GMOグループが運営する定期便システム専門のASPである「カラーミーリピート」。
ストックビジネス(定期購入)の本命と言われていますが、一体どんなサービスなのか気になっている通販事業者の方も多いと思います。そこでカラーミーリピートの特徴や料金について解説してみたので、参考にしてもられば幸いです。
カラーミーリピートとは
サービス名 | カラーミーリピート |
サービス開始日 | 2017年11月20日 |
開発運営会社 | GMOペパポ株式会社 |
所品登録数 | 無制限 |
ページ作成数 | 無制限 |
カラーミーリピートは定期購入を簡単に実現するために開発された決済機能です。開発会社は定番ASP「カラーミーショップ」を開発しているGMOペパポ株式会社で、カラーミーリピートはカラーミーショップの姉妹サービスとなります。
ECサイト運営において「売上が安定しないので、在庫管理がしづらい」といった悩みが通販業界では以前より問題としてありました。
そんなネット通販の売上や安定化や在庫管理の最適化に適した販売形態が「定期購入」です。サブスクリプションとも呼ばれていますよね。
通常の通販だと、毎回ユーザーに決済ボタンを押してもらわないといけません。別の商品に浮気されたり、他の安い通販サイトで購入されたりと、毎回決済ボタンを押してもらうには、色々とハードルがあります。
毎回、ユーザーに決済してもらうよりも、定期購入を申し込んでもらえれば、販売者側は固定客を増やし、売上を右肩上がりに上げることが可能で、同時にユーザーは毎回購入手続きをする手間を省けるメリットも提供できます。
定期購入に向いている商品例
- 化粧品
- 健康食品
- 食品
- スキンケア
- エイジングケア
定期購入には消費・消耗するリピート商品が向いています。良いことづくめでの販売形態として今注目を浴びているのが定期購入です。
1度定期購入してもらえれば、なかなか解約されないのでライフタイムバリュー(LTV)が高く、1人の顧客から高収益が望めます。
これまで、定期購入の決済が可能なサービスはほとんどなかったのですが、大手インターネット企業GMOペパポ株式会社が満を持してリリースしたのが、カラーミーリピートです。
カラーミーリピートの評判を上げている6つの特徴(メリット)
カラーミーリピートの特徴には以下のようなものがあります。
- 誰でも簡単に利用できる簡単設計
- 定期購入の販売サイクルが柔軟にカスタマイズ可能
- LP(ランディングページ)が簡単に作成可能
- 他サイトにも設置可能な購入ボタン機能あり
- 後払い決済機能
- 頻繁な機能追加アップデート
定期購入の販売サイクルが柔軟にカスタマイズ可能
カラーミーリピートでは1ヶ月単位だけでなく、様々な感覚での販売サイクルを自由に設定することができます。
一般的なASPでも定期購入機能が用意されていることがありますが、定期購入特化のカラーミーリピートならではの機能の1つが、この細かな販売サイクルの設定です。
カラーミーリピートで、利用できる販売サイクル一覧
- 曜日
- 週
- 隔週
- 月
- 隔月
- 45日間隔
LP(ランディングページ)が簡単に作成可能
カラーミーリピートでは、画像などを指定するだけで、誰でも簡単にランディングページを作成することができます。
サイドバーなどが一切排除され、全ての情報を縦長の1ページに詰め込んだページをランディングページ(LP)と呼びます。このランディングページにはサイドバーがなく、縦に長くてユーザーフレンドリーでないなどトリッキーな面もあるので、活用しきれていない事業者も多いです。
LPは、離脱率が少なく、コンバージョン率が高いのでECサイトでは鉄板の訴求方法の1つとされています。
特に定期購入という1度契約してもらえば、もう再度ページを訪れる可能性が低いような販売形態とは相性抜群です。レスポンシブ(スマホ)対応しているので、PC版とスマホ版で別々に作成する必要もありません。
他サイトにも設置可能な購入ボタン機能あり
カラーミーショップでは2つの使い方があります。
1つは、ランディングページのように1つのサイトとして作成する方法
もう1つは既にあるショッピングサイトに、決済ボタンだけ導入する方法です。
既にショッピングサイトを保有していて、一部の商品に定期購入を導入したい方の強い味方になってくれるでしょう。
カラーミーショップなどの姉妹サービスの利用者以外でも利用可能で、ジンドゥー・WIx・WordPressなどの有名ホームページ作成ツール上での連携も可能となっています。
後払い決済機能
定期購入というとクレジットカード払いが一般的です。でも、ユーザーからすと、本当に商品が到着するかどうか不安で、できれば後払いで購入したという思いをもった方も大勢います。
カラーミーリピートでは2018年5月のアップデートで新しく後払い機能にも対応しました。
頻繁な機能追加アップデート
カラーミーリピートは2017年11月にリリースされた比較的新しめのサービスです。まだまだ発展途上ということで、数ヶ月に1度、大きな機能が新規機能が追加されています。
これまでのアップデート例
- 配送伝票番号の登録および購入者さまへの自動通知
- グローバルサイトタグおよびCV(コンバージョン)タグなどのトラッキングタグの設定
- 「後払い決済 β版」
- 納品書の一括印刷(
- JCB・American Express・PayPalでの支払い対応
- お試し購入・購入回数上限
- 納品書の一括印刷・注文情報のCSV一括ダウンロード
- Jimdoとの連携
- スマホ画面での購入ボタンのインライン(固定)表示
カラーミーリピートの評判を下げているデメリット
カラーミーリピートには以上のような特徴があり、定期購入の分野では非常に高機能です。
しかし以下の2点の理由で不満の声がありました。
- 決済方法がクレジットカードのみ
- デジタルデータの販売は不可
