まだ会社を初めて間もない頃は資金が潤沢じゃないので、ホームページ制作費用もなるべく抑えたい事業者も多いと思います。そこで格安でWebサイトを制作してくてる会社を探している方もいるのではないでしょうか?
「格安ホームページ制作会社ってどこがいいの?」
「選ぶ際の注意点は?」
「格安Web制作会社のデメリットって何?」
など色々と疑問が浮かぶと思うので、格安Web制作会社のおすすめの選び方と注意点について解説したいと思います。
格安でホームページ作成代行?激安Web制作会社のおすすめの選び方と注意点
格安ホームページ作成代行業者を選ぶのは正直難易度が高いです。ただ、どうしても資金が潤沢にない事業者にとってはそれ以外選択肢がない方もいると思うので、激安Web制作会社を選ぶ際のおすすめの選び方と注意点を紹介したいと思います。
- メンテナンス契約を結ばない
- サーバー代やドメイン代は自社で用意可能か
- 初期制作費用0円の会社は使わない
- 連絡が取りやすいか
- 個人のWebデザイナーさんのライフスタイルには注意
- 倒産の危険性はないか
- 電話番号が携帯電話の事業者は利用しない
- オリジナルかデザインテンプレートか
- そのデザインで売上を上げられるか
- 激安ホームページで必要な機能は実現可能か
- 業者のホームページ自体は魅力的か
- 制作実績はあるか
- ワードプレスでの納品してもらう
- ワードプレス納品の場合にはテンプレートに注意
- クラウドソーシングで発注する
メンテナンス契約を結ばない
格安のホームページ制作の中でもメンテナンス契約を締結しなくていい会社を選びましょう。
安さを強みにしているホームページ制作会社は、制作料金よりも月額メンテナンス代が重要な収入源になっている会社が多いです。
メンテナンス契約は業者によって違いますが、ホームページのサーバーの管理やテキスト・画像情報の更新などの業務です。
初期制作とは違い、大した作業は発生しないのですが、毎月数千円〜数万円が必要になります。制作会社側にとっては、安く見せかけておいて、月々固定で収入が入ってくるのでウハウハというのがホームページ制作業界でよくあるパターンです。

結局メンテナンス代のおかけで全然格安じゃなかった。まんまと固定費ビジネスに引っかかった…
という格安ホームページ制作会社がかなり多いです。メンテナンス契約不要の会社を選びましょう。
悪徳なホームページ制作会社は「最低契約年数」や「リース契約」などを行っているようですが、ホームページのリース契約は絶対にやってはいけません。まっとうなWeb制作会社にリース契約のシステムはありません。AO機器レンタルなどが本業で、ホームページ制作が副事業の可能性もあるので、納品サイトのレベルも低く、本当にデメリットばかりです。
サーバー代やドメイン代は自社で用意可能か
ホームページに必要なレンタルサーバー(ホームページのデータ置き場)やドメイン(サイトのURL)を自社で用意しても問題ないか確認しておきましょう。
サーバー代で月額数千円も請求してくる格安業者も多いですが、一般的にサーバー代は月額500〜1000円程度です。月間100万PVにも満たないWebサイトが大半だと思うので月額1,000円のエックスサーバー「X10プラン」で十分です。また、おそらく他の発注者と同じレンタルサーバーで管理されているので、さらに1社あたりに必要なサーバー代は安くなっていると思います。
サーバー代を高く設定している会社は、どこかで発注主を騙そうとしているので利用しない方が無難です。
また格安ホームページ制作会社にドメインの管理をさせるのも、取引を辞める際にイジワルされる可能性が否定できないので、ドメインもお名前.comなどで取得したものを相手に情報だけ教えるようにした方がいいでしょう。

