ホームページ作成ツールのBiNDUp(バインドアップ)。ホームページを自作できるツールの1つです。
このバインドアップの前身であるBiND for WebLiFEシリーズはあまり良い評判を聞かなかったので、これまでアカウントすら作ってませんでしたが、実際にBiNDupを使ってみたら、口コミとは裏腹にかなりいいツールという印象を受けました。
そこでバインドアップについての情報をまとめてみたので参考にしてもらえれば幸いです。
BiNDup(バインドアップ)とは?
BiNDup(バインドアップ)は株式会社デジタルステージという日本の会社が開発している日本人のためだけのホームページ作成ツールです.
デジタルステージは2007年頃からBiND for WebLiFEというバインドアップの前身となるホームページ作成ソフトを開発していました。このBiND for WebLiFEはホームページビルダーのライバルのようなソフトで、HTMLやCSSが分からなくてもホームページが作成できることが強みでした。
ホームページビルダーよりもデザイン性が高く、カスタマイズできることも多いのでオシャレなホームページが作れますが、動作不良が多く、口コミの評価もイマイチで、人気が出ていませんでした。
その間にJIMDOやWixといったWebサイトビルダーとよばれる類似のホームページが作成できるツールが台頭してきました。WixやJimdoもドラッグアンドドロップでホームページが作成できるツールですが、一番の違いはインターネット上でログインしてホームページを作成・編集できることです。
BiND for WebLiFEやホームページビルダーではダウンロード・インストールしたり、作成したデータをサーバー上にアップロードする手間がありますが、Wix・Jimdoは「公開する」ボタン1つですぐにホームページを全世界に公開できるお手軽さからWebサイトビルダーが今のホームページ作成ツールの主流になっています。
そんな中、BiNDもBiND Cloudとして2014年にWebサイトビルダー版がリリースされ、2018年に大幅メジャーアップデートが実施され、名称を新たにBiNDup(BiND Cloud)と変更して、本格的にWebサイトビルダーへと方向転換しました。
BiNDup(バインドアップ)の評判の特徴は5つ
そんなBiNDupですが、実際に使ってみた感想として、他のWebサイトビルダーにはない尖ったホームページ作成ツールだと感じました。
たとえば、以下のような特徴があります。
- カスタマイズ性がWix以上
- サポートは日本
- テンプレート数が多い
- 他社サーバーを利用できる
- SEO対策に強い
カスタマイズ性がWix以上
HTMLやCSSなどが分からなくてもホームページが作成できるツールの中でWixは今世界で一番人気の高いツールです。
Wixが人気の理由としては、カスタマイズ性が高いので、作り込みができるからです。しかし、バインドアップなら、Wix以上にカスタマイズ性が高く、設定できる項目も豊富です。
また通常のコーポレートサイト(会社の公式サイト)だけじゃなく、ショッピングサイトやWebメディアなど様々なサイトを作ることができます。Webサイトビルダーはページ数の多いサイトは苦手な傾向があるのですが、BiNDupならページ数の多いページにも対応可能です。
アニメーションの実装もレベルが高く、Web制作会社に発注すると50万円以上は掛かりそうなゴリゴリ動くWebサイトが作れてしまいます。このバインドアップのサンプルサイトとかクオリティがかなり高いです。
Wix以上に設定できる項目が豊富

サポートは日本
Wixのデメリットの1つにサポート体制がいまいちという点があります。理由は海外で開発されているので、日本にカスタマーサポート拠点がないからです。
バインドアップは日本で開発されているので、当然カスタマーサポートも日本に拠点を置いてあるので、サポート体制もしっかりしています。
テンプレート数が多い
バインドアップのテンプレート数は80種類以上でそれぞれ3パターンの配色が用意されています。Wixの500種類には敵いませんが、Jimdoやグーペなど他のWebサイトビルダーが50種類程度ということを考えると、テンプレート数は豊富です。

どのテンプレートもクオリティが高いです。バインドシリーズは過去にグッドデザイン賞を受賞した経験もあるなど、デザイン面ではかなり評価が高いです。
Web制作会社に発注すれば50万円以上は必要になりそうな、JavaScript・CSSでのアニメーションが実装されたテンプレートが揃っています。
Wixのように日本人には使いにくいテンプレートもありませんし、ヘアサロンや飲食店など、業種を意識したデザインテンプレートが最初から用意されているので、テキストを流し込むだけでもプロ並のサイトが完成します。
また、日本人のためだけに開発されているホームページ作成されているということもあり、日本語のフォントがきれいだったり、日本人にとって使いやすいデザインテンプレートが豊富なのもバインドの特徴の1つです。
Dressカラーという機能で配色が簡単に変更できるのもバインドアップの強みです。