まずは決済方法がクレジットカードのみというのが、不評でした。
しかし、2018年春のアップデートにより、後払い決済機能が導入され、「コンビニ」「郵便局」「銀行」で商品到着後に支払うことが可能になりました。
通販を考えている方の中には、店舗がまだまだ無名で、クレジットカード払いだと信用してもらえず顧客を逃してしまうと不安な事業者もいると思いますが、この問題はカラーミーリピートでは解決しました。
もう一点のデジタルデータの販売が不可なことですが、これはそもそも「物販」をターゲットとしたカラーミーリピートとは趣旨が違います。
デジタルデータの定期販売であればDMMやCAMPFIREなどのサロン運営支援サービスなど、既に既存サービスが存在しているので、そちらを利用した方がいいでしょう。
また、公序良俗に反する商品は、他のショッピングカートと同様に販売禁止されています。
カラーミーリピートの導入事例
カラーミーリピートの導入事例をいくつか解説したいと思います。
①導入事例:化粧品通販ランディングページ
1つ目の導入事例は「PARTIE」という化粧品のランディングページです。
お届けサイクルが以下のように「月ごとに指定」「日ごとに指定」と選択でき、「初回最短」のオプションも用意されています。デザイン的にもシンプルで洗練されている印象を受けます。
支払い方法ではクレジットカードだけでなく、コンビニでの後払いが可能なので、クレジットカード情報を渡すのに抵抗があるユーザーにも利用してもらいやすそうです。
②導入事例:食品ショッピングサイト
2事例目は玄米などご穀物類の食品ショッピングサイト「マイ穀online store」です。
こちらの通販サイトは姉妹サービス「カラーミーショップ」で通販サイトを以前より運営しています。通販の一部として、カラーミーリピートが利用されています。
定期便が可能な商品は複数あり、それぞれの商品が独自のランディングページに飛ぶようになっています。
定期便可能な商品の決済はカラーミーショップを利用した通常の通販とは決済が別に分けられており、カラーミーショップとカラーミーリピートの共存が可能だということが分かる事例です。
カラーミーリピートの料金体系
高機能の定期購入決済サービスのカラーミーリピートですが、料金が気になるところですよね。
この定期購入特化型ASPはどのサービスも値段が高めに設定されてあります。しかし、カラーミーショップの場合には、かなりリーズナブルな価格となっており、月額1万円から気軽に定期購入を利用することができます。
月額固定費 | 9,800円 |
初期費用 | 無料 |
決済手数料 | 3.4% |
トランザクション | 30円 |
また、おそらくネットショップオーナーの多くは、定期購入サービスの他に、普通のネットショップサービスも併用しているかと思います。
もしカラーミーショップを利用している場合には、カラーミーリピートの料金がさらに割引になります。
カラーミーショップのプラチナ・ラージプラン | 無料 |
カラーミーショップのレギュラー・エコノミー・スモールプラン | 月額3,500円 |
カラーミーリピートよりも先行してリリースされている定期購入サービスはいくつか存在するのですが、一気にシェア拡大を狙おうと、最安値で勝負を仕掛けているようです。無料お試し版も用意されています。実際に商品を出品するまでは無料で試すことができます。
カラーミーリピートとカラーミーショップの違い
カラーミーショップ (ラージプラン) | カラーミーリピート | ||
商品 | 商品コード(SKU) | X | ◯ |
サイクル設定 | 毎週 | X | ◯ |
毎月 | ◯ | ◯ | |
隔週 | X | ◯ | |
1〜12ヶ月に1回 | X | ◯ | |
初回最短設定 | X | ◯ | |
日にち指定 | ◯ | ◯ | |
曜日指定 | X | ◯ | |
複数設定 | X | ◯ | |
オーナーによる変更 | ◯ | ◯ | |
購入者による変更 | X | X |
既に、一般的なショッピングカートサービスであるカラーミーショップを利用している方であれば、カラーミーショップのラージプランにも定期購入機能があることにお気づきかと思います。
カラーミーリピートと一体何が違うのかを表したのが上の図式です。カラーミーショップの定期購入とカラーミーリピートの大きな違いは配送の詳細設定ができるかどうかです。
他にも、カラーミーリピートでは、専用のランディングページが作成機能などがあるので、定期購入を主力のマーケティング方法として利用したい事業者の方であれば、カラーミーリピートの方がオススメです。
まとめ
- カラーミーリピートは定期購入に特化したショッピング機能
- ランディングページ(LP)が簡単に作成できる
- 単独でLPを作成することも、他のショッピングサイトに決済機能だけを埋め込むことも可能
- カラーミーショップの定期購入よりも、より柔軟にカスタマイズ可能
- コンビニなどで後払いできる決済機能を実装
- 定期購入決済支援サービスとしては業界最安のコストパフォーマンス
カラーミーリピートは、定期購入に特化したショッピンク機能を提供するサービスです。
ストックビジネス(定期購入)は、申し込んでくれれば、その後長期間に渡り、収益をもたらしてくれる、激化する通販業界の救世主的な存在です。
カラーミーリピートなら、成約率の高いランディングページがデザイナーに頼まずとも簡単に作成できます。また、既存の通販サイトに埋め込む使い方も可能です。
後払い決済も利用でき、定期購入決済サービスとしては業界最安値ということもあり、定期購入機能を実装したいのであれば、カラーミーリピートはリピストなど他製品よりもリーズナブルな価格で定期購入機能を実装することができます。実際に商品を出品するまでは無料で試用できるので、まずは自分で利用してみてください。