中小企業のWebサイトのおすすめのレンタルサーバーとしてはエックスサーバーです。理由は下の記事を参考にしてください。

初期制作費用0円の会社は使わない
激安ホームページ制作会社の中には初期制作費用0円の業者も数多く存在します。もちろんビジネスな訳で、これにはカラクリがあります。
初期制作費用0円はほぼ間違いなく月々のメンテナンス契約が必要で、しかも相場よりちょっと割高です。制作費用0〜5万円程度を売りにしている格安ホームページ制作会社は候補から全て除外した方がいいです。
連絡が取りやすいか
低価格のホームページ制作業者の中には、コスト削減のために、連絡手段を制限している場合もあります。連絡方法がメール・チャットだけなのか、電話サポート可能アリなのか、直接訪問できるのかなど確認しておきましょう。
サイトにトラブルがあって緊急で連絡が取りたい場合に、メール・チャットでなければ対応してもらえないのでは頼りないです。
また個人で開業している方は、オンラインで仕事を完結させ、住所もネット上には開示していない方が多いです。契約した場合、事業者情報を、開示してもらえるのかどうかは確認しておきましょう。
個人のWebデザイナーさんのライフスタイルには注意
個人の女性Webデザイナーさんの場合には、子育ての合間にWebデザインの仕事を受注している場合もあります。人によりますが、子供の病気などの場合にはクライアントよりも家族を優先する可能性もあるので個人に依頼する場合には注意しましょう。
更新・メンテナンス業務を本業や育児よりWeb制作を優先してもらえるのかどうかなど、どこまでプロ意識を持って仕事を受注しているのか確認しておきたいところです。
あと個人のWebデザイナーはWeb制作会社で勤務経験がない方も多いので注意しましょう。
倒産の危険性はないか
ホームページ制作会社は、参入の敷居が低いため、多くのWeb制作会社が乱立している業界です。ホームページ制作会社が倒産すると、保守を委託している場合には、面倒なことになる可能性があります。
安定している会社かどうか、地元での評判、制作実績なども確認しておいた方がいいでしょう。格安を売りにしている制作会社は不人気なので、レベルの高いホームページ制作会社よりも倒産しやすいです。
電話番号が携帯電話の事業者は利用しない
格安ホームページ制作会社は携帯番号(090/080)を利用している事業者もあります。携帯電話なんてすぐに解約できます。
ただでさえホームページ制作事業者は雨後のタケノコのように次々と参入してくるので、固定電話の回線も引けないような資金力のない会社は今後数十年に渡りお付き合いできると思わないので利用をオススメしません。
オリジナルかデザインテンプレートか
格安制作業者の場合、デザインテンプレートを用いた制作になる場合があります。テンプレートではデザインが決まっていて、会社名やテキストなどを流し込むだけで完成するので、簡単に量産することがが可能です。
「オリジナルのホームページで激安なのか?」「テンプレートを用いて激安なのか?」は意味が違ってくるので確認しておきましょう。
もちろん、オリジナルの方が制作コストは高いです。なるべく低価格で作ってもらいたいのであれば、妥協は必要ですが、どこまで希望を汲み取ってもらえるのか確認しておきましょう。
また中には色違いの大量のテンプレートを用意しておいて、発注側で選ばせる業者もあります。
ホームページのデザインを発注側に選ばせるような激安会社は使わない方がいいです。Web知識が低いので何のアドバイスもしてくれませんし、全て発注側の自己責任になります。それだったら、誰でも格安でホームページを自作できるWebサイトビルダーで作ってしまった方が早いです。
また激安ホームページ制作会社の中には未だにスマホにレイアウトに対応していないテンプレートを使っている会社もあるので注意しましょう。

そのデザインで売上を上げられるか
テンプレートを利用すると他の会社とデザインがかぶるかもしれないので、同業他社のデザインを確認しておきましょう。
また格安のホームページ制作のデザインはかなりチープな印象を与えるものが多いです。価格でしか勝負できないので、社内に優秀なWebデザイナーも在籍していません。
ホームページは企業イメージにも関わるので、同業他社のサイトと比べて、あまりにも古臭いデザインになりそうな場合は利用は控えておいた方がいいでしょう。
いかにも、お金を持ってなさそうに、見えるサイトだと

本当に取り引きしても大丈夫…?