他社サーバーを利用できる
バインドアップはWebサイトビルダーなので、ネット上だけで作成から公開までできますが、実はホームページビルダーのようにサーバー(データの保管場所)を変更することができます。
バインドアップの場合は、ネット上でログインして使うWebサイトビルダーの使い方と従来のBiND for WebLiFEのようにダウンロードしてインストールする方法でも使えます。バインドアップではホームページのデータをインポートしたりエクスポート可能なので、もしバインドアップが用意しているレンタルサーバーが遅いと感じれば、データだけを自分の好きなレンタルサーバーに移動させることができます。
またバインドアップは毎年料金を支払わなくても、1年だけ契約すればそのバージョンのソフトウェアがもらえるので、アップグレードはされなくなりますが、2年目移行はバインドアップのダウンロード版を利用してサイトを編集して、他社のレンタルサーバー(月額500〜1000円程度)で運営していくといった使い方ができるのもユニークなポイントです。
SEO対策に強い
WebサイトビルダーはSEO対策はあまりできないのが一般的ですが、バインドアップに関しては、SEOについてもかなり深く設定することができます。
Webサイトビルダーでも、ガチガチにSEOを設定したいのであれば、おそらくバインドアップが一番詳細に設定できると思います。

HTMLやCSSが分からずともホームページが作成できるホームページ作成ツール(Webサイトビルダー・Webオーサリングソフト)は数多く存在しますが、その中でも、おそらくBINDUpが一番SEO的にもデザイン的にもカスタマイズが最も柔軟に行えるホームページ制作ソフトになります。
BiNDup(バインドアップ)の評判・口コミが悪い理由
以上バインドアップの評判の特徴でした。非常に優れたホームページ作成ツールだというのが個人的な感想です。しかし、バインドアップは批判の多かったりします。主に以下のような理由で評判を下げています。
- 読み込み時間が遅い
- 操作が難しい
- BiND for WebLiFEシリーズの口コミが悪い
読み込み時間が遅い
Web版しか試してませんが、編集しようとすると、その度に「ロード中」の文字が表示されて3〜10秒ほど待機時間があります。
カスタマイズ性が高い分、読み込みが他のツールよりも長いので、ストレスを感じます。
操作が難しい
バインドアップはプロが作ったようなホームページが作れる数少ないホームページ作成ツールです。しかし、その分操作性も難しく学習コストが高そうです。
使いこなせそうな気がしない、テーブルエディタ…

バインドアップはWix以上のカスタマイズ性がありますが、そのデメリットとして、カスタマイズのコンビネーションによっては、レイアウト崩れなども発生したりします。
マニュアルなどは比較的しっかり構成されているので、一応自力で勉強できるような環境は整っていますが、バグとかは少し厄介かもしれません。
もしバインドアップのバグが面倒だと感じれば、スマートモードだけを使ってテキストだけ流し込むだけでも十分のような気がします。テンプレート自体が非常に優れているので自分で編集するよりもスマートモードで使って、少しだけ配色を変えるなどで十分だと思います。


BiNDupのエディタモードの操作を覚えるぐらいの意欲がある方であれば、BiNDupのようなWebサイトビルダーではなく、エックスサーバーあたりでサーバーを借りてワードプレスサイトにチャレンジしてみてもいいかもしれません。
BiND for WebLiFEシリーズの口コミが悪い
バインドアップの前進となるパッケージ版のBiND for WebLiFEですが、これはとにかくネットでの評判が最悪です。

Amazonなどのショッピングサイトでも同じ感じで、ライバル業者のサクラがやっているのではないかと思うぐらいレビュー欄が荒れています。
バインドシリーズはWeb知識がなくてもオシャレで高機能なホームページができることが強みのソフトウェアですが、長い間プロトタイプのようなクオリティの低い段階で市場に出してたので、その時期にだいぶ悪い評判が立ってしまっているようです。
しかしながら、現在のバインドアップに関しては、かなり改善されている印象で、操作はクセがあるものの高機能なホームページをHTML・CSSなしで作成できるソフトと言われれば真っ先に候補になると思います。
BiNDup(バインドアップ)の料金
最後にバインドアップの料金について簡単に解説したいと思います。バインドアップの料金は以下のようになっています。
エントリー | 基本 | ビジネス | |
月額料金 | 480円 | 2,480円 | 8,166円 |
ダウンロード版 | なし | 2台までOK | 2台までOK |
作成可能サイト数 | 1 | 無制限 | 無制限 |
独自ドメイン | X | ○ | ○ |
SSL | X | ○ | ○ |
容量 | 1GB | 300GB | 1TB |
エントリーコースは独自ドメイン・SSLが利用できないので除外です。会社やお店の公式サイトを作るなら、SSLと独自ドメインは必ず使います。30日間だけ無料体験期間があるので、その際にエントリーコースをお試しするという感じです。
残る基本プランとビジネスプランですが、大半の方が基本プランで十分です。ビジネスプランは10以上のWebサイトを立ち上げる方向けです。
年間利用料金が29,760円なので、グーペなどの他のホームページ作成ツールが年間1万2千円ということを考えると、2倍以上の維持コストになります。高機能なサイトを作れる分、その点は妥協しなければならないのかと思います。
バインドアップ まとめ
バインドアップのカスタマイズ性は最強で、ホームページ作成ツール系で最もプロに近いクオリティのサイトが作れます。SEOにも強くテンプレートも豊富で、世間の評判があまりよくないシリーズの割には、実際に使ってみると、どうしてこんなに評判が悪いのか不思議なくらいです。
料金は年間3万円程度でホームページ作成ツールの中では高めですが、クオリティにこだわるのであればバインドアップを一度試してみることをおすすめします。
他のWebサイトビルダーに関しては以下の記事を参考にしてみてください。