ブランドとなりました。何の実績もないスタートアップが2億円を調達して、一躍コスパ最強椅子の代表格に成長したのですから夢がありますよね。新製品のプロモーション費用と考えると2割は安いかもしれません。
自社の新企画商品が需要があるかどうかのテストマーケティングにも利用できますし、MakuakeスタッフからWebマーケティング支援が受けられるのもメリットの一つです。
ジモティー
ジモティーは近隣都道府県の人と大きなモノを売ったり、買ったり、不要品をあげたり、もらったりきるWebサービスです。Google Play・iOSともにアプリが用意されています。フリマアプリでは売買しにくいモノを処分する場合に役立ちます。
基本的には商品売買が中心のWebサービスですが、中には集客目的で利用できるカテゴリも用意されています。
- 地域のお店
- 教室・スクール
- イベント
- 助け合い
Twitter (X)
SNSは純粋な集客アプリではありませんが、事業者であれば、基本的に十中八九は集客目的で利用したり活用方法を考えたことがある事業者も多いと思います。
SNSの中でも特にTwitter(X)は初めてのSNS集客であればtwitterからスタートするのはおすすめです。Twitterが初めてのSNS集客としておすすめしやすい理由としては以下の通りです。
- 短文テキスト中心のSNSのため続けやすい
- 拡散力がある
- イーロン・マスクによる買収で近年また盛り上がりを見せている
- DM(ダイレクトメッセージ)機能が使える
残念ながら今の時代は、ただ集客目的でツイートするだけでは、集客できる時代ではありません。しかし、事業者としてのカラーを伝えたるのに役立ちますし、DM機能はメール問い合わせよりも距離感が近く親しみやすいのもメリットです。
メタ社(Facebook)が新たにThreads(スレッズ)というTwitterの代替SNSを開始しました。今後の動向に注目です。
Instagram(インスタグラム)
Twitterとともに人気のある集客SNSがInstagramです。インスタはSNSとして以下のような特徴があります。
- 画像・ショート動画中心
- ライブ配信機能アリ
- 女性ユーザーが多い
- ビジュアル重視でブランディング目的で使いやすい
- 拡散性はないが、炎上もしにくい
- Twitterよりもアンチが発生しにくい
- ローカルビジネスで使いやすい
インスタではTwitterのように大きく拡散していく可能性はありません。しかしTwitterよりも地域性が高いことや、女性顧客を獲得しやすいなどの特性があります。おまけにTwitterなどよりも民度の高く、めんどくさいユーザーも少ないです(笑)
Twitter Xよりもブランディング目的では活用しやすいです。
Pinterest(ピンタレスト)
アメリカではすでに定番となっている画像系SNSがPintesrest(ピンタレスト)です。
画像系としては上で紹介したInstagramが定番ですが、ピンタレストは日本でもここ1〜2年はGoogle検索結果でも上位表示されていたりして、次に流行る可能性があるSNSとして注目されています。
集客目的の事業者を除けばインスタは個人が自分の過去をシェアする要素が強いです。それに対してPinterestはアイデアをシェアしたりなど未来に対しての画像を共有するような使い方が一般的となっています。
アイデアなので、インテリアデザインやライフスタイルなど、toC系の有形商品の事業を行っている事業者であればピンタレストをメインに活動してみるのも、狙い目の一つでしょう。
またピンタレストからの被リンクはnofollowなのでSEO対策的にも検討の価値アリです。
一昔前のSNS集客といえばFacebookが流行していました。Facebookは基本的にはリアルで会った人と本名でつながっていくSNSなので、悪巧みしにくいSNSプラットフォームです。しかし、好きなSNSではインスタやTwitterに大差をつけられています。
令和の10〜20代からはおじさんが使っているSNSみたいに少しバカにされている印象すら持ちますが、逆を言えば「本名 + 顔出し」で、しっかりしている属性を中心に今でも根強く扱われている印象を受けます。
また上でも紹介したクラウドファンディグサービスのMakuakeやキャンプファイヤーなどのクラウドファンディングで資金調達をするためには、どうしても友人・知人に一定数応援してもらう必要ができてきますが、Facebook上でプロジェクトが告知されているのをたまに見かけます。Facebookは知人のお付き合でも応援してくれるので、エンゲージメント率が高いです。
ビジネス目的の集客を検討している若い方でFacebook集客していないようでしたら、世間一般のイメージに踊らされることなく、一度チャレンジしてみてください。
人気はありませんが、Facebookは今でも日本でトップクラスのトラフィック数があるWebサイトです。また世界規模でみれば最もユーザーのアクティブ率が高いSNSの座を維持して続けています。
出典:SimilarWeb
LinkedIn(リンクトイン)もFacebookと似ていますが、ビジネスに特化したFacebookといった印象です。次にくるSNSと言われており、今現在はIT業界などで管理職中心の人材採用に使われています。
ビジネスリテラシーが高い層向けのサービスを取り扱っている事業者であれば、現段階でも何か集客に活用できる可能性があります。
LINE公式アカウント
約9000万人の日本人が使うスマホアプリといえばLINE。スマホアプリの中でも、インフラのような存在になっていますよね。
近頃は自社ブログやSNS集客からLINE公式アカウントに誘導するのが一般的になっています。やはり、無料から使えて、集客に使えるアプリといえばLINE公式アカウントは外すことができません。
顧客と気軽にチャットしてり、接点を持てますし、一斉にDM送信みたいなことも可能となっています。メールよりも距離感が近い状態でコミュニケーションを取ることができるので、成約につながりやすいです。
- メッセージテンプレート
- ステップ配信
- オーディエンス配信
- リサーチ
- 分析
- 友達追加広告
- LINE VOOM
- メンバーシップ
最も使われているSNSでLINEはダントツの1位です。1日の利用が多いので、LINEからの集客に専念するのは理にかなっています。
王者LINEにここまで機能を用意されると、店舗集客アプリの運営会社も大変なのだ…
店舗集客アプリ
集客アプリというジャンルも存在しますが、基本的に「集客アプリ = 店舗集客専用」となります。
主に飲食店や美容室などの業態向けに作られた集客アプリです。店舗集客アプリでは、スタンプカードやクーポン、ポイントなどの機能を利用して、顧客に来店を促したり、リピーターを増やしたりすることができます。店舗集客アプリは月額費用が無料で、初期費用もかからないので、気軽に始めることができます。
基本的に以下のような機能が搭載されているのが集客アプリの特徴です。
- GMOおみせアプリ
- Yappi
- 店舗アプリ DX
- みせめぐ (完全無料)
集客アプリ まとめ
以上、無料から使える集客アプリ一覧でした。集客とビジネスは切っても切り離せないですが、高確率で黒字化できる集客方法というのも存在しません。
まずは無料の集客ツールを活用して、成功期待値が高そうな集客方法のヒントを探ってみてください。