このレストラン、食材の仕入先も危なそう…
など、直感的に不安な印象を与えてしまいます。
激安ホームページで必要な機能は実現可能か
激安のホームページ制作の場合、欲しい機能などが実現できない場合があります。予約フォームやSNS連携など、絶対に欲しい機能が実装可能かどうかを確認しておきましょう。
また問い合わせフォームの実装などは、誰でもできるような簡単な作業なのですが、激安ホームページ制作会社は大体オプション料金設定しています。
「結局、普通のWeb制作会社の見積もりと変わらない…」というケースもあります。
業者のホームページ自体は魅力的か
Web制作会社の自体のホームページが魅力的に見えない場合は使わない方がいいです。伝える力が不足しています。
ホームページ制作会社の中には「サイト制作」はできても、「売れるサイト」の制作はできないといった、Webマーケティングの知識が乏しい業者も数多く存在します。
本当にWeb制作事業者なのかと疑うようなデザインやサイト設計ページも存在します。業者のホームページが見にくかったり、使いにくかったりする場合は利用しない方が無難です。SEOの内部対策知識なども最新の情報を追えていない可能性もあります。
制作実績はあるか
ホームページ制作会社によって、デザインに特徴があります。在籍しているデザイナーが好んで使うテクニックなどで、どのようなホームページなるのかが、なんとなくイメージが沸いてきます。
制作実績を確認して、ホームページ制作会社やデザイナーの得意なデザインやクセなどを理解しておきましょう。
また何故か読み込むのが遅いサイトが多い場合などは技術的に何か問題があるかもしれないので、利用は控えておきましょう。
あと格安路線はレベルの低い事業者の業界への参入手段です。制作実績でサンプルサイトしかないような会社は、もしかしたらほとんどホームページ制作の経験がない場合もあるので、使わないようにしましょう。
ワードプレスでの納品してもらう
WordPressといったCMS用にホームページを制作してもらうと、HTMLやCSSが分からなくても、簡単に新着情報やブログページの作成・更新が行えるので自社でサイト更新ができます。スモールビジネスには最適です。
格安ホームページ制作会社は更新費用で稼ぐスタイルなので、なるべく作業させたくありません。
会社の年末年始の営業時間や新製品の情報、採用情報にいちいち編集のお金を払ってられません。ワードプレスは世界的な有名企業でも利用しているような無料ホームページ作成ツールなので、なるべく納品プラットフォームはワードプレスを指定しましょう。
ワードプレスに関しては以下の記事を参考にしてください。


ワードプレス納品の場合にはテンプレートに注意
一般的にワードプレスでの納品を指定した場合には、通常のホームページ制作と比べて割高に値段が設定されているのが一般です。
しかし、ワードプレスを利用しても値段が安い場合には市販テンプレートで納品している可能性が高いです。
ワードプレスのテーマは1〜2万円で販売されています。販売されている市販テーマでデザインを少しだけ変更して納品する格安ホームページ制作会社が最近増加傾向になります。
Webデザイナーとしての就業経験がほとんどない方がこのスタイルで事業を営んでいます。もちろん安さを求める方にとっては、利用価値はありますが、まずは自分でその市販テーマからどのように制作しているのか制作実績を確認してみましょう。
もしかしたら、ほとんどテーマのCSSも変更せずに納品している可能性があります。よく使われるのがLightning、TCD、EmanonというWordPressテーマです。
格安のホームページ制作代行はクラウドソーシングで発注する
格安ホームページ制作会社を使うのではなくLancersやクラウドワークスといったクラウドソーシングサイトで個人のWebデザイナーを見つける方法もあります。
クラウドソーシング上には全国のフリーランスが登録していて、プラットフォーム上で色々な分野の仕事を外注することができます。
もちろん上で述べたように個人のWebデザイナーに発注する場合にはデメリットもあります。クラウドソーシングは連絡がさらに取りにくいです。
しかし、クラウドソーシングは基本的に発注側が強いです。全国の複数のWebデザイナーが仕事を取り合っている状況です。結果的に競争が生まれ、安く高品質なホームページを制作してもらえる可能性が高まります。
Google検索して表示された格安路線のホームページ制作会社や個人のWebデザイナーに問い合わせするぐらいであれば、クラウドソーシングでコチラから発注して、連絡を待った方が納品物に対する満足度が高いような気がします。
クラウドソーシングのおすすめの使い方としては、レンタルサーバー、ドメイン、ワードプレスの市販テーマを発注側で用意しておいて、そのデータ上でデザインだけ自社向けにカスタマイズするという発注をすると安く高品質なホームページが格安で納品してもらうことができます。
まとめ:格安路線のWeb制作会社デメリット多すぎで使わない方がいい
格安を売りにしているWeb制作会社の大半は開発力のない会社が多いです。
ホームページ制作はコーディングスキルやデザイン、Webマーケティングなどの様々なスキルが合わさったメディアです。格安路線はどこにも強みがないので、結果的に値段で勝負しています。
格安を売りにしたWe制作会社が作成したサイトでは、売上が上がるかどうかはわかりません。「とりあえずホームページを用意しておきました」ぐらいの「ないよりはマシ」程度のものです。
そういったとりあえずホームページを作成できるツールは今は数多く存在するので、わざわざレベルの低い格安ホームページ制作会社使うぐらいであれば、自作できるWebサイトビルダーを利用して、経営が安定し資金に余裕が出来てきたら、Web制作会社にデザイン的にも検索評価的にも優れたサイトを発注すればいいと思います。
焦って激安を売り文句にした悪質なホームページ性格会社とお付き合いしないように注意してください。
